少数精鋭?中学受験グノーブル説明会の情報まとめ

中学受験

今ママ友の間で話題の中学受験塾、Gnoble(グノーブル)の説明会に参加してきました!
グノーブルは生徒数が少ないのに御三家などの難関校にたくさん合格させているので、一番情報通なママ友のイチオシらしいです。
(ちなみに関東の塾ではありますが、毎年あの「灘校」にも合格者を出しています)

グノーブルという名前を初めて聞いた方もいるかと思いますが、元サピックス高等部の中山伸幸先生が開いた塾で、サピックス同様に上位校を狙う子向けの塾です。
ちなみにグノーブルとは造語で、「知の力」みたいな意味を込めているそうです。

元々は大学受験塾として始まったのですが、その評判が良かったようで2013年に中学受験グノーブルができました。
(その他個別指導や英会話教室もあります)

グノーブルはまだ新しい塾で校舎も生徒さんも少ないですが、首都圏在住の方なら近くに通える校舎があるかもしれません。

※2020年1月時点でのグノーブル中学受験校舎は、お茶の水校・吉祥寺校・自由が丘校・白金高輪校・巣鴨校・成城学園校・東京(東日本橋)校・たまプラーザ校・武蔵小杉校・横浜校・西船橋校です。

今回はその中学受験グノーブルの説明会で聞いた話(特徴・料金・通塾回数など)をまとめます。

中学受験グノーブルの特徴

少人数制で先生の目が行き届いている

グノーブルは少人数制です。

教室は大人が入ると圧迫感があるくらい小さいです。そのおかげで後ろの席でも先生の声が届くし板書も見やすいと思います。
一クラスの人数は、高学年はだいたい15名程度、低学年は10名程度にしているそうです(校舎や曜日によって違いますが)

その規模なら先生は誰がどの程度理解しているか把握できるし、授業での添削も1人1人丁寧にしてあげられるそうです。

通塾回数が少ない=家での復習の時間が取りやすい

グノーブルは通塾回数が少なめです。

具体的には、5年生で週2回の通塾になっています。よそは5年生にもなると週3回以上通うケースが多いようなので、グノーブルの週2というのはけっこう珍しいようです。ちなみにサピックスも小5は週3通塾です。

週3通塾だと一日おきに塾に行くので忙しく、家庭学習をため込んで追いつけなくなってしまうケースが多いようです。
そこでグノーブルでは家庭学習の時間が十分取れるように、敢えて通塾回数を減らしているそうです。

家庭学習は今流行りの「復習型」

家庭学習が「予習中心」か「復習中心」かというのは中学受験塾の大きな違いになりますが、グノーブルは「復習型」です。

サピックスと同じです。

ちなみに予習型として有名なのは四谷大塚です。四谷大塚では「予習シリーズ」というテキストを使います。

テキストは本ではなく、プリントを綴じたものを使う

毎回の授業では、その日に配られるプリントを使います。

カラフルな見やすいプリントで、1回の授業分がまとまっています。
グノーブルの先生方の作られたオリジナルだそうです。

このようにテキストではなくプリントで授業をやるのはサピックスと同じです。

内容を柔軟に変えやすいのがメリットですが、親のプリント管理が大変というデメリットもあります。

家庭での学習はこのプリントの復習ということになります。

お弁当の時間はない

グノーブルにはお弁当休憩はありません(※)

なので学校が終わってから自宅かどこかで軽食を取ってから来る生徒が多いようです。

どうしても学校から塾までの間に食べる場所がない場合は、受付前のソファーで食べてもいいらしいです。

※6年生が休みの日に来る「特別講座」などではお弁当休憩が挟まれていることもあります。

クラス分け(レベル分け)は2科目の合計でする

クラス分けは同じ日に習う2科目の合計でしているそうです。

例えば国語と社会、算数と理科を同じ日に習うので、「国語+社会」でのレベル分けがあり、それとは別に「算数+理科」のレベル分けがあります。

全科目の合計点でレベル分けする塾も多いようですが、グノーブルでは国語や算数どちらかが極端に得意もしくは苦手な子が適正クラスに入れなくなると困るので、2科目ずつで分けているようです。

グノーブルの授業の特徴

グノーブルの授業の特徴をまとめます。

基本的にグノーブルはどの教科も「子どもにじっくり考えさせること」「原理を理解させること」「学問の面白さを伝えること」を大事にしているようです。

グノーブルの算数の授業の特徴

・算数は2コマのうち1コマは「新規事項の学習」、1コマは「復習」に充てるようにしている。

そうしている理由は、算数は前回習ったことをきちんと消化して次に生かせないと躓いてしまうから。

・算数では最初に公式やテクニックを教えてしまう塾もあるが(特に関西系)、グノーブルでは「思考と論理」を大事に、公式の意味をきちんと理解して使えるようにしている。

グノーブルの国語の授業の特徴

・国語では文章読解を大事にしており、多くの時間を割いている
問題文は深読みしないと解けない文章が多い。これは、国語に対する感動や関心を大事にしているため。

・授業では音読をさせる。子どもは黙読だと雑に読むため、音読させた方が読み飛ばしがない。

・解答方法は全ての学年で選択式ではなく記述式にしている。
選択式だと消去法で意味をよく理解していなくても正解できてしまうため。
子どもが記述した解答の文章は、正解に近づくまで個別に何度も採点する。

グノーブルについて知っておくといいこと

テストについて

塾内のテストは月1であるそうです。
ちなみに塾内のテストの日は授業日なので、別の日にわざわざ来なくてもいいそうです。

生徒数が少ないので自分の正確な実力を知るために、他社の大規模全国テストも受けてもらうようにしているそうです。

テキストは全部消化するわけではない

テキストには色々なレベルの問題が載っています。

授業でやったところまで解ければよく、難しい問題は取り組まなくてよいそうです。

先生が駅まで送ってくれる

授業終了後、希望者を先生が最寄り駅まで送ってくれるそうです。(校舎によって違うかもしれません)

季節講習は自動登録

季節講習は任意ではなく自動で登録されるそうです。余程の理由がなければ5・6年生には皆出て欲しいとのことです。

中学受験グノーブルの通塾回数と授業料

中学受験グノーブルには小1から通うことができますが、需要の多い小4からの情報を掲載しておきます。

<通塾回数>

小4…通塾週2回 17時~20時

小5…通塾週2回 17時~21時

小6…通塾週3回 17時~21時 
(9月からは日曜も通塾で週4回になる) 14時~19時

<授業料>

小4…36000円+税

小5…43000円+税

小6…52000円+税

※入会時は入室金15000円がかかります。

グノーブルの合格実績

下の写真は、2019年に入試を受けた6期生 342名の難関校合格実績です。

※3期生までは元々は別の塾に通っていてグノーブルには転塾してきた子が多かったようですが、4期生からはほぼグノーブルで育った子らしいです。

※進学先ではなく合格実績なので、1人で何校も合格している場合、複数カウントしている点ご注意ください。

グノーブルの先生に聞いてみた素朴な質問

Q:自習室はありますか?

A:自習室はありません。
(管理人注:自習室を利用したいなら、栄光ゼミナールが良いと聞いたことがあります)


Q:定員がいっぱいで募集停止になることはありますか?

A:定員がいっぱいになれば「クラスを増設」という形で対応するので、募集停止する可能性はあまりないと思います。

ただし、空き教室がなくなってクラスを増設できないほどに生徒が増えれば、募集停止もありえるかもしれません。


Q:家庭学習の時間はどの程度取ればいいですか?

A:勉強をささっと効率よく終える子もいればだらだらやる子もいるので個人によって違いますが「塾での学習時間と同時間程度、家庭でも学習する」を一応の目安にしてもらうといいと思います。同時間かければ授業でやったことがきちんと復習できると思います。

つまり、具体的な時間としては4年生なら週6時間、5年生なら週8時間塾で勉強するので、家庭でも同じくらい勉強して欲しいということです。


Q:授業を休んだ時のフォローはどうなっていますか?振替はできますか?

A:振替制度はありません。

休んだ子のフォローとしては、その日のプリントに先生がコメントをつけて渡しています。

休んだ分は「個別指導」の授業を取ってもらってもいいと思います。


Q:先生に質問できる時間はありますか?

A:授業の前後の時間帯、その日に受ける教科の先生にならどんどん質問してもらってOKです。

授業前に質問する際は、30分前くらいからが目安です。

授業後はかなり遅い時間になっても生徒さんが満足するまで質問に付き合うことが多いです。


Q:成績が優秀だと授業料免除など特待がありますか?

A:特待制度は全くありません。


Q:入塾テストに不合格だともう入塾は諦めないといけないですか?

A:何度も再テスト可能です。


Q:合格実績は全校舎まとめてのものになっていますが、校舎ごとに発表しないのですか?

A:人数が少ない塾なので、プライバシーに配慮してやっていません。校舎ごとに発表すると誰のことか分かってしまうので…。

合格体験記も匿名になっています。


Q:低学年から塾に通うと中学受験に有利になりますか?

A:その子次第です。低学年から入ってトップを走り続ける子もいれば、後から入った子に追い抜かれてそこで成長が止まってしまう子もいます。


Q:入塾はいつがおすすめですか?

A:少なくとも3年生の2月には入っておいた方がいいと思います。それ以降に入ってしまうとカリキュラムが進んでしまうので追いつくのが大変です。
また、それ以降はクラスがいっぱいになる可能性もあるので、クラスに空きがなかった場合、適正なレベルのクラスに入れない可能性があります。

翌年の時間割は10月下旬に決めるので、それ以降に問い合わせてもらえれば他の習い事との調整もしやすいかと思います。

入塾テストは内部生も受ける実力テストと一緒になっている回と、入塾テストだけの回がありますが、できれば内部生も受けるテストを受けてもらった方が現在の立ち位置が分かっていいと思います。


Q:中学受験に必要な知識を一通りやり終えるのは何年生の何月ですか?

5年生の終わりまでに中学受験に必要な基礎を一通り勉強します。


Q:新学年は何日スタートですか?

A:2月の受験が終わってからなので、2月6日頃以降の初回授業日にスタートということになります。

ママ友に聞いた中学受験グノーブルに関する噂

グノーブルについて、ママ友の間では以下のような噂があります。

「これから期待できる塾。どんどん実績を伸ばしそう」

「面倒見の良いサピックスと聞いたことがある」

「指導が丁寧で女子におすすめらしい」

「人数が少ないのに合格実績が良いのですごいと思う」

「知人の子が某大手で伸び悩んでたんだけど、グノーブルに変えたら御三家に合格したらしい」

全体的に良い噂がばかリですが、
「サピックスの方が知名度も実績もあり安心する」

「大手について行ける子なら大手に通った方がいいのでは」

「優秀なライバルがたくさんいる方がいいなら大手の方がいいのでは」という意見もありました。

どれも間接的に聞いた話なので、参考程度にどうぞ。

グノーブルが出している算数問題集

近くにグノーブル校舎がなくて通えないという方には、グノーブル算数科が監修している難関中問題集をおすすめします。


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富士教育出版社から出版されており、amazonなどでも購入できます。

学校別対策と単元別対策があり、どちらも人気みたいです。