ペニンシュラニューヨーク30周年 ウォーホール、バスキアら80年代ニューヨークを代表するアーティストの作品展示中

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ニューヨークの最高級5つ星ホテルの一つ、ザ・ペニンシュラニューヨーク (The Peninsula New York) は、ニューヨーク、ミッドタウンの5番街や MOMA まで近いとても便利な立地にあるホテルです。20世紀初頭に建てられた歴史を感じさせる建物に、ペニンシュラニューヨークが誕生したのは1988年のことです。今年は、ペニンシュラニューヨーク30周年記念となることを祝し、現在、ロビーをはじめ、ホテルのパブリックスペースでは、アンディー・ウォーホールやキース・ヘリングなどホテル誕生当時の80年代に活躍したアーティストたちの作品が展示されています。

The Peninsula Hotels

5番街から55ストリートへ少し入った所にペニンシュラニューヨークはあります。入口の階段を上り、右手に向かうと落ち着いた雰囲気のロビーが広がっています。

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ロビーを中心としたホテルのパブリックスペースには、アンディー・ウォーホールを中心に、商業主義アート、ストリートアートなど80年代を象徴するポップやグラフィティの作品が点在しています。

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ロビーの隣の小さな待合室には、ウォーホールの代表作、5枚のキャンベルスープの絵が、向かいあうように全部で10枚も飾られています。

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待合室を抜けると、天井の高い Palm Court があります。トイレがある他、客室へのエレベーターもあります。キース・ヘリングの作品をはじめ、色々な作品が展示されています。

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そして、ウォーホールとバスキアがコラボの発表用に撮影したボクシング姿のコミカルな写真などが飾られています。

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ローランド・ハーゲンバーグ(Roland Hagenberg)さんが撮影した作品です。

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アートは作品という時代から、アーティストがアートであり、パーソナルブランドとなった時代でもあります。

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メッセージ性に特徴がある写真と文字を組み合わせたコラージュ作品で有名なアーティスト、バーバラ・クルガー(Barbara Kruger)さんの作品。

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ワシントンDCのコンテンポラリーアートミュージアム、ハーシュホーン美術館で今春行われていた特別展を思い出させるような作品の数々です。

ワシントンDCのコンテンポラリーアートミュージアム ハーシュホーン美術館 Hirshhorn Museum

館内を歩いていると、歴史情緒が感じられます。ペニンシュラニューヨークは、1905年に、Gotham Hotel として建てられたネオクラシカル様式の建物で、その後、何度かオーナーが変わりながら、1988年以来、香港&上海ホテルズのペニンシュラブランドの、The Peninsula New York となりました。

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地下鉄への落書き、グラフィティで有名になったアーティスト、キース・ヘリング (Keith Haring) の作品。

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当時は、地下鉄への落書きが流行していたようですが、キース・ヘリングさんも、こんな様子で、地下鉄や駅にグラフィティを描いていたようです。

イタリア出身でアメリカで活躍するフランチェスコ・クレメンテ (Francesco Clemente) の作品。柔らかい独特の不思議な雰囲気のある作風です。ウォーホールやバスキアともコラボしていたアーティストです。

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昨年、作品の一つが、100億円以上で落札され、話題となったジャン=ミシェル・バスキア (Jean-Michel Basquiat) の作品も展示されています。ストリートアート出身のアーティストで、当時、隆盛だったポップ、グラフィティ、そして抽象主義が合体したような作風で、アフリカンアートの影響も感じられます。

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ロビーの手前にあるアフタヌーンティーなどが楽しめる Gotham Lounge にも、アンディ・ウォーホールの有名人シリーズの一つ、毛沢東を描いた作品が飾られています。

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ネオクラシカル様式の威厳を感じさせる古典アートの美術館のような雰囲気の館内に、ポップ&グラフィティアートが飾られ、不思議な組み合わせが面白い雰囲気を作り出しています。
多くの作品が、10月まで展示される予定となっています。10分程の見学ですが、アート好き、ウォーホールやバスキア好きの人は、MOMAと一緒に立ち寄ってみるのもおすすめです。

ペニンシュラニューヨーク
The Peninsula New YorkWORKS FROM CELEBRATED ARTISTS OF THE 1980’S
700 5th Ave, New York, NY 10019 地図

ペニンシュラニューヨークのお部屋の様子は、こちら の予約サイトで詳しく紹介されています。

MOMA でも、これらのアーティストたちの作品を色々と見ることができます。

MOMA モマ ニューヨーク近代美術館 最新の見どころ&有名作品徹底紹介

今年は、アンディー・ウォーホールの生誕から90周年ということで、様々なメモリアル展が開催されています。ホイットニー美術館では、アンディー・ウォーホールの作品が350点以上展示されるこれまでで最大規模のアンディー・ウォーホール展 が11月12日から2019年3月31日まで開催されます。

ペニンシュラニューヨーク30周年 ウォーホール、バスキアら80年代ニューヨークを代表するアーティストの作品展示中 was last modified: 8月 18th, 2018 by mikissh