余裕のあるうちに人生について考える | なんなんすかる

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マダガスカルの企業マラザ・ソシエテ・ジェネラル社でのインターンシップブログでしたが、今はフランス・ブルゴーニュ大学の留学を綴るブログとなっています。

この前言っていた会計の3つ目の試験結果は17.5点でした。

フランス人のクラスメートよりも高い点数を取れたので、少しは自信を持てそうです。

ただ、大学で既に会計を学んでいた事、試験は論述よりも数字を使った計算が主だった事を考慮すると、今回の結果はラッキーだったと言えるかもしれません。

今度は論述の試験でも良い点数を出したいです。

 

さて、1月の試験が終わり、インターンシップ先も見つかり、少し落ち着いて考える時間が出来ました。

時々、自分はなぜこんな人生を歩んでいるんだろうと考える事があります。

そもそも大学に入る前は、普通にどこかの会社で働けたらそれで良いと思っていたのに、大学に入ってから休学してマダガスカルへ行き、会社で働いたと思ったらフランスの大学院で勉強して、高校生の時の自分が今の姿を見たら驚くかもしれません。

 

どうしてこうなったのか簡単に記してみると、

 

(高校)

一人で過ごす時間が長く、勉強しかする事が無い寂しい生活を送る。

(大学)

もう孤独な学生生活は勘弁と、2つのサークルに入って交友関係を広げる。

勉強面でも学部で1・2を争うゼミに入ることができ、生活が充実する。

マダガスカルでのインターンシップで、今までと全く異なる世界に触れる。

(就職)

大学院に進む道を諦めて、何となく会社で働く。

お金が貯まっていく嬉しさを感じながらも、嫌々働いている自分に違和感を感じる。

(フリーター)

フランスの大学院を目指す。

同じような境遇の人が周りにおらず、再び孤独感が押し寄せる。

(大学院)

何とか大学院に入れて一安心。

フランス語に苦戦してストレスを感じつつも再び勉強に集中することができ、退職の決断をして良かったと思えるようになる。

 

ざっとこんな感じです。

 

過去の色んな要素が今に関連していますが、やはり自分の中ではマダガスカルでのインターンシップが大きく影響しているかなと思います。

マダガスカルは日本と比べるととても貧しい国ですが、道端で出会う人たちからは悲壮感が全く漂ってこず、皆生き生きとしています。朝に疲れたスーツ姿のサラリーマンを見る事もありません。今は状況が変わっているかもしれませんが、スマホいじりに熱中する人もおらず、喜怒哀楽のはっきりした「人間らしさ」を感じることが出来ました。

インターンシップ先の社長さんは精神面・体力面共にとても強い方で、自らの力で様々な困難を乗り越えられている姿が印象的でした。

 

もしマダガスカルではなく他の先進国に留学していたら、それはそれで良かったかもしれません。

ただ、マダガスカルという大きく環境の異なる国に行った事で、日本をこれまでとは全く別の視点から見ることが出来ました。

あと、色んな生き方があってもいいと思ったのがこの時です。

 

残念なことに、こうした意識の変化は長くは続きませんでした。

日本での生活に戻っていく中で、また元の「常識」が頭の中を占めるようになったからです。

妥協して就職したのも、結局この「常識」のせいで変化を恐れてしまったからだと思います。

働いていても、ふとした時にマダガスカルでの生活を思い出し、毎日付けていた日記を見ると、あの頃の気持ちはどこに行ったんだろうと感じるようになりました。

 

そうして今に至るわけですが、振り返ると色々悩んだなと思います。

20代でこんなに悩んでいたらこの先どうなるんだと不安で仕方ありません笑

既定の路線からは外れてしまいましたが、その分他の人とは違う経験をしてきたわけで、これをどのように今後の人生で生かすかが大事になってくると思います。まだこの点について十分に考えられていないので、時間のあるうちに考えていきたいです。