世界一コロナの大流行都市となったニューヨークが、今着々と日常を取り戻そうと前向きに進んでいます。NYC は、どの街よりも慎重に経済活動の再開を進めており、4つのフェーズに段階的に分け、2週間毎に、感染状況に関するデータを評価しながら、次のステージへと移行しています。現在、感染状況は良好な状態が続いているため、第2フェーズを終え、今日からいよいよ第3フェーズが始まりました。
フェーズ3 できるようになること
ニューヨークシティでは、今順調に、二週間ごとに経済再開のフェーズが進んでいます。6月8日から経済再開の第1フェーズがはじまり、6月22日から第2フェーズに入り、そして、今日7月6日から、第3フェーズがスタートしました!
第3フェーズの目玉となっていたのが、レストランの中で飲食できる、インドアダイニングでしたが、感染拡大を続けている他州の状況から感染の危険性が高いと考えられ、無期限で延期となりました。今日から新たに再開可能となったのは、ネイルサロン、日焼けサロン、スパ、マッサージ、タトゥーなどパーソナルケアに関するビジネスです。また、公園のドッグランやバスケやテニスのコートなども今日から利用可能となります。
公共交通機関の利用者も増えており、スタテンアイランドフェリーもラッシュアワーに関しては、コロナ以前の日常の頻度での運航が開始されます。
楽しみに準備していたレストランも多いと思いますが、当初予定されていたインドアダイニングが、直前で延期となってしまったため、第3フェーズは、全体的にはリスクの低いフェーズとなり、2週間後の7月20日に、予定通り、次の段階となる第4フェーズがはじまると思います。一方、リスクが高いとしている、インドアダイニング、屋内ショッピングモール、映画館などの再開は、目途が立たない状態となっています。
フェーズ2 までのニューヨークの変化
フェーズ1では、まだまだほとんどのお店が閉鎖中だったため、街は、抗議活動以外は静かな状態が続いていましたが、フェーズ2に入り、レストランのアウトドアダイニングやショッピングなどが再開になり、かなり賑わいが戻って来ました。
マスク姿の像が登場!
ニューヨークパブリックライブラリーのライオン像たちが、巨大なマスクを着けていて、今とても可愛いです。ニューヨークの街中の有名像たちが色々とマスク姿になっていて、マスク着用のPRになっています。
ニューヨーク証券取引所前の少女もマスク姿。あとは自由の女神もマスクしないかなぁ、と密かに期待しているのですが、あの大きな女神はちょっと無理かな?
地下鉄にマスク・ハンドジェルの自動販売機
地下鉄の駅には、なんとマスクやハンドサニタイザーなど PPE の自動販売機も登場しています。
地下鉄も、しっかりと清掃、消毒され、かなり綺麗になっています。
ニューヨークでは、スーパーやお店屋さん、公共交通機関など、ソーシャルディスタンスが確保できない場所では、マスク着用が必須となっています。
ショッピング
フェーズ2では、店内でのショッピングが再開しました!メイシーズやサックスフィフスアベニューなどのデパートから小さなお店まで、多くのお店が再開しつつあります。その場で見てお買い物ができるのも嬉しいですが、合わせて、トイレが利用できるようになったのも有り難いです。店員さんもお客さんも全員マスク着用が必須で、ハンドサニタイザーが置かれていたり、行列ができる場所には、ソーシャルディスタンスを促すシールが貼られていたりとコロナ対策の下での再開です。
今年の人気商品は、なんといっても、エクササイズ・スポーツ・アウトドアウェアですね。どこのデパートへ行っても特別広いコーナーが出来ていました。
センチュリー21 や、スタテンアイランドに誕生したばかりのアウトレットもオープンしています。
お店が閉店中の間には、SoHo などでは、ストリートアートギャラリーとなっていました。
レストラン
フェーズ2 から、レストランやカフェのアウトドアダイニングが始まりました。
フェーズ3 では、レストランでのインドアダイニングが予定されていたのですが、残念ながら延期となってしまい、しばらくアウトドアダイニングのみの状態が続くことになりました。
とはいえ、夏の恵まれたお天気の季節ということもあり、もともとアウトドアダイニングが好きな人が多いニューヨーカーたちに結構受け入れられているように思います。お庭やパティオで楽しむことができるのも最高です。
このアウトドアダイニングのために、ニューヨークシティあげて道を開放し、レストランの前の歩道+道路のカーブレーンにもテーブル席を作っていいことになっています。さらに、ニューヨークで推進している車両通行禁止で、歩行者に開放しているオープンストリートにも、金土日の夜は、レストランが使用可能となる、オープンレストランもはじまっています。オープンストリートの詳細は、こちらです。
高層ビルがギッシリと詰まった金融街周辺でも狭いスペースを利用し、テーブルが用意されていました。
レストランやパブが並んでいるストーンストリートも、アウトドアダイニングがはじまり、盛り上がっています。
6月下旬までとなっていた、カクテルなどのドリンクのテイクアウト、デリバリーは、7月26日まで延長されています。ニューヨークでは、普段は、街中で、アルコールドリンクを携帯したり、飲んだりすることは禁止されていますが、現在は、レストラン、バーの救済も兼ねて、テイクアウトがOKとなっています。
ヘアサロン
フェーズ2では、美容院、床屋さんがオープンし、みんな大喜びでした。ニューヨークでは、3月中旬から丸3か月、ヘアサロンへ行けなかったのです!その間、自分でカットやカラーリングをしていた人も多かったと思いますが、始まった瞬間、さっそく床屋さんで行列ができている様子も見かけました。
オフィス
フェーズ2から、一般のオフィスも再開可能となっていますが、多くの人は、自宅からでも働けるため、まだほとんど戻って来ていません。
この他、子供たちのプレイグラウンドもオープンし、ビーチも7月1日からオープンしています。
自宅待機令中 (New York on PAUSE) と、フェーズ1 の様子は、こちらです。
ニューヨークの静寂 マンハッタン ロックダウン中の非日常な光景 New York City on PAUSE を振り返って