安倍政権は憲法改正できない! | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

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 今のままでいくと国会の日程もないし、憲法改正は安倍さんの思うようにはできないでしょう。とにかく、最初から狂っているのです。「憲法9条をそのままにして、憲法を改正して自衛隊を明記しよう」など、何をくだらないことを言っているのでしょうか? 

憲法9条第二項では、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」と言っているのです。交戦権を認めないということは、「敵国が攻めてきたら日本は戦争することができない」ということです。その条文を明記しながら、自衛隊を明記しても意味がありません。

 自衛隊は敵が攻めてきたら戦うのですから、戦争をすることになるのです。それは交戦権になります。それが「交戦権が無い」と言うのです。百田尚樹先生の『日本国紀』を読むとよくわかります。どのようにして憲法が出来たのかということが、詳しく書いてあります。

 僕は憲法学を学んでいたから知っているけれども、憲法学の問題点は、明治憲法と現行憲法の接合が重要だったのです。GHQとやり取りをして、うまく逃げて変えるべきところは変えて、やっとここまできたということです。

 今でも8月革命説があり、「戦後、国が途絶えて新しい日本国が誕生したのだから、もう天皇の皇統は途絶えている」と言うのです。何故、日本の学者がこんなことを言うのかと不思議でなりません。これを真顔で言っているのです。80%の憲法学者がこの説をとっているのです。

 僕が学んだ憲法学は「如何に明治憲法と連続させるかということに一番苦労した」ということです。「明治憲法の手続きに従って改憲をしたのだ」という解釈です。日本国憲法は明治憲法と同じものである。中身を改良したのだ」という位置づけにしているのです。

 それがいつの間にか、「8月革命説」などという断絶説を唱える馬鹿が出てきて、学者がそのような説を唱えているのです。こんなものは憲法でもありません。今の憲法を改良するというならば、今の憲法を認めたことになってしまうのです。

 認めるから改良するのです。憲法は破棄しかありません。破棄して全く新しい憲法をつくるしか方法はありません。論理的に言ってもそのようなことになります。「今ある憲法は占領軍から押し付けられた憲法だから、認めることはできない」と言わなければいけなかったのです。

 それを認めて「憲法を直そう」などと言っていると、憲法を認めたことになってしまうのです。現行憲法は世界に恥さらしの占領基本法です。これをダマテンで言わないのです。今は占領されていないのならば、占領基本法は破棄すればよいのです。

 憲法を破棄できる条件があります。イギリスは千年の歴史があります。その間、紙に書いた成文法の憲法はありません。何を判断の基準とするのかというと、慣習法で判断するのです。「過去にイギリスはこのようにやってきた。今後もこのようにやっていく」と言うのです。その文章は何もありません。イギリスは今でも慣習法です。

 日本も慣習法でやればよいのです。世界情勢はクルクルと変わります。「これは変えませんよ!」と言っているのは、馬鹿なのです。自分で針金で体を結わいて、「私たちはこの範囲内でしか動けないのです」などという馬鹿なことがあるのでしょうか? 

 相手は変わるのですから、こちらも変わらなければいけません。そんなことは臨機応変で対処していけばよいのです。そうすればどうでも変われます。国際社会は相手があって成り立つことです。自分だけの国で成り立っているわけがありません。

 日本は自由闊達に動けなければいけません。アメリカ、シナ、ロシア、北朝鮮を相手に、日本独自の立場で自由自在に動きまわらなければいけません。相手が戦争を望んでいるならば、戦争のできる体制をとらなければいけません。相手が平和を望んでいるならば、平和の体制でいかなければいけません。それは相手によって変わるのです。相手がどう出てきても「こちらは変わりませんよ」と鎖で縛っているなど、馬鹿なのです。そんなことはあり得ません。

 慣習法が一番強いということがわかります。軍隊も自由に動けるのです。今は不便だらけです。戦争は敵からミサイルを撃ってきたら、それを撃ち落とさなければいけません。それと同時に相手の基地を叩かなければいけません。爆撃機が飛んでいき、ロケットが飛んでくる基地をバンバンと叩かなければいけません。

 それを「やってはいけない」と言っているので、戦争できません。戦争を仕掛けてくる敵国に対しては、先制攻撃しかありません。それを「やってはいけない」と言うのです。だから、「敵国を叩いて行って帰ってくる燃料は、自衛隊には持たせない」と言うのです。自衛隊の戦闘機の燃料は半分しかありません。「燃料を満タンにすると他国を爆撃して帰ってくるから、燃料タンクは半分でよい」と言うのです。馬鹿でしょう。みんな社会主義の共産かぶれの連中がやってきたことです。

 日本を弱体化するために「憲法を守れ」と言っているのです。「このような憲法をもっていたら日本は手も足も出ないだろう。拉致しようが何もできないだろう。竹島も占領だよ。日本は何もできないだろう。北方四島はロシアに占領されているのだよ。それを守れ!」と言っているのです。「憲法を守れ」という連中は、恐ろしい馬鹿だとわかります。「それが良い状態なのだ」と言うのです。

 良い状態のわけがありません。だから、憲法は破棄です。国会決議ではなく、内閣決議で出来るのです。「憲法を破棄します」と言っても、日本は何も困りません。だいたい、法律がゴチャゴチャ書いてあるのはよくないのです。江戸時代など罪状は十条くらいしか書いてありません。「違反する者は死罪、或は島流し」です。簡単なことです。

 或は「百叩きで無事解放」などです。「佐渡銀山で10年働け」などという具体的な法律はありません。お奉行様が判断するのです。でも、一応法はあるのです。法を破ると当然罰則があります。法律は短くてよいのです。

 まして朝鮮人が増えてきたのですから、当然そうしなければいけません。「朝鮮人は不逞の輩である。従って、島流し」という刑をどんどんやらなければいけません。日本は自由闊達に動かなければいけません。

 憲法は破棄です。その理由は占領基本法であるからです。もっと正確に言うと、昭和21年11月3日が憲法の公布です。日本が戦争を止めたのは、昭和20年です。終戦してまだ1年しか経っていません。ということは、まだ独立国ではありません。日本には主権がありません。主権がない国がどうして憲法をつくるのでしょうか? そんなことはあり得ません。

 日本の主権は昭和26年のサンフランシスコ講和条約で回復したのです。それまでは憲法をつくることなどできません。では、破棄すればよいのです。少なくとも破棄して、後から憲法をつくるのならばわかります。一旦、破棄しなければいけません。占領は終わったのですから、「占領基本法よ、さようなら。私たちは私たちの憲法をつくります」と言えばよいのです。

 憲法を破棄した後は、憲法はなくてもよいのです。何故かというと、私たちは2800年の歴史をもった世界最古の国家の国民です。様々な体験をしています。蒙古が攻めてきたり、台風が来たり、災害があったり、戦争に巻き込まれたり、どんな場合でも乗り越えられるのです。だから、慣習法でよいのです。

 そして、天皇の存在は憲法などで決めなくてよいのです。天皇は天皇です。ここで、天皇の話をすると、秋篠宮さまが宮内庁長官に文句を言いました。「何故、大嘗祭の儀式を22億円もかけて国費でやるのか? あれは天皇家の個人的な儀式であるから、皇室の費用でやるべきだ。そうすれば6億円で出来る」と言われたのです。

 すると宮内庁長官がその話を無視して、「これは国費でやります」と言ったのです。その後、秋篠宮さまがしつこく言われたのです。すると宮内庁長官は「申し訳ありません。今後は相談してやります」と言ったのです。これもおかしな話です。でも、秋篠宮さまの言っていることも間違いではありません。現行憲法で言うとそうなります。天皇は国事行為をやってはいけないのです。「天皇の信仰を国民に押し付けるのはしのびがたい」ということです。

 「天皇家独自の信仰だ」ということを言われているのですが、それは違います。法律の通りに言えばその通りかもしれませんが、それをぶち破っていかなければいけません。天皇は天皇家のものではありません。日本国民の天皇です。その御自覚が足りないのではないでしょうか? 

 天皇家などというものは、元々存在しません。天皇にとっての一家とは、日本国全てです。だから、天皇家などとわけ隔てをして、「これが私の領地だ」などというものがあってはならないのです。日本全国が天皇のものです。

 国民はそのように思っていなければいけません。だから、命も捧げられるのです。300万~400万人の英霊もそのように思って命を天皇に差しだしたのです。天皇家のために差しだしたのではありません。国民のために命を差しだしたのです。それを天皇家などというものをつくったら、「天皇家のために」となってしまいます。それはおかしいのです。

日本国はまだそのような基本ができていません。これは憲法からくる問題です。このさい憲法を破棄して、憲法などつくらなくてよいのです。「当分は慣習法でいく」、と決めてやったらよいのではないでしょうか? 安倍さん、頼みますよ。

 

 

 

 

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