先日紹介した「かぼすカレー」に使った、かぼすやすだちは
今が旬の柑橘類です。
今回はかぼすとすだちの違いや仲間、栄養や選び方・使い方など、
香酸柑橘類の魅力をご紹介します!
かぼすとすだちの違い、旬はいつ?
画像はころんとかわいいすだち♪
すだちとかぼすは、どちらもミカン科ミカン属の植物の果実で
酢みかん・香酸柑橘と呼ばれます。
その素晴らしい香りや酸味は、料理のアクセントや香りづけに最高ですよね
徳島特産であるすだちの方が旬が早く、8~9月頃に出はじめ
10月頃出荷のピークを迎えます。
大分特産のかぼすは8~10月頃が旬で、11月には黄色く色づいてきます。
そんなすだちとかぼすの違い大きな違いは、産地と大きさです☆
すだちは小さく25~50g、かぼすは100~120gくらいあります。
こちらの画像はかぼす。
同じ器を使っているので、何となく大きさの違いが判ると思います。
すだちとかぼすの魅力♪栄養も解説!
すだちとかぼすはどちらもビタミンCが豊富ですが、なんといっても特徴は
あのすっぱさの素となる「クエン酸」。
クエン酸は食事から摂った糖質をエネルギーに変換される過程で
欠かせないものです。
クエン酸が不足すると、糖質がエネルギーに変換されなくなり
その結果、体脂肪を増やしてしまったり、
乳酸に変化させて疲労感を感じさせてしまいます。
他にもクエン酸には血液をサラサラにする効果もあり、
体内の代謝を活性させるはたらきもあります。
かぼすやすだちに含まれるクエン酸は、柑橘類の中でも多い方なので
この時期積極的に摂りましょう♪
なんといってもすだちやかぼすの魅力は、独特の爽やかな香りですよね~
すだちの香りはゆずに似ていて、匂いを嗅ぐことで
リラックス効果・リフレッシュ効果が得られます。
これは香り成分、リモネン・テルペン・ピネンといった成分による効果。
また、すだちに関しては、他の香酸柑橘類にはない
スダチチン・デメトキシスタチチンといった、
2種類のフラポンが含まれています。
この香りによる効果はレモンをはるかに凌ぐと言われています。
そんなかぼす・すだちですが、大きさ以外にも
香りや味わいにも違いがあります。
すだちはライムに似た独特の香りがあるのに対し、かぼすは香り穏やか。
酸味もすだちの方が刺激的で鋭く、かぼすには上品な爽やかさがあります。
また果汁はかぼすの方がたっぷりとれるので、ジュースやポン酢などに向き、
皮も厚いので皮を活かしたかぼすピールやスイーツなどにも利用されます。
かぼす・すだちの仲間!ご当地香酸柑橘類、一挙ご紹介
果汁の酸味や果皮の香りを楽しむ香酸柑橘類には、
柚子・かぼす・すだちの他にも
その土地に根差したいろいろな種類があります。
そんな、香酸柑橘の品種と特徴・ 旬の時期や主な産地をまとめました。
かぼす
果汁が多く青さの混じった爽やかな香りが人気。主な産地は大分。
8~10月が旬
すだち
酸味と高貴さを伴う独特の香りが特徴。主な産地は徳島。
8~10月が旬
へべす
香りが穏やかで種が少なく、果汁が多いのが特徴。主な産地は宮崎。
8~10月が旬
シークワーサー
強い酸味の中にほのかな甘みを伴う。主な産地は沖縄。
8~1月と旬が長いのも特徴。
だいだい
果汁が多くクセのない穏やかな香りが特徴。主な産地は静岡・和歌山。
10~12月が旬。
柚子
香酸柑橘の中でも香り高さが人気。主な産地は高知・徳島。
10~12月が旬。
じゃばら
強い酸味とほのかな苦みが特徴。主な産地は和歌山。
12~2月が旬。
こぶみかん
カフィア・ライムとも呼ばれ、果実も葉も料理に使われるのが特徴
葉はバイマックルー、カフィア・ライムリーフと呼ばれ、
東南アジアの料理に欠かせないハーブです。
見た目はごつごつしたかぼすのような感じ。
日本ではまだ流通が少なく、 九州から沖縄の一部で育てられています。
仏手柑(ぶっしゅかん)
先端が指のように分かれていることから仏手柑・手仏手柑と呼ばれます。
ごつごつとした厚い皮で覆われ、果肉がないのが特徴。
香りが良いため飾り付け、皮を煮てジャムやマーマレードに加工されます。
流通量が少なく、鹿児島・和歌山の一部の地域で生産されています。
12~1月が旬。
餅柚(もちゆ)
丸仏手柑・四万十ぶしゅかんとも呼ばれていますが、
こちらは緑の丸い果実で果肉があります。主な産地は高知。
8~9月が旬。
金柑
小さくて皮が薄く甘みがあるので、皮ごと食べるのが特徴
他の柑橘類がミカン科ミカン属ですが 金柑はキンカン属で種類が違います
主な産地は宮崎。12~2月が旬
かぼす・すだち活用法!簡単ドリンクレシピ
【かぼすハイボール】
【すだちモヒート】
【美しい琥珀色の幻想曲…すだちファンタジア】
シェイカーに白ワイン・ピーチリキュール各30ml・
アプリコットブランデー15ml・すだちの絞り汁10mlを入れます。
氷適量を入れてシェイクします。
タンブラーか大きめのステムグラスにレッドチェリー・
ミントチェリー2・3個を入れ、クラッシュドアイスを詰め、
シェイカーの中身を注いだらできあがり。
白ワインの爽やかな味わいとピーチリキュールの豊潤な桃の香り、
アプリコットブランデーのほのかに甘酸っぱい香味を、
すだちがまとめ上げています。
どんなタイプの白ワインでも合いますが、
フルーティなタイプを選ぶと、みずみずしさを感じるカクテルになります。
【香酸柑橘サングリア】
広口の密閉できる瓶にりんご・オレンジ・すだち・かぼす・
柚子・キウイ・グレープフルーツなどを切って入れ、
甘口の白ワイン・好みでホワイトキュラソーやコアントローを加え、
冷蔵庫で冷やせばできあがりです。
フルーツは基本的にキレイに洗って皮付きのまま漬けますが、
キウイやグレープフルーツなど、
皮が食べられないフルーツや皮が厚い物は皮をむきましょう。
また、白ワインの代わりにスパークリングワインで作ると
華やかさがプラスされ、サイダーで割ると甘く爽やか。
ミントを飾れば爽やかさもUPします。
他の香酸柑橘を入れても楽しいですね♪
【かぼすソルティードッグ】
アルコールが苦手な方や果実がない時期には、こうした加工品でも楽しめます。
おいしいすだち・かぼすの選び方・保存方法
おいしいすだち・かぼすをお店で選ぶ時は、どちらも
緑色が濃く、表面がつやつやとしているもの。
光沢があり、張りがあるもの、
重みを感じるものを選びましょう。
上手な保存方法は、数個の場合はポリ袋に入れて空気を抜き、
冷蔵庫に入れて保存します。
たくさんある場合は、搾って製氷機などで凍らせ、
小分けして冷凍保存ができます。
皮も千切りにして冷凍保存できるんですよ♪
私はかぼすが大好きなので、いつも安い時期にまとめ買いしては
手を変え品を変え、保存しています♪
焼き魚・鶏の塩焼きの風味づけに、焼酎やカクテルに、
ちょっと贅沢に松茸やふぐにも!
こまめに使ってみてくださいね
もう一つのブログのお知らせ
もうひとつブログを始めました。
いずれはこちらのブログからの引っ越しを考えてのことでしたが、
こちらのブログはスパイスを使った簡単な旬のレシピや、暦情報として残し、
今後、「楽食ライター兼、楽食料理人のSpice of Life」は
スパイス情報に特化したブログに育てていく予定でいます。
今後スパイスの基礎知識に関しては「楽食ライター兼、楽食料理人のSpice of Life」か
「スパイス料理講座」をよろしくお願いいたします。
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