**海外の大学院にて「美術史学修士(MA in Art History)」取得を目指す日本人学生のブログです。詳しくは自己紹介かこちらの留学先に関する記事をお読みください**
自分はアメリカの大学で学士(BA)を取得したので、最初に考えたのはアメリカに留まることでした。
ただネックだったのは学費の高さ。
アメリカは大学院の学費が高く、いわゆる有名なところだと年間600万くらいかかるところもザラにあります。
(他に合格を頂いたボストン大学の美術史MAプログラムも補助金なしだとそのくらいしてました。)
よくweb情報で目にするのは、アメリカで博士課程に入る("就職")すると毎月研究やアシスタントしながらお給料をもらいながらなので、実質学費はタダになる、と言うもの。
これは残念ながら社会科学系や人文学系の分野にはほぼ当てはまりません。(詳しくはThe Professor is Inという本が参考になります。アメリカで博士号取得を目指す方に役立つ本。)
修士(Master's degree)をいつか取りたい、という方はアメリカ人にも多いです。
人文系・芸術系・社会科学系で大学を卒業した方の多くは、一度就職してからキャリアアップのためにいつか大学院の修士を取るというケースが一般的。(場合によっては就職先が費用負担してくれることもあるそうです。)MBA(経営学修士)も確か、何年か仕事をした人でないと取れなかったはず。
逆に言うと、アメリカでの人文系・社会科学系に関していえば、大学卒業してからストレートで修士を取ると卒業後の学生ローンが500万〜2000万円といった恐ろしい額になりうる、ということでもあります。
もちろん学費が高い分、受かった生徒には大学や学部が少なからず Financial aid (補助金) を出しますし、教授のアシスタントポジション(GA, TAなど)を得てお給料をもらうことも可能です。(日本で返さなくていい奨学金を勝ち取れる可能性もありますし。)
ただ、博士課程の生徒と比べ、修士課程に入学する生徒にそういったアシスタントポジションや補助金はあまり期待できないのも事実。
(学校や学部によってはもちろん、優秀な人には受かった時点で一学期目からGAポジジョンをくれる場合もあります。)
自分の作った大学リストの中で、北米にある大学ではUBCが破格的に安かった(年間80万!)というのも1つの大きな魅力ではありました。
...もっとも、ヨーロッパにはもっと学費の安い大学院はたくさんあるのですが、費用以外の理由で出願はしませんでした。それについてはまた機会があれば!
【追記】
補足でこちら👇の音声配信もご参考になさってください!この記事でお伝えしきれなかったことを話しています。(2021.4.29更新)
Asumi