「自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している
人々に対しても、イエスは次のたとえを話された。」
ルカ 18章 9節
自分自身を信じて生きている人たちに向けられたたとえです。
日本人の多くの人が、「私は自分を信じて生きる。」と言いますが、
そのような人がどのような心の状態になっているかを、イエスは次から描かれます。
「ふたりの人が、祈るために宮に上った。ひとりはパリサイ人で、もうひとりは取税人であった。
対照的な人物が現われました。
うのぼれ、高ぶっているのがパリサイ人です。そしてイエスは、
このパリサイ人は神から遠いところにあると言われています。高ぶる者は奉仕ができなくなります。
報酬をもらい、あるいはそれ相当の評価を受けるとき、人とは働きやすい者です。
そうした働きも大切ですが、人の目にふれないが、他者のために働く奉仕の生活も大切です。
この奉仕は、神に信頼し、神にのみ期待する信仰と密接にかかわっています。
この真理は、聖書の至るところで強調されています。イエスも、いろいろな場面で、
このことを何回も繰り返されました。ペテロは、「神は高ぶる者に敵対し、
へりくだる者に恵みを与えられるからです。(1ペテロ5:5)」と言われました。
ヤコブも、「主の御前でへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高くしてくださいます。
(4:10)」と言いました。こうして、罪人と呼ばれる人のなかに、
へりくだるとは何かを見ることができました。あなたはどうですか、人は自分の力によっては
このようなへりくだりを行うのはできません。神に願って求めてください。