【初級編】
基準値 単位: IU/l(国際単位/l)
例:
AST:30U/L以下
ALT:30U/L以下
例:
5-40程度が基準値
ただし、基準値内であれば「正常」とは言えない。
正常ではALTの方が高めの数値を示していることが多い。
この検査で疑われる病気
ALTよりASTが高値:アルコール性肝炎、肝硬変 等
ASTよりALTが高値:急性・慢性肝炎、脂肪肝 等
ASTのみ高値:心筋梗塞、多発性筋炎、溶血性貧血 等
【中級】
ASTは肝細胞と心筋、骨格筋に多く含まれる酵素。
ALTは肝臓のみに多く含まれる酵素。
どちらも肝臓に障害があると血液中に漏れ出てくるため、値が上昇する。
【上級】
●AST aspartate aminotransferase
●ALT alanine aminotransferase
アラニンアミノ基転移酵素
GPT(Glutamic Pyruvic Transaminase、グルタミン酸ピルビン酸転移酵素)とも呼ばれ、ピルビン酸とグルタミン酸をアラニンとα-ケトグルタル酸に相互変換する酵素。
人体のほとんどの組織に含まれているが、なかでも肝細胞への分布が圧倒的に多い。そのため、肝細胞の破壊(あるいは細胞膜の透過性亢進)の際には血中濃度が上昇する(逸脱酵素)。