エリート層と盛り上がる話題って何?

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性別問わず、エリート層と盛り上がる話題とは何でしょうか?
エリート層と会話する前には何を勉強しておくといいでしょうか?

エリート層と会話するなら知っておくといい用語や概念

「トレードオフ」の概念

何かを得るために、他の何かを犠牲にしないといけないこと。

「ゼロサムゲーム」(トータルでゼロになるゲーム=誰かが得をすればその分誰かが損をする)、の概念もトレードオフと一緒に覚えておくといい。

日常では、トレードオフは「何かの条件を重視するなら別の条件は捨てないといけないよね」のようなニュアンスでよく使われる。

「月が綺麗ですね」の意味するもの

英語教師をしていた夏目漱石がI love youを「月が綺麗ですね」と訳したというエピソードがある(真偽は不明)。

この話がけっこう広まっているため、良い雰囲気で言われた際には愛の告白の意味を持つと覚えておくといい。
「月が綺麗ですね」に対するおしゃれな返しは「死んでもいいわ」(二葉亭四迷がそう訳したとされる。真偽は不明)


夏目 漱石 作品全集

生存者バイアス

成功者たちの話だけを聞いていたのでは、その物事の全体像や成功の条件が分からないと言うこと(敗者の分析がないため)

例えば「東大生の〇人に〇人が〇〇をしていた!=だから〇〇が脳に良い!」などとよく言われるが、東大に行ってない人たちについてもその習慣を調べないと本当に効果があるのか分からないということ。

「戦場から帰還した兵士の話」のような言い方をする人もいるが、意図することは同じ。

ペイする

採算がとれる(利益が出る)、という意味。英語と日本語が混じった変な表現ではあるが、カタカナ語が好きなエリート層に人気。

詰んだ

もう打つ手がなくなった(負けが確定した)ということ。ネット用語ではあるが、認知度は高い。
また、語源が将棋の「詰み」であるためエリート層にも通じやすい。


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ブルーオーシャンとレッドオーシャン

競争相手の少ない未開拓の市場が「ブルーオーシャン」で、競争相手が多いのが「レッドオーシャン」。

刑事が言う容疑者の「シロ」と「クロ」、相撲の「白星」と「黒星」などと一緒にどっちがどっちの意味だったかが分からなくなってしまう人がいるので注意。

N=1の話

マーケティングなどでは「=」の後の数字がサンプル数を表す。「N=1の話」「それってN=1でしょ?」というと、たった1人の意見、と言う意味。

プロフィールにn=1と書いてある場合は「浪人一年目」を差すこともあるので注意。

英語の略

・WFH

Work From Home(ワーク フロム ホーム)、つまり在宅勤務のこと。

・WM(ワーキングマザー)

働いているママ。ワーママと略されることもある。

・GTD

Getting Things Done、つまり仕事効率化術のこと。

・PDCAサイクル

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)これを繰り返し行うことで仕事が効率化される。

・SDGs(エスディージーズ)

Sustainable Development Goals、日本語では「持続可能な開発目標」と訳される。2030年までに取り組む環境、人権などについての目標。

犯罪関係の用語

・未必の故意

「自分の行為の結果大変なことになるかもしれないけど、そうなってもいいや」という気持ちのこと。

例:あおり運転などで「これをやったら相手が死ぬかもしれないけど、それでもかまわない」のような心理状態。

犯罪を裁く際には「悪いと知っていてやったか(殺意があったか)」が大事なポイントになるので、犯人が未必の故意の心理状態にあったのかどうかが明らかにするのは大事。

・ストックホルム症候群

誘拐事件や監禁事件などの被害者が、犯人に好意を持ち、犯人をかばうような行動を取るようになる現象。

障害・特性に関する言葉

・アスペルガー症候群

発達障害の一つで、学力に問題はないが、コミュニケーション能力などに偏りがある。
エリート(医師など)にはアスペルガー症候群の人もけっこういると言われる。

アスペルガー症候群の妻や夫に生じる「カランドラ症候群」も一緒に覚えておくといい。

・注意欠陥・多動性障害(ADHD)

落ち着きがない、片付けが苦手、忘れ物が多いなどの特徴がある。

落ち着きがないというのは、裏返すと行動力があるということなので、社長にはADHDの人も多い。

・HSP

ハイリー・センシティブ・パーソンの略で、人一倍繊細、敏感な人のこと。

生まれ持った気質について言う。近年提唱された新しい概念なので知らない人も多い。

カタカナ語

・バッファ

元々はコンピュータ用語で一時的なメモリーのことだが、ビジネスなどでも「予備」や「余裕」のような意味で使われる。

・ボラティリティ

ばらつきの幅のこと。元々は投資などで使われる用語だが日常会話で使われることもある。

使用例「私立大学より国立大学の方がボラティリティが小さいと思う」

ボラティリティが小さい=大きく突出した人材もいないけど、粒ぞろいで安心できる、という感じ。

・セレンディピティ

幸せな偶然のこと。

科学や発明などでも「失敗がむしろ成功につながった(ペニシリンなど)」「運の良さで大発見!」ということがあるが、それらはセレンディピティと呼ばれる。

・モラトリアム

支払いなどの猶予期間のこと。大学時代はモラトリアム期間と言われる。

モラトリアム人間=モラトリアム期間が続けばいいなと考える、大人になりたくない人のこと。

・リテラシー

使いこなす能力のこと。情報リテラシー=情報を使いこなす能力

・パラダイムシフト

考え方や価値観が劇的に変化すること。コロナ禍では「働き方のパラダイムシフト」が起きている。

ないことの証明は難しい

「あることの証明」より「ないことの証明は難しい」なぜかというと、あることを証明するにはたった1つ当てはまるものを見つければいいのに対して、ないことを証明するには、全ての可能性をつぶす(全てのサンプルを調査する)必要があり、それは非常に大変である(しばしば現実的ではない)ため。

よくある意味の誤用

例「確信犯」

元々は政治犯など、本人が悪いことでないと確信する犯罪のこと。

しかし「悪いことだと分かっててやってること」のように誤解している人が多い。

よくある言い間違い、漢字の間違い

例「× 的を得る」
「〇 的を射る」

「× 忘備録」
「〇 備忘録」

※「的を得る」や「忘備録」もOKとする人もいるが、エリート層に対しては的を射る、を使った方が無難。
同様に「御用達」を「ごようたつ」と読んでも間違いではないが、「ごようたし」と言った方が無難。

「× 足元をすくわれる」
「〇 足をすくわれる」

「× 固定概念」
「〇 固定観念」

「× 会議資料を配布する」
「〇 会議資料を配付する」

難しい言い回し

例1「乖離(かいり)」…離れているということ。乖離がある=へだたりがあるということ。

「齟齬(そご)」=食い違ってること、も似たような感じで使われるので一緒に覚えておくといい

例2「言質(げんち)を取る」…約束の「証拠」となるような発言を引き出すこと。 確約を取る、と似た意味。

詳しくなっておくとエリート層と盛り上がる話題

子どもの教育の話

エリート層の関心事の一つ。

小学校受験、中学受験の話や、名門校などの話が人気。今のトレンド(首都圏の中学受験の過熱、附属校人気など)を抑えておくといい。

海外大学進学への関心も高いので、国際バカロレア制度(世界共通のカリキュラムで、国語以外の科目を英語で勉強する。この資格があると、海外の大学に進学しやすくなる)などについても知っておくといい。

「学歴ロンダリング」(=無名大から有名大の大学院に行って学歴を良く見せる)などの概念も知っておくといい。

海外の話

海外の話はエリート層で鉄板の話題。アジアとヨーロッパのうち、それぞれ1か国は行ったことがあると話が弾む。

留学経験があればなおよい。「フランスでスリに遭って警察に行ったら英語が通じなくて困った」「ベトナムでそこそこいいホテルに泊まったのに、シャワーのお湯がすぐ冷水になる」などの失敗・苦労エピソードもウケる。

海外に行ったことがない場合は、国内だと別荘地の話や、自分の出身地の話をするといい。方言ネタも鉄板。

歯の矯正の話

エリート層は歯の健康への関心が高い。

自分や家族が歯の矯正をしていたり、ホワイトニングをしていたり、毎日フロスをしていたりと歯に積極的にお金や時間・手間などを投資している。

歯の話は相手と余程親しくならないと出ないかもしれないが、歯の健康については自分も関心を高く持っておくといい。

ゲームの話

ゲームが好きなエリートは多い(特に理系エリート)

トランプ、将棋、囲碁、チェスなど昔ながらのボードゲームに加え、有名なテレビゲームも押さえておくといい。

ドラクエ、FF(ファイナルファンタジー)、桃太郎電鉄、ポケモン、マインクラフトなどは鉄板。

難関資格の話

難関資格、国家試験などの話はエリート層に身近で関心の高い話題。

特に司法試験は近年大きな変更があったので最新の情報をチェックしておくといい。

旧司法試験は誰が受験しても良かったし落ちても何度でも再挑戦できたが、新司法試験は法科大学院を卒業しなくてはならず、受験も回数制限が設けられるようになった。(※回数制限は最初は3回までだったが、5回までに緩和された)

医学部は人気が高まっており、以前よりもどの大学も入りにくくなっている。今は私立の医学部でも早慶レベルの難易度と言われる。

医師の国家試験合格率は9割(つまり、下位1割が落ちる)

税理士の試験は大学院に行くと一部科目が免除になる。取得に意外と時間がかかり、30代後半でもまだ資格が取れない人も。

人気のMBAやUSCPAについても知っておくといい。

MBA(ビジネススクールで一定の単位を取得するともらえる資格。経営学修士)は箔がつくので人気。外国で取るイメージだが、日本でも取れる。

USCPA(米国公認会計士)は需要が多く、外資系企業への就職にかなり有利になる。

古典の知識

色々なところで引用されるので、教養として、有名な古典作品の冒頭部分が暗唱できるくらいになっているといい。

平家物語、枕草子、論語、漢詩など


「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」平家物語
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際」枕草子
「学びて時に之を習う亦説ばしからずや」論語

歴史の知識

三国志は鉄板、日本だと戦国や幕末が人気。人物としては坂本龍馬、高杉晋作や吉田松陰など。

司馬遼太郎の歴史小説を読んでおくといいが、司馬史観と呼ばれる独自視点であることも知っておくといい。
(歴史学者の中には司馬遼太郎に批判的な人もいる)


燃えよ剣(上) (新潮文庫)

少年漫画の知識

有名な少年漫画などは台詞を日常会話で引用されることも多々あるので知っておくといい。

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『ドラゴンボール』『SLAM DUNK』『DEATH NOTE』『ONE PIECE』などの以前からの人気作品、『鬼滅の刃』など最近の人気作品で話に深みのある漫画、『はたらく細胞』や『Dr.stone』など勉強になる漫画を抑えておくといい。

過激ではあるけれど『闇金ウシジマくん』は勉強になるとのことで司法修習生などにも人気。


こちら葛飾区亀有公園前派出所200巻 40周年記念特装版 (ジャンプコミックスDIGITAL)

科学の知識

最新の科学の話(宇宙やノーベル賞、最新技術など)は常識として知っておくといい。

例:ニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」、小惑星探査機「はやぶさ2」や、それが着陸した「小惑星リュウグウ」、スーパーコンピューター「富岳」など

「水金地火木土天海冥」から冥王星がなくなった(準惑星になったため)などの小ネタも知っておくといい。

エセ科学(トンデモ療法や水素水など科学的に怪しい物)の話も盛り上がる。理系エリートは疑似科学が大嫌いなので。

投資の話

資産運用はエリート層に最も関心の高い話題。

株、外貨預金、FX、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)などについて知っておくといい。

節税も気になる話題。節税かつ社会貢献目的で多額の寄付をしたり、節税のためだけに2つ目の会社(資産管理会社)を設立したりする人もいる。

映画の話

話題の映画、特に社会派映画はあらすじ程度は知っておくと◎(最近だと『万引き家族』や『パラサイト 半地下の家族』など)

コロナの関係でドライブインシアター(車に乗ったまま楽しむ映画館)が再人気などという小ネタも知っておくといい。

推理小説

東野圭吾、宮部みゆき、森博嗣、湊かなえ、伊坂幸太郎などの人気作家の代表作を一通り読んでおくといい。映像化された作品は映画で見てる人もいるので特におすすめ。

ミステリーの3要素、 フーダニット (誰が犯人か)、ハウダニット (どのように犯罪を成し遂げたか)、ホワイダニット (なぜ犯行に至ったのか)も頭に入れておく。

最新ビジネスの話

ニュースや新聞に加えて、『ワールドビジネスサテライト』や『がっちりマンデー!!』などのビジネス情報番組を見ておくといい。

『ハーバード流交渉術』『七つの習慣』『嫌われる勇気』『思考の整理学』などの有名な自己啓発書、ビジネス書なども読んでおくといい。

お酒の話

日本酒や焼酎などに詳しいと話が弾む。安倍晋三首相がオバマ大統領にプレゼントしたお酒「獺祭(だっさい)」など。

お酒が飲めない人は「お酒は飲めないけどお酒の場は楽しくて好き」と言うと好印象。

音楽、芸術の話

エリート層にはピアノだけではなく、ヴァイオリンをやっていた人も多い。スズキ・メソードという教育法が有名。
有名な演奏家だけではなく、評論家も知っておくと◎

初心者はマンガの『のだめカンタービレ』から入るのがおすすめ。

語学の勉強の話(主に英語)

エリートは海外赴任やグローバルビジネスで語学の必要性を強く感じているので語学の勉強の話題は鉄板。

普段の仕事で外国語を使わなくても、学生時代から英語の論文を読んだり書いたり海外旅行などでエリート層は英語を使う機会が多い。

TOEICやTOFELなどの英語資格試験や、英会話スクール(ベルリッツ・オンライン英会話など)の話が盛り上がる。

宗教の話

世界の宗教については常識として知っておくといい。

キリスト教のカトリック・プロテスタントの違いやイスラム教、ヒンドゥー教の特徴、食べられる物やタブーなど

イスラムのハラル認証などはビジネスでも深く関わってくる。


旧約聖書 ─まんがで読破─

漫画などで聖書・聖典についても読んでおくと理解が深まる。
上記の『まんがで読破シリーズ』は古事記や資本論など色々なジャンルの教養が漫画で勉強できるのでおすすめ。