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ゆめと(ttm21)です。所感、エピソード等を気ままに綴ってみたいと思います

クライエントの人格の変化は一つの方向を持っている<ロジャーズの課程尺度>

2018年09月29日 | カウンセリング

 産業カウンセラー協会講師渋谷武子先生のセミナー「ロジャーズの課程尺度を学ぶ」を
受講しました。

 ロジャーズは、カウンセリングを受け続けている人々の初期の自己像と終結時の
自己像とを比べたとき、ある一つの傾向があることに気づきました。それは性にも
学歴にも社会的地位にもそのほかのあらゆる条件にも関係なく、全ての人間に同じに
認められるものでした。彼はこの傾向を数字で置き換えました。そのための物差しが
「課程尺度」と言われています。(岸田博:写真 来談者中心カウンセリング私論)

 岸田先生の著作からの抜粋をテキストにして演習を行いました。ロジャーズが
ストランドと呼んだ、7つの要素・要因をそれぞれ7つの課程段階で評価し、
計49のどの段階にあるか判定するものです。


ちなみに7つのストランドとは

1.感情の個人的意味

2.体験課程の様式

3.不一致の度合

4.自己の伝達

5.自己構成概念

6.問題の関係

7.対人関係      で


7つの課程段階とは

不適応から適応、固定から流動への課程段階です。



この課程尺度を利用することにより
CLがどの段階にいるか知ることが出来、適切なスキルの選択等が可能になります。


私の友人で認知行動療法が効果を発揮できなかった事例が2件続きましたが
この知見を得ることで 永年の疑問が氷解しました。
すなわちCLが認知行動療法を行う課程に至っていなかったということです。


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