統治者と支配者 ② | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

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人民解放軍には、階級はありません。労働服にも階級章はありません。人民解放軍は労働者と同じ労働服を着ていたのです。大隊長、小隊長くらいは、あったのだと思います。階級はなかったのです。

 

中国の軍隊は、「人民解放軍」と今でも言っています。人民解放軍とは、「人民を資本家から解放する」という意味です。支配している資本家から解放するために戦うのが人民解放軍です。

 人民解放軍には、階級はありません。労働服にも階級章はありません。人民解放軍は労働者と同じ労働服を着ていたのです。大隊長、小隊長くらいは、あったのだと思います。階級はなかったのです。

それが今から20年くらい前だと思います。「人民解放軍は階級を持つ」と言いだして、少尉・大尉・将軍というように階級ができたのです。最初はそうだったのです。「無秩序で戦いはできないから、階級があったほうがよいのだな」と思ったのです。今では、大将軍になってしまっているのです。

 「あの軍区の大将は誰だ? あの大将の言うことを聞かないと大変なことになるぞ」ということです。特に瀋陽軍区が一つの国のようになってしまっているのです。瀋陽軍区は、原爆をもっています。それで大将がいるのです。

 人民解放軍は人民を解放する軍隊だったのですが、人民を支配する軍隊になってしまったのです。それが今では10郡区に分かれて、将軍が10人くらいいるのです。その将軍をさらに束ねていくのが習近平なのですが、どうやらもう力が及びません。将軍が、「ノー」と言うと、軍隊が動かなくなってしまったのです。

 将軍から言うと、「中央政府が勝手にやれよ」ということです。それだけ軍人が力をつけてしまったのです。「習近平の命令は聞かないよ。俺たちは動かないよ」と言えば言うほど、将軍に力が集まってしまうのです。

 「何、俺をクビにするだと? ふざけるな、コノヤロウ! テメーこそ、殺してやるぞ!」となってしまいます。将軍は軍隊をもっているのです。そのようになってしまうのです。人民を解放するための人民の仲間だった人民解放軍が、完全に立派な階級章をもった軍人になってしまったのです。

 中国にいる人民解放軍は軍人になってしまったのです。そのようになって、軍人が人民を支配してしまうのです。民衆を助けるために現れた統治者というものは、必ず支配者になってしまうのです。この構図は、なかなか変わりません。

 ところが、このような統治機構に従わない歴史が一つだけあります。それが天皇です。天皇陛下は支配者ではありません。統治者です。国を治めていくためには、統治者は絶対に必要です。天皇陛下をいただいて、国の中心におくことによって、この国は治まってきたのです。

 だから、天皇は支配者ではなく統治者なのです。正当な統治者です。諸外国には正当な統治者というものはないから、みんな支配者になってしまうのです。前の王族をぶっ殺して、「俺が支配者だ」と言うのです。

 前の王族の女・子供は全てぶっ殺すのです。「今日から俺が支配者だ。みんな俺の物になった!」ということです。「俺の物になった!」など、図々しい奴です。支配者は、「みんなのための王様だと? 馬鹿を言うものではない。俺のための人民なのだ!」という考え方です。この考え方が中国共産党にずっと続いているのです。

日本は誰が支配者になっても、そんな時代はありません。秀吉にしても、家康にしてもみんな、天皇にお伺いを立てていたのです。それで天皇の統治が2800年も続いているのです。そのような世界の歴史は日本以外にはありません。

 アメリカの大統領選挙は、支配者をめぐっての争いです。大統領になれば、「俺の国民」です。国民の大統領などという意識はありません。「俺の国民」です。それを止めないかぎり世界は平和にはなりません。

 ここに「俺の国民」と思う奴がいて、他にも「俺の物」と思っている奴がいるのです。この二人はガッチャンとぶつかるのです。争いになると力が強いほうが勝のです。このゆがんだ構造をよくわかって、いかなければいけません。

日本人はそうではない素晴らしい国家を造っていくことが大事です。日本万歳です! 日本の天皇は支配者に非ずです。天皇のことを「総覧者」と言うのです。この天皇を亡き者にしたならば世界は闇なのです。世界は力関係で動いているのです。そんな力関係で動かない国が一つだけあってもいいではないですか。そのような国を神様はつくってくれたのです。

 福沢諭吉は「天は人の上に人を造らず」と言いました。これは支配者のことを言っているのです。アメリカ合衆国を支配する国民の上にいるのが大統領です。そんなものを天は造っていません。下の国民は何かというと、奴隷なのです。

神様は人間を奴隷に造っていません。支配者としての人間を神は認めていません。それでは、「どのような形がよいのか?」というと、総覧者としての天皇はいてもよいのですが、みんなを奴隷にしたり、「俺のものだ」という支配者はいらないのです。これが神の意思です。この神の意思に逆らうと、あちこちで不幸が起きてくるのです。神は怒っているのです。

 怒るのは、ウイルスだけではありません。まだまだ神は怒っています。自然災害もあれば、山火事、ハリケーンなど、様々な災害を引き起こして人間に警告を与えているのです。

その中で神様は人間の行いを見ているのです。「俺が創った人間は立派にやっているのか?」という意味でもあります。人間は神が創ったのです。人間だけではありません。世界のあらゆるものを神が創ったのです。神は「みんな、立派に自分の務めを果たしているかな?」と見ているのです。「お前は務めを果たしていないな? では天罰を与える、ウイルスだ! 台風だ! 火山だ! 地震だ!」となるのです。

 5千年前はノアの箱舟です。巨大な津波が地球を襲って人間を滅ぼしたのです。神様は見ているのです。ノアの一族だけは助けたのです。他の悪い連中は、滅ぼしたのです。そのような目で見ると、世界の中で神様が「助けよう」という意思を働かせるのは、日本だけです。

 これを日下公人さんや、故・渡部昇一さんは言っていたのです。「日本はやがて、世界の中心になる」と言われたのです。支配者として世界の中心になるのではありません。歴史の総覧者として、世界の中心になっていく時代が来ているのだなと思う次第です。

 

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