今夏、ニューヨークのタイムズスクエアに登場したパブリックアートが、こちら、大航海時代の帆船の船首を思い起こさせる木製の女性像の作品です。歴史を感じさせるレトロな像の周囲には、いかにもタイムズスクエアらしい派手やかな広告が溢れていますが、その広告も女性が登場するものが多く、そんな場所に突然現れた女性像の船は、まるで場違いの場所へ乗り入れてしまったかのような面白い光景になっています。
夏真っ盛りのニューヨーク、タイムズスクエアには今とてもたくさんの旅行者がやって来ています。タイムズスクエアに、今年の夏に登場した、こちらの女性像のアートは、アメリカのテキサス出身のアーティスト、Mel Chin さんの “Wake” と題された作品です。Mel Chin さんは、ビジュアルアートを通じ、問題提起や訴えたいことを伝えるというスタイルのコンセプトアーティストです。アートを目にした女性たちが、アートと一緒に写真撮影を楽しんでいます。
この女性像を中心とした沈没船のアートは、実はこんなに大きな作品なのです。あの派手な看板が周囲を覆う、ざわざわしたタイムズスクエアで、かなりの存在感を放っています。この作品は、西インド諸島との貿易や奴隷船とした使用されていた1851年に造られた USS Nightingale を模して作られたものだそうで、今後、人類に大きな影響を与える気候変動問題に目を向けてもらおうという意図があるそうです。
AR やアプリを利用すると Unmoored という新しいデジタルと融合した作品となり、水中に沈んだニューヨークがこんな風に現れます。
そして、そんな巨大なアートは見て楽しむだけのものではありません。子供から大人まで多くの人にアートを身近に触れて楽しんでもらえるようになっています。Wake、Unmoored は、9月5日までの展示となっています。
キラキラの電光掲示板に加えて、物凄い数の人が通る、せわしないタイムズスクエアですが、最近では、楽しませてくれるパブリックアートに加え、ちょっと一休みできる、くつろぎスペースも増えて来ています。
こちらのアートの椅子もとてもかわいいです。座って思わず記念撮影したくなります。
こちらのピンクのアートもおすすめのくつろぎスポット。疲れたなぁ、と思ったら、タイムズスクエアのど真ん中でごろりと一休み！家族みんなで、または、友達みんなで一緒に寝転がって記念撮影しても楽しいです。
この季節、タイムズスクエアには、着ぐるみや様々なパフォーマンスをするエンターテイナーもたくさん登場します。
いつも何かしら面白いパブリックアートが飾られているタイムズスクエアですが、実は深夜限定で見られるデジタルアートもあります。タイムズスクエアのデジタルアートショー、ミッドナイトモーメント Midnight Moment は、午後11：57分から3分間、タイムズスクエアにて行われます。毎月ショーの内容が変わります。
ニューヨークは見どころいっぱいの楽しい街です。楽しい夏休みを♡
