不妊化で根絶!?地球上で最も危険な「蚊」がいなくなるかも リンクからの転載です。
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蚊のエネルギー源は糖分で、普段は花の蜜などを吸って生活しています。メスだけが産卵のための栄養源として吸血し、オスは吸血しません。

■地球上で最も人間を殺している生物は「蚊」
なぜ蚊はこんなに危険なのか。蚊は深刻な病気を媒介するからである。最悪なのがマラリア。実は今、世界中で蚊の撲滅作戦が進んでいます。その理由は、デング熱や日本脳炎などを感染させ、毎年100万人以上が蚊によって命を落としているから。マラリアは100カ国余りで流行しており、世界保健機構(WHO)の推計によると、年間2億 人以上の罹患者と200万人の死亡者がある。

■そんな危ない蚊の「不妊化」実験が行われた。
不妊虫放飼は、害虫駆除の方法の1つで、人工的に不妊化した害虫を大量に放すことで、害虫の繁殖を妨げる方法である。ジェームズクック大学などの研究チームは、研究室で約2000万匹の蚊を繁殖させ、オスの蚊を不妊化させる細菌に感染させた。

感染したオスが感染していないメスと交配しても、卵が発生しない不妊化されたオスの蚊は人を刺したり感染症を拡散させたりはしない。野生のメスと交尾して生まれた卵が孵化することはなく、その個体群は根絶される。不妊化させた雄を放出する実験がオーストラリアで行われ、蚊の個体数が80%以上減ったことが分かった。

■この世から蚊がいなくなったらどうなるのだろうか?
生態系の一端を担う蚊が一掃されてしまうと、蚊を食糧とする生き物の生態が脅かされ、また一方では花粉を媒介してもらっていた植物が絶滅してしまう。蚊を食べていた捕食者は、蚊がいなくなったとき、今まで蚊を食べてお腹を膨らませていた部分の穴埋めとして、ハエなどの他の昆虫を食べることになる。ハエが減ると、もしかしたら死んだ生物の分解が間に合わなくなって、森が汚れ、病気が蔓延。ボウフラは、バクテリアを食べ呼吸は空気中から行うので、水を浄化しながら生物が住める環境を作っている。蚊は花の蜜を吸って生きており、植物の受粉を手助けしています。蚊がいなくなると受粉できない植物が増えて、果実ができない。

同じものでも見る角度によって見え方が変わるものです。ヒト視点で考えるか、自然視点で考えるか。