断食をやめると決めたその日、職場のレジで働いていたら、目の前にいた退職したと思われる男性が、
「どうぞ」
と言って、飴玉をひとつくれた。
「うわー、ありがとうございます。休憩時間に食べます!!」と言ったら、もうひとつくれた。すごく嬉しかった。
隣にいた男性も、ひとつもらい、
「ご褒美だ!」と喜んでいた。
日本は、昔は、こんなことが良くあった。でも、今は、田舎に行かないと、ない?
● 断食初日昼頃:
職場へ向かう道、10メートル、急ぎで走ったら、息が切れて、そのあと5分ほど呼吸が荒かった。
階段はエスカレーターを使用。でも、階段を降りるときは、いつもよりもずっと速く降りられた。
体力は、はちゃめちゃ落ちていたが、体に切れあり! 体の切れは、断食の最中の特徴。
職場までバスに乗らずいつも20分かけて歩いている。でも、この日は、ずっと長くかかった。
体調がよろしくない。大丈夫かな、きょう一日、最後まで働けるかな・・・
幸いなことに職場のスーパーは、コロナウイルスに加え、アメリカの山火事の煙のせいで、閑古鳥がのどかに鳴いていた。なのに、きょうに限って、レジ係がたくさんいた。このため、休憩時間をだらだら延長して取り、日本人らしくなかった。
最初の休憩の時、あまりにも辛いので、ポケットに入っていたお客さんからもらった飴玉をなめた。
外側が固くて、中にオレンジのゼリーが入っている。味が高級だった。そのあと、気分回復。
昼食休憩は、日本と違って30分。具合が良くなかったので、最後の飴玉を食べた。こちらは、チェリー味。からだが回復。
断食中、体力に自信があっても、万が一に備え、不足しすぎてしまった炭水化物を補給するため、飴玉をお守り代わりに持ち歩く大切さを実感。
● 水分補給
この日、水分には気をつけていたが、広い店内、あちこち移動が多く、仕事もばらばらで、気がつけば、水を飲んでいなかった!
あわててペットボトルから飲んだが、コップ半分ぐらいしか飲めない。
食事中、知らない間に、たくさん水分を取っていることを知った。
この日は、携帯ポットにしょうがを3センチほど輪切りにして入れ、お湯を注いで飲んでいました。
休憩時間は、警察物語の本に専念。うまくやり過ごせました。
夜の10時。帰宅し、家のドアを開けたとき、きょう一日、断食をやり遂げることができ、ほっとしました。