たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

上野の森はヨハネス・フェルメールで賑やかでした

2019-02-02 11:28:01 | 展覧会・美術展

東京・上野の森美術館で開かれていた、
フェルメール展が3日で閉幕します。
昨秋の10月5日に始まって2月3日まで。
期日指定の入場券は2,500円でした。



たにしの爺、
これまで来日したフェルメール作品で17作品を鑑賞してきました。
30数点しかない至高の作品の内、半数を鑑賞してきたわけです。



今回のフェルメー展には一挙、9作品が来日でした。
この内、牛乳を注ぐ女、マルタとマリアの家のキリスト、
手紙を書く婦人と召使い、手紙を書く女、リュートを調弦する女、
真珠の首飾りの女ーーの6点は既に鑑賞済みでした。
「日本初公開」はワイングラス、赤い帽子の娘、取り持ち女の3作品はでした。



この3点をフェルメール鑑賞歴に加えれば20点になる。
海外まで見に行くことを考えれば、
出かけるべきだと思いながらも閉幕日になった。



「ワイングラス」は既に鑑賞した「ワイングラスを持つ娘」と同じ構図だし、
「取り持ち女」はフェルメールが風俗画への転換作品。
「赤い帽子の娘」は未だ真筆性についT意見が分かれている。
そんな理由をこじつけて、足を運ぶのを見送っていました。



ところで、先日25日にサークルの企画の下見で、
上野公園に行きましたら上野森の美術館の周辺は、
フェルメール作品の大きなポスターで彩られていました。

3時からの入場を待つ前売券購入者の行列と、
当日券2,700円を求める人たちで一杯でした。
前売券を担当している係員に「ショップに入れないか」と、
交渉しましたが断られました。


これまでに東京で観賞したフェルメール絵画―――、
2007年の秋国立新美術館で「牛乳を注ぐ女」
2008年秋、東京都美術館で「マリアとマルタの家のキリスト」「ディアナとニンフたち」「小路」「ワイングラスを持つ娘」「リュートを調弦する女」「手紙を書く婦人と召使」「ヴァージナルの前に座る若い女」。
2009年夏、国立西洋美術館で「レースを編む女」
2011年春、渋谷のBunkamuraで「地理学者」
2012年春、渋谷のBunkamuraで「手紙を読む青衣の女」「手紙を書く女」「手紙を書く女と召使い」
2012年夏、東京美術館で「真珠の耳飾りの少女」「ディアナとニンフたち」
2012年夏、国立西洋美術館で「真珠の首飾りの少女」
2015年春、国立新美術館で「天文学者」
2016年春、森アーツセンターギャラリーで「水差しを持つ女」

上野での展覧会は閉幕しますが「牛乳を注ぐ女」だけは、
もう一度、まじかで心ゆくまで観てみたいと思う。
キラキラと光り輝く豊かな質感に満ちた絵画、
たにしの爺が魅了されたフェルメールの初めての絵でした。

以下は森の美術館近くで撮ったおまけの写真。
清水観音堂のテラスと安藤広重の絵にもある「月の松」です