２０１５年に行われた潰瘍性大腸炎の患者を対象とした青黛を使った治験で、協力者募集の告知が、慶応大学病院内で行われました。患者の中には、担当医に治験のことを知らされ、協力についてたずねられた人も。

 

参加への興味がある患者には、担当者から治験の内容について個別に詳しく説明が行われました。

・治験開始前や開始後、止めたいと思ったり、都合が悪くなって辞めなければならなくなった時は、いつでもそうすることができる。
・検査は、開始前、途中、最後に行われる。
・安全面については、細心の注意が払われる。
・万が一、何か起きた時は、保証などを含め、きちんとした対応が行われる。
・その他、治験に関し、わからないことは、患者が理解納得できるまで、説明が行われる。

参加については、即答する必要はなく、家族や友達などと相談できました。参加を決めた患者は、書類に署名捺印をして承諾しました。

治験のため、検査を受けたり、入院が必要な場合は、必要経費が支払われることになっていました。

 

【コメント】
漢方薬のひと成分である青黛を使った西洋医学系の総合病院での詳しい治験は、この時点で、世界の中でも筑波大学と慶応義塾大学しか実施していませんでした。
治験を実施した医師らは、患者の安全と、薬の効果に集中。治験に参加した患者らは、大丈夫だろうか？　効くと良いな、少しでも医療に貢献したいと、さまざまな思いがあったかと思います。
みなさんだったら、参加してみましたか？

参考文献：
https://www.realnatural.org/indigo-naturalis-ulcerative-colitis/
Indigo Naturalis Treats Ulcerative Colitis
by Case Adams, Naturopath · May 11, 2016