たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

今日は立春、音楽教室から聞こえた「早春賦」の追憶

2020-02-04 11:20:47 | 24節気


この歌を聴くと、思い出す光景が蘇ります。
爺の出自の家は、小中学校の近くにあった。
早春の農作業で、麦踏していると聞こえる。
音楽室の窓から、女性合唱の澄んだうた声。

寒風に打たれて、麦の生えた畝を踏む作業。
雪で緩んだ土の、畝を踏み固め成長を促す。
この時期に行う、家中総員の農作業でした。

放課後の校庭に、コーラス部の女生徒たち、
奥手だった私に、セーラー服が眩しかった。

あれから70年余、早春賦の歌声を聴く度に、
畑中の道を往く、セーラー服姿が甦ります。

「早春賦」吉丸一昌作詞、中田章作曲の歌は少年時代の「萌え」です。