この作品は、フランスで200万人を動員するヒットとなったラブストーリーです。パリの大手
シューズ代理店に勤めるジョスランは、女性との一時的な関係を繰り返す軽薄なプレイボ
ーイ。ある日、他界した母の家に残っていた母の車椅子に座っていた彼は、偶然その場を
訪ねてきた美女が介助を申し出てくれます。彼女の気を引くため、自分は車椅子生活を送
っていると嘘をついてしまいました。
そんな彼に彼女は姉のフロランスを紹介。フロランスは以前事故に遭い車椅子で暮らして
いるが、バイオリニストとして世界を飛び回りながら、車椅子テニスプレーヤーとしても活躍
する魅力的な女性。ジョスランはその姉に惹かれて行きますが、最初の嘘を引きずったまま
なかなか真実を打ち明けることが出来ず・・・。
フランスの人気コメディアン、フランク・デュボスクが監督デビューし脚本・主演も務めました。
フロランス役はアレクサンドラ・ラミーです。
フランス映画らしくお洒落な場面もあって中々いいのですが、相手が車椅子に乗っている
女性だから自分も車椅子だという設定には抵抗を感じます。この手のものの喜劇的な扱い
にはどうしても乗れません。折角素敵なシーンもあるし、主人公二人の好演もありますので
残念です。従ってラストシーンももっと爽やかに処理出来た筈と思うし、後味はあまり良くあ
りません。