前方に移動をするとき脚を前に出して進んでいきますが、舞踊では特殊な歩き方をします。
特殊と言っても、それがわざとらしかったり、ぎこちなかったりではいけないのですが、この方法はバレエを習い始めた頃に教わったもので、彼是20年以上も前のことでしょうか。
(後ろにルンバちゃんいますが)今、右足を前に出して進もうとしております。
この時、皆様は出したこの足を何処に着くか考えたことはありますでしょうか??
付け根から指先にかけてが脚のラインとなりますが、大体の方がこの棒の延長線より手前に着地します。
こうすると舞台では脚が短く見えてしまいます。
写真でも解ると思います。
では正解は???
つま先の延長線上に着く。。。では50点です
延長線より手前に着くよりは良いのですが、これは【自分の脚の長さ】が普通に見える程度です。(舞台・舞踊ではの話ですよ)
そう正解は、
延長線よりも3㎝でも、5㎝でも、あわよくば10㎝くらい遠くに着地したいものなのです!
3枚の写真を比べると一目瞭然ですよね♪
出した爪先の延長線上より遠くに着くということは、
①後ろの足で床を押す
②腰が一段高いところを乗り越えるように移動する
という作業が必要で、それが舞台では美しく、脚が長い歩き方となるわけです。
参考動画↓
「バレエで習ったからバレエの使い方だ!」なんて思わないでください。
ここに、ファルキート系の家族が娘さん(?)に踊りを指導している動画がございます。
いかがですか、このマルカールの移動?
自分の足が着けるその先に着地しているのがお分かりかと思います。
もちろん彼らがバレエをやっているとは思えません。
ですが、「バレエだから」とか「フラメンコだから」ではなく、これが人に見せるための移動・舞踊の理論なのです。
狭いタブラオなど大きな移動を出来ない場合は、後ろの足で床を押し出す足を一度遠くに出しますが、今度はその足を自分の方へ引っ張ってきながら腰(骨盤)を引き上げます、がこれはまたの機会にでも説明させて頂ければと思います☆
「大は小を兼ねる」と申しますが、移動では「遠は近を兼ねる」ですね
「円は金を兼ねる」ではございませぬよ