四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

明月院 悟りの窓(丸窓)

2019年12月12日 19時03分45秒 | お出かけ
今年の漢字は、先ほど清水寺で発表があり「令」と決まり、清水寺「奥の院」で
同寺貫主により揮毫されました。

さて、師走もあと二十日を残すのみとなっていますが、このところ温かい日が続きます。
この日和に誘われて細君と鎌倉に行ってまいりました。
前々から「鎌倉の紅葉を見たいね」と言いながら、細君の体調も思わしくなく、
なかなか日程がとれず伸び々となっていましたが、勤務もないことから昨日ようやく
行くことが出来ました。

まず、明月院を目指し北鎌倉までJR横須賀線で向かいました。ここは、紫陽花の名所として
知られ、「あじさい寺」の通称があります。

また、平治の乱で没した鎌倉時代の武将、山内首藤俊通の供養として「明月庵」が建立され、
のちに「明月院」と改められとのこと。「あじさい寺」として花のシーズンにはたいへんな
混雑をみせ、中々近寄れず、私たちもこの時期は敬遠してきました。

この寺でアジサイを植えたのは、さほど古い事ではなく第二次世界大戦後に、物資不足で
参道を整備する杭が足らず、代わりにアジサイを植えていったのが有名となり
「あじさい寺」とも呼ばれるようになったようです。

アジサイの他にも一年中花が絶えず、紅葉でも知られており、この日もウイークデーにも関わらず、
かなりの人出で混雑していました。
明月院に着いて拝観料を払って見上げると、見事に紅葉したイロハモミジの木々が見えました。



旬の時期は若干過ぎた感もありましたが、師走の陽光に浮かぶ紅葉は見事の一言でした。
台風の影響もあり枯葉もあったものの、見事さを損なうほどではなく感動ものでした。



最近、細君は御朱印を集めていることから、先ず、御朱印の申し込みを行い仕上がりまで
15分ほどの猶予があるとのことで、園内の散策を行いました。前から楽しみにしていた
丸窓「悟りの窓」へ直行しました。既に長い行列が出来ていましたが、最後尾に並び順番を待ち、
デジイチに撮りつつじっくりと眺めることが出来ました。この日は晴天でもあり障子は
全開されていました。







園内の茶屋にはお茶菓子と抹茶の魅力的なメニューも掲示されていましたが、鎌倉での
定番となっているお店でのランチも予定していたことから、今回は我慢のスルーとしました。
明月院の紅葉とリンドウ、冬薔薇等を堪能した後、徒歩で20分ほどの鎌倉小町通へ向かいました。





小町通りも訪ねるたびに店舗の様相や経営者も変わり、街の雰囲気も変わっているとの印象があります。
まず、小町通りから少し入った路地に、お目当てのお店「将元」があり、ランチを頂くことにしました。
かつてはウイークデーでも開店前から長い行列が出来る店でしたが、この日はすんなり入店でき、
ラッキーと思う反面びっくりしました。



そしてお店には「長いこと頑張ってきましたが値上げさせて頂きました」との店主のメッセージが
掲げられていました。値上げされても鎌倉ランチの平均値よりリーズナブルであり、味は相変わらず
美味しくて、しかも食材も十分吟味され、出汁のうまさがいずれの料理にも感じられ、丁寧な調理の
跡がにじむ絶品な料理ばかりでした。

食後に小町通りを散策し、細君が「もう一軒行きたいお店がある」とのことで、段葛に沿った
「かなや刷子」さんに向かいました。

馬の毛で作った歯ブラシや、細君のDIY用の刷毛等を求めました。また、小町通りではしゃもじ、
菜箸等々も買い求めました。

北鎌倉から小町通り、段葛等々を3時間以上歩き回ったこともあり細君の疲れも
ピークとのことで、鎌倉散策を途中で打ち切りJR横須賀線で戻ってきました。
紅葉も既に散り時を迎えていましたが、終焉の耀きを放つ紅葉に出会えたことは嬉しく、
感動の一語に尽きます。

「明月院 悟りの窓」に寄せて一首、短歌を詠んでみました。
 ☆つわものの夢もにじむや明月院 悟りの窓に もみじ影なす

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