NPO法人 滝山城跡群・自然と歴史を守る会 公式ブログ

八王子市認定 滝山観光おもてなしボランティアガイド団体「ウジテラーズ」滝山城跡の下草刈りを毎月実施しています

滝山城跡 景観回復・維持作業「またここに戻ってくるぜよ」2019/7/21

2019-07-24 22:45:44 | 下草刈り日誌
滝山城跡景観回復・維持作業を実施しました。
梅雨がなかなか明けない日曜日、天気は曇りの予報。
自宅から滝山城跡への道中は雨は降っていなかったのですが、
滝山観光駐車場に近づくにつれて雨が降っていました。
ここまで来て雨で中止か?
しかし駐車場で準備をしているうちに小雨になり、いつのまにか雨はあがりました。
集合場所の中ノ丸へ。

今、滝山城跡ではヤマユリなど、この時季ならではの花が咲いています。

中ノ丸から多摩川方面
霞む多摩川方面の景色に「キツネノカミソリ」の花が色を添えます。
雨の日に来ることないので、たまにはこういう景色も悪くはないです。

中ノ丸で連絡と準備運動のあと、大馬出に移動し装備を整えます。
曇っているが蒸し暑く作業するのにいいコンディションとは言えない、
いや、かなり悪い。熱中症でぶっ倒れないように注意です。
藪の中でぶっ倒れていても気づかないよ。
休憩時に誰々さんの姿見えないけど、どこにいる?と、一応気配りはします。。。

さてさて作業報告です。7月の作業場所は引き続き「お屋敷跡」、ここです↓(図A)
今回の作業目標は、曲輪の周囲をグルっと周回できる散策路を造ることと、
図Aで囲った曲輪の右から内側に向けて延びる土塁を見えるようにすることです。
【図A】


前回6月の作業では「お屋敷跡」先端部、下の写真のところまで通路ができました。
図Aの四角で囲った曲輪の一番下の部分です、写真の左側は見えませんが堀です。

ここも上の写真4から少し進んだ「お屋敷跡」の先端です。
先ほどの図A、曲輪一番下の左端部分になります。
ここから「大馬出」方面に戻るように曲輪の端に散策路を切り開きます【作業前】

【作業後】突破口ができました。左側が切れ落ちています。
この切れ落ちているラインに沿って前に進みます。

5番を入った先、
通路はできたものの両側が鬱蒼として暗く、薄気味悪い。

途中まで刈って5番方向を振り返ったところ、随分進みました。
右側が切れ落ちているのがお分かりでしょうか?
この写真では分からないですよね・・・

刈り払い機で地面を刈ったあとも刈り残しなどを手作業で整備していきます。

やっかいなのがツル状の植物、作業中は体や機器に絡みつくし、
頭上高く伸びて陽の光を妨げています。

せっせと作業を続けて
「お屋敷跡」の大馬出側 周回散策路の出口付近が明るくなりました。
(作業を時計回りに実行して、最後がここなので出口としました。)

「お屋敷跡」の大馬出側から見た周回散策路出口、道幅が広いです。
滝山城跡に来た際にはグルっと回ってみてください。
曲輪の広さを体感できます。
特に目立つ遺構はありませんが土塁と先端部に行けば堀が見れます。

【作業後の散策路】
歩きやすくなりましたが滝山公園の園路ではないので
充分ご注意願います(左:大池側)。

左は大池側。右側は藪で分かりませんが下に落ちています。
大池側の散策路は土塁の上を歩いていることになります。

土塁が奥に続きます(左:大池側)。
3番札の右側から曲輪の内側方向に土塁が延びています。

「お屋敷跡」先端部 左側は堀、右側が下に落ちています。

「お屋敷跡」先端分から堀が見えるよう部分的に草木を取り払いました。
転落注意です。

この堀は「大馬出」と「お屋敷跡」の間の堀より深いです

さて、場所変わって散策路3番札から延びる土塁部分の作業現場です。
15~20m位の土塁は大池側の土塁と繋がっています。
この土塁、防御的な意味はなさそうです?
屋敷と屋敷のあいだの仕切りだという意見も出ていました。
そういえば、小宮曲輪にも似たような土塁がありますね。

作業報告は以上です。
作業中ぶっ倒れる人もなく時間切れで終了。
「お屋敷跡」は、まだまだ整備が行き届かない状態ですが一旦ここで一区切り、
8月と9月は他の場所で作業を予定しています。
そして10月にはまた「お屋敷跡」に戻って作業します。
「お屋敷跡」全体の景観回復はいつになるか・・・その時が楽しみです。
今からいろいろ作戦を考えています。
滝山城跡の自然を楽しみましょう。
足元にはたくさんの花が咲いています。
鳥のさえずり、街ではみかけない蝶が飛んでいます。

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