佐々部清監督の訃報に驚愕しています。結構長いお付き合いをさせていただきました
ので、今日は私の誕生日ではありますが、一転涙の日となりました。
随分前ですが、あるパーティで東映の岡田社長と懇談する機会があり、その時に、今
回わが社で撮った「半落ち」の佐々部という監督は優秀ですよと聞かされ、試写会に
ご招待を受けたことが佐々部さんを知る始まりです。彼の正攻法の演出には心服して
おりました。
数年後、下関の映画館を私が預かることがあって、映画祭などで郷里が山口県である
佐々部監督に何度も会うことになるのです。彼が撮った作品の製作費や、そのやり繰
りを聞くことも出来ました。私も映画人の端くれですから、生涯に一本くらいは製作
者として名を刻んで置きたいという願望があり、その時は佐々部さんが撮ってねと約
束もしていたのですが残念無念です。
そんな事よりも、彼自身がやりたいことが沢山あった筈と思い返しています。どうか
安らかにお眠りください。合掌
どうかお気を強くお持ちくださいますよう。また、この場をお借りして、いつも誠実な映画をお撮りになった佐々部清監督に心からの哀悼の意を捧げたいと存じます。
見習わなければいけないと思う友人が、亡くなると超寂しい思いをします。
私の周囲はこれが続くので泣きたいくらいです。それだけ私が歳をとった
のかも知れませんね。