映り変わり〜あやとりとゴム跳び〜あやとりをしながら登校してくる小学生二人の両手が交代ずつ違う形を展開していくあそこの木の葉が今日を映し終えたら、どんな明日を映すんだろう登校する子どもたちを見送った後に作ったあやとりの輪で、今朝は思い出せなかった東京タワーを私の両手がようやく思い出したので、明日のあそこの木の下で、あやとり少女たちに披露してみよう少女の頃、ゴム跳びのゴムをどこかに引っ掛けて、一人の時でもいつまでも跳んでいられたあそこの木の窪みに、色んなものを入れたけれど、秋は鮮やかな葉を詰めるのがやっぱりいいそれを目の前にして、私の脚はゴムと一緒に弾む