ニューヨークの街中は今、すっかりニューヨーカーたちで活気が出て来ています。ニューヨークの観光地も続々とオープンしつつありますが、旅行者がやってくるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。そんな今は、実は、NYC周辺に住んでいる人にはとっては絶好のチャンスです。普段は、遠方へ旅行していて、なかなか近所ををじっくりと見る機会がなかった人も、ニューヨークの名所めぐりをするのに絶好の機会となっています。ニューヨークで、早々に再開を果たしている観光スポットは、屋外型のスポットです。自由の女神や、エンパイアステートビル、観光クルーズ、ハイライン、ガバナーズアイランドなど、そして、911メモリアルなどがあります。
911メモリアルは、旧ワールドトレードセンターのツインタワーが崩壊し、多くの犠牲者を出した、2001年9月11日に起こった悲しい事件と、1993年にワールドトレードセンターで起こったテロ事件の犠牲者を悼むメモリアルです。犠牲者の家族や関係者にとって大切な場所であると同時に、21世紀の世界を震撼させた大事件の現場ということで、911メモリアルミュージアムと合わせて、旅行者にも人気の観光スポットとなっています。
今年は、コロナのため長期間に渡り閉鎖されていましたが、現在、ミュージアムは、まだ閉鎖中ですが、屋外の911メモリアルは、7月初旬から再開を果たしていて、コロナ対策特別ルールの下、訪れることができるようになっています。普段とはかなり違った雰囲気で、静粛な世界が広がっています。
911メモリアルの入口は、北側のオキュラスの側のミュージアム付近となり、出口は、南側のリバティストリートになります。人の流れをコントロールできるように、別々の場所になっていて、メモリアル内では、マスクの着用と、しっかりとソーシャルディスタンスをとることが要請されています。
NYC では、近隣からの旅行者もちらほら見かけるようになってきていますが、今とても空いています。911メモリアルも、まだまだ人もまばらな状態です。
ハンドサニタイザーが所々に置かれています。また、お土産屋さんも何軒かあり、旅行者が集っています。緑の木々がとっても美しいです。
サバイバルの木。ワールドトレードセンターのツインタワーが崩壊した、あの911事件の大惨事の中で生き残った奇跡の木です。
水が流れているこの大きな場所は、911メモリアルプールです。
北側と南側に2つ、9/11 Memorial North Pool と South Pool があります。
水が静かに流れるこの二つのメモリアルプールは、崩壊してしまった、ワールドトレードセンターの建物の跡に作られたものです。
こちらは、南側のメモリアルプールです。
プールの周囲には、2001年の911事件と、1993年の爆破テロ事件で亡くなられた人々の名前が刻まれていて、所々に美しいお花も添えられています。
出口のあるリバティストリート沿いから階段を上ると、リバティパーク があり、こちらにも911事件の記念碑の像が飾られています。
911メモリアルには、911メモリアルミュージアムがあります。
ニューヨークは、世界的に見ても、とてもたくさんのコロナの被害者を出してしまった街となりましたが、その教訓もあり、経済の再開はかなり慎重に進められていて、屋内にこもるようなミュージアムの開館がまだ認められていないのです。ニューヨークの感染者数は本当に少なくなってきていて、本当によくここまで順調に復活してきたと感慨深いですが、慎重な姿勢を継続し、ミュージアムすら開いていない状態なのです。
そんなわけで、まだ、911メモリアルミュージは閉鎖中です。その代わり、スタッフが実際に、リアルタイムでガイドをしてくれる バーチャルツアー を開催したり、コレクション をオンラインで閲覧できたり、オンラインでのコンテンツを充実させています。
911メモリアルミュージアムの様子は、こちらです。
ニューヨークでは、毎年、9月11日に、911メモリアルのセレモニー が行われています。パンデミック中ですが、今年も開催され、遺族の方々も招待されているようですが、犠牲者のお名前とメッセージを読み上げる部分は、録音されたもので行われるなど内容を変更したものとなります。
旅行者と合わせて、まだあまりニューヨークの街に戻って来ていないのが、オフィスワーカーたちです。オフィスの多い、ロウアーマンハッタンの金融街なども空いていて、今なら快適に見て回れます。