【2022年】寒露＆秋の空模様…10月りゅう座流星群と後の月

朝晩の冷え込みが日に日に強まる今日この頃

2022年10月8日は二十四節気「寒露」です。

そして今日の天空は、とっても華やか

今日は二十四節気「寒露」や寒露の七十二候、

寒露の夜に迎える「十三夜・後の月」

そして10月9日に極大を迎える「10月りゅう座流星群」について、

秋の空模様や暦情報をご紹介します。

深まる秋、心静かに二十四節気・寒露

今日は二十四節気・寒露。

「露が冷気によって凍りそうになるころ」
「雁などの冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、

蟋蟀（こおろぎ）などが鳴き止むころ」で
この頃には秋の長雨が終わり、本格的な秋の始まりになります。

今年はつい最近まで、最高気温が28℃にもなる日もありましたが、
この時期、季節は急激に変わるもの♪

ここ数日は最高気温が20℃を下回る日もあるくらいで

ジェットコースターのような気温差に驚きながらも

ブーツを出したりと、冬支度を楽しんでいます

そんな寒露の時期の七十二候は
10月8日頃より「鴻雁来（こうがんきたる）」
春に北へ旅立っていった雁が渡ってくる頃と言われています。

そして10月13日頃より「菊花開（きくのはなひらく）」
菊の花が咲き始める頃で、旧暦では重陽の節句にあたるため、

菊で長寿を祈願したそうです。

重陽の節句の楽しみ方はこちら

『【2022年】おとなのひな祭り？重陽の節句とは』9月9日は五節句の一つ「重陽の節句」です五節句には、3月3日の「桃の節句（雛祭り）」や5月5日の「端午の節句」などがあり、「菊の節句」とも呼ばれます。今日…

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最後は10月18日頃より「蟋蟀在戸（きりぎりすとにあり）」
戸口で秋の虫が鳴く頃。

この「きりぎりす」は、こおろぎなどの秋に鳴く虫の総称を表しています。

渡り鳥が再びやってきて、菊の花が咲き、

虫の音が穏やかな夜を感じさせてくれます

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秋の流星群・10月りゅう座流星群が極大！

明日、10月9日の午前10時頃、

秋の流星群・10月りゅう座流星群が極大となります。

地球と10月りゅう座流星群のダストトレイルが接近するため、

本日深夜から9日深夜までが見ごろとなります。

そんな10月りゅう座流星群は、旧ジャコビニ流星群と呼ばれる流星群

出現期間は10月5日～10月12日と
通常の流星群と比べると結構短めの流星群です

母彗星であるジャコビニ・ジンナー彗星が回帰した時だけ活発に活動しますが
それ以外の年の出現数は極端に少なくなるのが特徴。

軌道の関係上、13年ごとに大出現を見せる確率が高まります。

近年では1985年・1998年・2011年にかなり活発な活動が見られ

予想では2024・2025年あたりに大出現が期待されています。

今年はその周期に当たっていないため活動は低調とみられ、

さらに満月を翌日に控えた夜空のため、1時間に数個程度が予想されています。

年によってはほとんど出現しないこともありますが、

以前2年続けて活発な活動が見られたこともあります。

2018年にも1時間あたり数十個～100個という、

かなり活発な活動が見られたので、正直何が起こるか分からない流星群です

そんな10月りゅう座流星群は、通常の流れ星に比べて

ゆっくりしたスピードで流れるので
若干ふわん、とした印象を受けるかもしれません。

なにしろとても独特な飛び方をします。

お天気がよければ、後の月を楽しみながら流星群♪
さらに、月には木星が近づいているので、お出掛けの帰りなどに
北西から北の空を見上げてみましょう。

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不足の美、後の月…十三夜

そして10月8日は十三夜、通称「後の月」です。

太陰暦9/13のお月見を十三夜・後の月と呼び
古来より十五夜・中秋の名月と共に愛でる風習があります。

どちらか一方しか月見をしないことを「片見月」といい、

縁起が悪いとされていました。
これは遊女が十五夜に有力なお客様を誘い、

再度の来店を促す誘い文句とも言われています

十五夜のお月見が中国伝来なのに対し、十三夜は日本でうまれた風習。
栗や豆の収穫祝いでもあるため、

「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれていたそうです。

お月見は月の満ち欠けする姿から、

農作物の収穫や物事の結実を感謝する日となり、
生命の満ち欠けの連想から、生命を繋いでくださった

祖霊を偲ぶ日にもなったといわれています。

収穫したものに対しては「おかげさまで今年も無事に収穫ができました」。
これから収穫するものに対しては「どうぞ豊作でありますように」。
そして「今、私たちの命が今あるのはご先祖様のおかげです」と月を拝み、
私たちを陰で支えてくださるものに感謝し、祈りを捧げるようになったそうです。

また、月は古来より風雅の対象としてなくてはならないもので、
たとえ天気が悪くても自然のまま受け入れました。

雲などで月が隠れて見えないことを「無月（むげつ）」、
雨が降ると「雨月（うげつ）」と呼んで、それも風情ととらえます。

今月の満月は10月10日ですから、今夜の月は「不足の美」「未完成の美」。
満月前の少し欠けたお月さまです。

10月りゅう座流星群に続き、そろそろオリオン座流星群も出現し始める頃。