ロックインからの死に物狂いの離脱 | 進撃の庶民 ~反新自由主義・反グローバリズム

本日は、zuruzuru4様のブログ過去記事(2018.12.31)からピックアップです!

すんません、寝過ごしましたー!m(_ _)m

とりあえず更新!

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ロックインからの死に物狂いの離脱~zuruzuru4様

ゾンビだからひかれても大丈夫!意外にそうもいかないのだ。(ゾンビランドサガより)

 

ブレグジット(イギリス=ブリテンの脱出=エグジット:EUからのイギリスの離脱)を国民投票で決めたイギリスは、EUを離脱する際のこまごまとした調整でドツボにはまってしまっている。北アイルランド問題がその大きな要因となっているようであるが、EU加盟で問題を消し去っていたものが、再び復帰するということにたえられない連中がそれをてこに、EU離脱を事実上ないものとするという、ノルウェープラス1といわれる状況にもっていきたいという。

 

ただし、その元になる協定もノルウェーら数国が入っているのも国際協定であり、プラス1としてイギリスという大国が乗っかってくるとその中のパワーバランスも変わってくる。その秩序の乱れを嫌うもともとの所属国もいるという。一度作り上げられた国際協定の枠組みを変えるということは、いろいろな秩序を破壊することにもなる。それは、協定を破壊することを良しとしない、グローバリストの言い訳に正当性を与えるものだろう。変えなければ、中長期的に国が衰退するが、変えることは短期的には多くの混乱を招く。そのことを、中野剛志は「ロックイン」されているという表現を紹介していた。

 

「ロックイン」とは、特に国の状況において、それが悪い状況であることが分かっていても、その状況を支える国際協定などを突き崩すことで一時的に混乱することを恐れるあまり悪い状況から抜けられない、という状況を表すものである。ある状況の中に国際協定という錠前をかけられて封じ込められたということだ。

 

日本における、先日行われた「売国法案可決祭り」となった国会であったが、この辺りの法律をろくな審議もせず、むしろ、審議をしない決意で法律を通すというシナリオを立ててそれをこなした政府与党は、みごとにその議席数を背景に合法的にそれをこなしたのである。その言い訳として吹聴して回ったのが、まさにロックインといえる状況だろう。

 

アメリカが抜けたのにもかかわらず発行の準備が整い、12月30日に発行される予定のTPP11

アメリカとの自由貿易交渉で、TPP以上を求められている状況

軍事的な安全保障に対して、占領状態とかわらない日米関係を維持・強化している状況

インフラや国土や技術蓄積を顧みず、理論経済学的な視点でその場のカネもうけを最優先するグローバリズム的思考の蔓延

東南アジア(ベトナム)などとの人材流入の協定を結んでいること

 

このような状況にロックインされて、その中で国益よりその場のカネもうけを優先するという多国籍企業ばりの「政策」を進めているのが日本政府である。多くの国益のための規制を、安倍ドリルと称される規制破壊の意志で、破壊することが今の政府の意志なのである。また、多くの国民も、ロックインされた状況で、その悪い状況を破壊して回復する際に起こる今すぐに起こる混乱が怖い(現在バイアスだろう)ために、したり顔でニヤニヤしながらその悪行を黙認するのだ。

 

それは10年後の我々の死であることにうすうす気が付きながらもやけっぱちで支持する。人によっては、パンとサーカスではないが、食い物や享楽に身を投じながらそういう恐怖から目をそらして、それがまるで良い生き方のように思いこもうとしている人間もいるのだろう。

 

そのようなロックイン政府は、議論はなおざりにして多数決で決定できるという民主制の表層的な制度をフル活用して、国会を議論をする場所ではなくて、自動で法律を通す意思のないマシンとして運用する。議員は人間ではなく、投票するだけの機会になっているのだ。なんといってもその殺し文句は、党議拘束。だったら議員そのものは人間である必要もないだろう。ただの名義貸しである。

 

法律で定められた制度自身はこんなものである。それを恣意的な運用をすると国権の最高の府といわれていた国会のありようであろう。野党も議論する価値も感じず、ただスキャンダル優先の攻撃しかできない。その先の本質的な問題に突っ込まなければ、ならないがそこまでにエネルギーを割くまでに力尽きている感がある。これも、ロックインのうちの一つだろう。野党が頼りないから、という。

 

死に物狂いのロックインからの離脱というのは、こんな、考えるだけでも頭が痛くなるうえ、それを離脱しようとするときの、各国から、金持ち連中からの圧力やら非難やらそれに伴う混乱やらを引き受けていかなければならないということである。しかし、死に物狂いの混乱では、上澄みの金持ちや貧困から最も遠い支配層(うまいことやっている経営者、御用学者、お花畑左翼・右翼、与党議員)は、最後までその混乱からの被害は受けず、矢面に立つのが我々庶民という理不尽もある。しかし、そのまま放置しておくことは、上澄み連中を喜ばせ続けながら、我々庶民に死の恐怖とそれが実行されてしまうことが進んでいくのである。我々から変えていかなければならないのはそういう理由からである。

 

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さて、本日をもって西暦2018年、平成30年もついに終わってしまう。

 

当然あけれればお正月を迎えるわけであるが、それは、かつては【お正月】の歌のように楽しみな時期であった。日付が変わった瞬間に飛び上がって、「俺、年が変わるときには地球上にいなかなった!」ということをまじめにやろうとしたりするぐらいの浮かれっぷりも受け入れられていたのである。ところが最近は、年初には想像もできないぐらいの悪い方向の変化が年内に起こってそれに打ちひしがれながら年末を迎える、というパターンが多くなってきた。今年はその最たるものではなかったかと思う。

 

ただ、心の少しばかりの救いは、10月から12月期のいわゆる秋期のアニメに楽しめるものが多くあったことであった(参照:仮)吹き替えの新しい世界)。このブログに張り付けるイメージもそれを反映しているといえるだろう。何度も見て涙したり、大笑いしたり、主題歌を通勤時で聞きながらテンション上げていけるぐらいにいろんなものをもらえた。その気持ちも込めて久々のBD購入マラソンへの参加も実施してしまっている。

 

来年は4か月ほど平成31年が続いた後は、天皇が代替わりをし、新しい元号の時代が始まる。新しい時代を迎えるというのは気持ちを新たに行う機会でもあるので、平成時代の「平静」なことにかまけたカネ優先の活動に終止符を打ち、日本に住む民として自分たちがより自由に活力ある人生を送れる環境を作るための仕事ができる、元気であれば死ぬまでできる状況を作っていくための衰退から復興への転換の機会としたいと心の底から思う次第である。

 

皆様には今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。

(了)


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