携帯電話の料金引き下げ政策について | よっちゃーんのブログ

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たまに自作曲の紹介や,ハロプロ関連の話題を書いたりします.

こんにちは

こんばんは

 

最近あまりブログを書いてないので,この記事もどれくらい読まれるのかよくわかりませんが,

携帯電話の料金引き下げの政策について思うところがあるので書こうと思います.

 

私は,菅首相がやろうとしている,携帯電話の料金引き下げ政策に反対します.

この政策は,自由に参入できないMNOの料金を引き下げて,自由に参入できるMVNO事業の

新規参入を阻害し,結果として自由競争の環境を潰してしまうからです.

 

消費者にとっては,品質はさほど高くなくてもいいから安価,と言う選択肢を,結果として奪われる

ことになると言えます.

 

正しい方向性は,有限な無線帯域を使って認可制のビジネスをするMNOは,これまで通り

「品質は良いけど少し高い」と言うサービスを提供してもらい,MNOから回線を借りることで

事業に参入できるMVNOは,独自のサービスや品質,価格で競争することで,健全な市場を

目指すことだと思います.

 

ここで気になるのが,MVNOが一般消費者になかなか受け入れられていない,と言う現実です.

「MNOの料金が高い,と言うなら安いMVNOに移ればいい」と言う状況に,リテラシーの高い

消費者は対応できているが,そうでない人が多い,と言うことです.

 

総務省では,端末と回線契約の分離をさせたいようですが,それ自体は正しいのですが,

その目的のために打つ政策が,実効性が低い政策と感じます.

 

私が必要と考えるのは,まずはSIMフリーの端末がどこでも買える状況を作ることです.

昔,携帯電話は,通信方式や無線帯域などへの対応が大変だったため,通信事業者しか売れない

ものでしたが,今は巨大なメーカーがグローバルで展開している端末を通信事業者が売る

時代になっています.せっかく環境が整っているのに,SIMフリー端末を売っている家電量販店は

まだまだ少ない.

PCや,固定電話機や,FAXみたいに,量販店で気軽に買えるスマートフォンをもっと増やすべきだと

考えています.

例えば,携帯電話事業者に端末を提供する場合,必ず同機種のSIMフリー端末を発売するよう

メーカーに義務付ける,などが考えられると思います.

魅力的な端末が量販店で買えて,MVNOのSIMを挿せばすぐ使える,と言うことになれば,

今度は,SIMフリー端末の故障対応などのアフターサービスも,各メーカーが自前で窓口を

持つ必要が出てきます.そうすれば,現在「MVNOはサポートが良くなさそう」と言う理由で

MVNOを選べない消費者も,MVNOを選択できるようになるかもしれません.

 

いずれにせよ,一般利用者がMVNOをもっと気軽に選択できるようにするにはどうすれば良いか,

をもっと真剣に議論すべきで,MNOの利用料金を無理やり引き下げさせるのは,悪手だと

考えています.

 

モバイル事業は,5G,6Gとこれからも設備投資が継続的に必要な事業です.

その競争力を下げ,消費者に提供する価格も結果的に上がってしまう(安価なMVNOを選択できなくなる)

ような政策は,目先の人気取りのために,自国の経済成長力を削ぐ,全くナンセンスであり,

断固阻止したい.

 

と言いながら,そんな力は私にはないので,ここに考えを書いて,微力ながら

現政権の保身のための馬鹿げた政策をやめさせられれば,と思っています.