「タイのカップヌードル トムヤムクン味」逆輸入版!!日本のカップヌードルと比較してみた

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、タイの逆輸入版カップヌードル、タイ日清「カップヌードル トムヤムクン味」の比較・実食レビューです。

イオンのゴールデンウィーク恒例企画「イオンワールドフェスタ タイフェア 2019」に本場タイの逆輸入カップヌードルが登場!

日本の「カップヌードル トムヤムクンヌードル」と何が違うのか、実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力と味の違いを解説します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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タイのカップヌードル トムヤムクン味

イオングループでGWの恒例企画となっている「タイフェア」に合わせて逆輸入されたタイのカップ麺で、当ブログでは「日清食品」のカテゴリーに括っていますが、製造はタイ日清。逆輸入版の販売期間中は日本の「カップヌードル トムヤムクンヌードル」と今回のタイカップ 「カップヌードル トムヤムクン味」、さらにトップバリュの「ワールドダイニング トムヤムクンヌードル」を入れた3種類のトムヤム系カップ麺が肩を並べることになります。

カップヌードルは日本製もタイ製も日清(NISSIN)ですが、イオンのPBカップ麺「トップバリュ ワールドダイニング トムヤムクンヌードル」を製造しているのは東日本明星株式会社(明星食品)。逆輸入版は以前にも発売されたことがあるので、前にも見たことある、食べたことあるよ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、並べてみると日本のカップヌードルよりもタイカップのほうが微妙にトールサイズでした。



私はタイ語が得意なわけではないので確実な部分のみ翻訳しますが、まず容器側面の正面・上段に記載されているNISSINの下「นิสชิน」は「ニッシン」のタイ文字表記。その下にある「คัพนูดเดิล」は最初の2文字「คัพ」が「カップ」、続きの「นูดเดิล」は「麺」を意味しているので、単純に直訳して「คัพนูดเดิล(カップヌードル)」となります。日本のパッケージではブランドロゴが大々的にアピールされていますが、タイのカップヌードルは調理後のイメージ写真が目立ってますね。

黄色い背景に黒字の「รสต้มยำกุ้งแซ่บ」は、直訳すると「トムヤムクン味(トムヤムシュリンプフレーバー)」。最初の2文字(รส)は「味」を意味しているのですが、最初の文字だけタイ文字の「ร」ではなくローマ字の「S」に見えたので、「sสต้มยำกุ้งแซ่บ」と打ち直して翻訳サイトに丸投げしてみたところ、「辛くて酸っぱいエビのスープ」と微妙に言い回しを変えてきました。ちなみにローマ字の「U」に見える最後の文字はタイ文字の「บ」で、助詞の “の” を意味しているそうです。

などと集中して調べ終わってからパッケージを180度回転させると「CUPNOODLES TOM YUM SHRIMP SABB FLAVOUR」‥‥英語で書いてあったw しかし、間にある「SABB」の謎——「SABB タイ」で検索したら今回の商品と同じタイ日清の逆輸入版が検索結果に乱立。「SABB」だけで検索してヒットしたのは、1文字違いの “SAAB”(2017年に消滅したスウェーデンの自動車ブランド)やリプルネットに参入しているサウジアラビアの大手銀行など(ぜったい関係ないw)。

パッケージの側面はイラスト付きの部分以外チンプンカンプンですが、もしかすると「รสต้มยำกุ้งแซ่บ」の発音が “ロット・トムヤムクン・セープ” なので、単純に発音の当て字としてSABB(セープ / サーブ)を使用しているのかも‥‥などと予想していたのですが、私の乏しい英語力ではタイ日清に電話をかけたところで会話が成立しないことは目に見えていたので、日清食品(JAPAN)の担当部署に調べてもらったところ、『SABBの意味』は “辛くて美味しい” 、つまり『辛旨』を意味しているとのことでした。



日本でベーシックな「CUPNOODLE」と違って「CUPNOODLE “S” 」となっているのですが、「noodle」だと “麺1本” を意味してしまうので、海外のカップヌードルには原則として複数系の「S」付きが基本。ただ、日本で発売されている定番の「トムヤムクンヌードル」や「シンガポールラクサ」、新たに仲間入りした「蘭州牛肉麺」など、「カップヌードル エスニックシリーズ」は日本製でも本場の本格感を意識してパッケージは「CUPNOODLES」となっています。

日本の「カップヌードル トムヤムクンヌードル」が発売されたのは、この記事を書いている日から5年以上前の2014年4月14日(最終リニューアル:2018年4月2日)。海外現地法人による協力のもとで開発した初版リリース時には当初の予想を大幅に上回る売れ行きを記録し、わずか1週間も経たないうちに販売休止せざるを得ないほどの人気を集めたのですが、生ける伝説の日本版とリアル現地版の逆輸入品、どのくらい中身は違うのでしょうか。

開封

パッケージの側面は暗号でしたが、イオングループでの販売に配慮されてフタの上だけガッツリ日本語表記、原材料名やアレルゲンなどの製品情報がチェックできるようになっています。たしか昨年も販売されていて、イオングループに属しているコンビニのミニストップでもフェアが過ぎてから陳列されていたのですが、今年も取り扱いがあるかもしれません。



日本版はフタの上に別添のトムヤムペーストが貼り付けてあって、具材は味付えび、マッシュルーム、赤唐辛子、パクチーと個性的。海老のサイズも大きめで、早くもクリーミーでエスニックな香りが漂っているのですが——

対する逆輸入版は容器の底にフタ止めテープがなく、フタの材質も日本版より厚みがあって頑丈。別添のペーストは最初から容器の中に入っていて、開封した瞬間は油揚げ麺特有のニオイが目立ちます。

フェア開催前から陳列している店舗もありますが、「イオンワールフドフェスタ タイフェア2019」の開催日はゴールデンウィーク中の本日・4月26日(金)〜30日(火)の5日間なので、その頃が出現率のピークを迎えると思います。店舗によりセール期間や値段が異なる場合もあるかと思いますが、私の購入価格はイオンリテールで税込128円でした。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル トムヤムクン味(คัพนูดเดิล รสต้มยำกุ้งแซ่บ)
原産国:タイ
製造者:タイ日清
輸入者:日清食品株式会社
内容量:77g(めん60g)
商品コード:8852528004006

発売日:2019年4月26日(金)※フェア開催開始日
実食日:2019年4月26日(金)
発売地域:イオングループ
取得店舗:スーパー(イオンリテール@兵庫県)
商品購入価格:128円(税込)
希望小売価格:-(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:縦型レギュラー・標準サイズ
容器材質:紙
湯量目安:300ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(ペースト)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、でん粉、食塩、しょうゆ、魚醤、糖類、香辛料)、スープ(トムヤムペースト、糖類、食塩、乳化油脂、香辛料、魚介エキス、えび粉末、香味油)、かやく(味付卵、キャベツ、味付えび、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、酸味料、かんすい、ソルビトール、香料、増粘剤(グァーガム)、香辛料抽出物、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、カロチノイド色素、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・いか・オレンジ・ごま・さけ・大豆を含む)
【アレルゲン情報】えび・小麦・卵・乳成分・いか・オレンジ・ごま・さけ・大豆(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

「トムヤムクン(ต้มยำกุ้ง)」の「トム(ต้ม)」は煮る、「ヤム(ยำ)」は混ぜる、「クン(กุ้ง)」はエビのことを指すので、もちろんエビが入っていることには入っているのですが、日本版と比較してサイズが小さく、マッシュルームやパクチーは入っていません。ネギの量が多く、スクランブルエッグを実装している様は、まるで肉具材の入っていないカップヌードル(レギュラー)のような雰囲気ですね。



写真の向かって左が逆輸入版(タイ)のエビ、右が日本のトムヤムクンヌードルに入っているエビになるのですが、圧倒的に大きさが違い、明らかにタイのほうが小さく、そもそもの品種も違って見えます(※日本の定番カップヌードルに入っているエビの種類は「プーバラン」という品種)。

また、調理方法にも大きな違いがあって、日本の「トムヤムペースト」は後入れですが、逆輸入版の調理方法には「お湯を注ぐ前に」ペーストを入れるようにとの記載があります。これはシンガポールのカップラーメンなども該当するのですが、海外製のカップ麺はペーストが先入れの場合が多いので、調理の際は手順に注意してください。

うっかり後入れしても甚大な被害を被ることはないと思いますけど、なかなかスムーズに出てこないので、箸を突っ込むなどして掻き出す必要があります。それに手間取ると麺が伸びるので、先に入れておいたほうが安全ですね。ちなみにペーストを開封した途端、なかなか本格的な香りが漂ってくるのですが、箸についた微量のペーストを舐めてみたら “けっこう辛くて” 驚きました。

さて、あとは熱湯を内側の線まで注いで3分後、よくかき混ぜたら出来上がりです。とりあえずカップヌードルらしく具材が麺で隠れている状態ではあるものの、ネギ率かなり高いですね。この段階でも油揚げ麺特有のニオイが強く、やや不安を覚えます。対するメイドインジャパンの「トムヤムクンヌードル」は——

麺を覆い隠すほどではないものの、タイカップよりも大きなエビにマッシュルームが個性的で、香りは本場を演出しながらも日本人好みのエスニックな香りですね。それでは、何が違うのか両者の違いに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(77g)当たり

熱  量:352kcal(カロリー)
たん白質:7.0g
脂  質:15.9g
炭水化物:45.3g
食塩相当量:6.0g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:3.9g)
ビタミンB1:-(記載なし)
ビタミンB2:-(記載なし)
カルシウム:-(記載なし)

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。また、上記の栄養成分表示は「カップヌードル(タイカップ)トムヤムクン味 – คัพนูดเดิล รสต้มยำกุ้งแซ่บ」の値です。

めん

まるで日本のカップヌードルとは違う

まず麺の肌が別物で、韓国産のカップ麺に入っているようなザラついた口当たりがファーストインプレッション。麺の幅は日本のカップヌードルよりも狭く、比較して厚みがあり、食べ始めはモチモチとした弾力が楽しめるものの、つるみのある滑らかな日本の麺とは口当たりが別物です。ただ、その馴染みのなさは海外製品ならではの個性でもあるので、頭ごなしに悪いわけではありません。

日本のトムヤムクンヌードルは「シーフードヌードル」と同じ油揚げ麺が採用されているのですが、それと比較して逆輸入版は圧倒的に色が濃くて風味も芳ばしく、お湯を注いでから待っている間、別添の香りが強いペーストをもってしても油揚げ麺臭が漂ってきます。カップヌードルもスナック的な風味を漂わせていますが、そもそものベクトルが異なっていました(ちなみに麺の量は両方とも60gで同じです)。



なんだかんだで油揚げ麺の風味は実際に食べ始めるとスープの酸味と辛味で気にならなくなるので、最終的に大きな問題ではないと思えたし、まず日本の麺には見られない「魚醤」が練り込まれていることに異国情緒を感じたりもしたのですが、クオリティでいえば可も無く不可も無し。もちろんタイ日清をディスっているわけではなく、比較したらの話ですよ。あんまりカップヌードルらしい麺ではないですけどねw

スープ

本場の逆輸入版は「ナムサイ」系

原材料名は「トムヤムペースト、糖類、食塩、乳化油脂、香辛料、魚介エキス、えび粉末、香味油」となっていて、大部分が「トムヤムペースト」に要約されているような気もするのですが、さすが本場なかなかキマッてますね。調理中に思いのほかペーストが辛かったと書きましたが、実際に中辛以上、辛い食べ物が苦手な方にとっては苦戦するかもしれないレベルで、とりあえず日本版よりも圧倒的に辛いです。

また、ココナッツミルクなどのクリーミーなテイストを重視するのではなく、唐辛子の辛さとカフィルライムやレモングラスなど、辛味と酸味を効かせたスッキリ路線のシャープなスープ。ちょっとパクチーを感じますが、苦手な方でも気にならないようなレベルで、別添のペーストから醸し出される魚醤っぽい発酵調味料の旨味や香辛料の絶妙な効かせ方など、辛くて酸っぱくてスパイシーな「ナムサイ」系のトムヤムスープに仕上がっていました。

対する日本のトムヤムスープはクリーミーで濃厚なテイストを意識した「ナムコン」風で、本場より色は赤くても辛さは弱く、しかしながらレモングラスとライムリーフの酸味はバシッと効いていてメリハリのある味覚。残念ながら原材料からココナッツミルクはカットされ、初版よりも酸味は穏やかになったような気もしますが、それでも本格的でパクチーの香りが華やかなトムヤムスープに仕上がっています。個人的には日本版のほうが好みでしたが、同じトムヤムでも方向性が違うのと、両者ともに本格的なので、食べ比べにはいいですね。

具材

ねぎが多いw

逆輸入版の具材は味付卵、キャベツ、味付えび、ネギで、キャベツは柔らかいのが2枚くらい(たぶん入ってなくても気にならない)。味付卵は日本のスクランブルエッグほどソフトな食感ではなく、甘さも控えめに感じたのですが、ナムサイ風のシャープなスープと対比を描くような卵の優しい風味はギャップがあって好印象でした。

海老も小さいながらに風味は強く、口に入ってきた時の存在感は強め。ただ、ほぼほぼボリューム感はネギが担っているような構成で、かなりネギの歯触りも強く、それが食感に寄与していたところはあるものの、ネギが嫌いな方には厳しいかもしれません。

日本版の具材はエビ、マッシュルーム、赤唐辛子、パクチーで、エビは5尾。実際のトムヤムクンに使われるキノコは袋茸(フクロタケ)ですが、マッシュルームも一般的ですよね。スープの解説でも触れたようにパクチーの華やかな香りが心地よく、具沢山ではないものの特化型の構成で、スープの邪魔をしない本格的でシンプルイズベストなラインナップです。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4+)
日本版「トムヤムクンヌードル」★7

タイの日清が製造する逆輸入版カップヌードル「タイカップヌードル トムヤムクン味」とエスニックヌードルNo.1の座を確固たるものにしている天下のメイドインジャパン「カップヌードル トムヤムクンヌードル」を比較してみましたが、麺と具材は日本に軍配ではあるものの、さすがスープは本格的でした。

日本のトムヤムスープがクリーミーなタイプの「ナムコン」風とするならば、タイ日清のトムヤムスープは対極にある辛味と酸味を柱にした「ナムサイ」風。逆輸入版ならパクチーのアクセントも気にならないと思いますし、日本式のトムヤムが物足りないと感じている方は、むしろハマるかもしれません。ひとつのカップ麺としての総合力は日本に軍配を上げますが、どちらも個性的な良品だったので、これを機に食べ比べてみるのも楽しいですよ。

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