潰瘍性大腸炎の治療に青黛を使う治験が、慶應義塾大学病院で実施されたことを受け、当ブログでは、青黛についての特集を組み始めました。
青黛は、インターネットの通販で購入ができます。青黛の草は、世界中、あちこちに生えていて、種を蒔いて育てることもできます。
「青黛で潰瘍性大腸炎やクローン病が良くなるの? 買って試してみようかな」
誰でがそう思いがちです。でも、自己使用は絶対にダメです!!
自分で勝手に使ってはいけない10の理由
1) 2016年12月、厚生労働省から青黛の使用について、注意勧告の通知を医療機関に送っています。
インターネットで青黛を購入し、潰瘍性大腸炎を良くしようとしていた男性が、副作用で入院したためです。
男性は、2年間にわたり、潰瘍性大腸炎を良くするため、毎日2グラムの青黛を使い続けていました。そのうち、だんだん、呼吸が苦しくなり、最後には、入院に。いすに腰かけていても、呼吸が荒いという状況でした。そのあと、かなり長く入院し、退院後も、自宅で呼吸器をつけて生活することになってしまいました。完治したかの報告は、当時ありませんでした。
2) 慶応義塾大学病院では、2016年に、他の医療機関と共に、2回目の青黛を使った治験を行っていました。(現在、ブログで特集しているのは、第1回目の治験)。治験は、2017年始めに終了の予定でしたが、厚生労働省の勧告を受け、翌日に、治験を中止しています。治験中に、肺動脈性高血圧症は起きていませんでした。
3) 慶応義塾大学病院では、そのとき、青黛による肺動脈性高血圧症が、全国で何件報告されているのか、確認するための調査を開始すると発表しました。
4) 広島スカイクリニックでは、青黛を含んだ漢方薬を処方してきました。これまでの治療患者は、6000人。肺動脈性高血圧症を起こした患者は、14人。ホームページで、なんらかの症状が出た使用者は、ただちに服用を中止するようにと告知しています。
5) 病院が行った青黛の治験では、量は1日2gです。中国の治療状況を参考にしての安全圏内とし、期間は、2週間から2か月の短期限定でした。
広島のスカイクリニックでは、青黛が混ざった漢方薬を使っていますが、その量は、1日わずか0.3g。それでも、羅漢率は非常に低いとはいえ、肺動脈性高血圧症が起きています。
つまり、安全な量がまだ確定していない。素人判断は、非常に危険です。
6)インターネット上で青黛を販売している会社を調べました。慶應義塾大学病院に青黛を販売していた会社は、現在、インターネット上による販売を中止しています。
7) 他の青黛を販売していた会社のうち、いくつかも、販売を打ち切っています。
8) インターネット上の書き込みによると、青黛をインターネットで購入した際、詳しい使い方や副作用についての明記がなかったとありました。
9) インターネット上で、青黛を販売している会社があります。詳しい使用方法や副作用についての明記がありません。これは、漢方薬は、民間治療方法なため、法律による規制がないことによります。
10) 青黛は、西洋薬とはちがい、民間療法で、誰もが購入できます。漢方薬には副作用がないと思いがちですが、それは大きな間違い。量や使い方を間違えば、重篤な症状につながります。
青黛を使った治療に興味がある方は、絶対に、病院、または、漢方薬の専門家に相談してください。なにか体調に不都合が起きたら、必ず報告して、副作用が起きていないか、確認してください!!