夏のバカンス③ Alternance | なんなんすかる

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マダガスカルの企業マラザ・ソシエテ・ジェネラル社でのインターンシップブログでしたが、今はフランス・ブルゴーニュ大学の留学を綴るブログとなっています。

日本滞在後半は、Alternanceでのインターン受け入れ先探しや、フランスでの滞在許可証更新に必要な書類準備を主に行っていました。

Alternanceは修士2年目での制度で、2~3週間のインターンの時期と2~3週間の授業の時期が、学期始まりの9月下旬から翌年の3月中旬まで交互に繰り返されるものです。

学業で得た知識を実務で、実務で得た知識を学業で生かすことを狙いにしています。

 

前回のインターンとは違って中断期間があるので、受け入れ先を探すのは難しそうな予感がしました。

今回はフランスで見つける事が必須です。

雇う側の立場に立てば、連続した期間で働いてくれる人の方を採用したくなります。

実際、Alternanceという枠での募集はそうありませんし、あっても1日実務・4日学業といった違うサイクルでの募集など、条件に合わないものが多いです。

 

受け入れ先探しは、チェコでのインターン中の5月下旬から始めました。

応募には履歴書に加え、志望動機書を作成する必要があります。

フランス語ではこういったお堅い系の書類で使われる独特の言い回しがあるので、志望動機書を仕上げるまで時間が掛かってしまい、そもそもインターンで一日中働いた後、家に帰って書く気力はありませんでした。

インターンの間にも大学院の課題が何個か出ていたので、それも仕上げなければなりません。

結果、思うように応募できませんでした。

せっかく応募したとしても、返事がなかったり断られたりで心が折れます。

まるで就活みたいです。

 

インターンを見つけられなかった場合、昨年同様Brigadeという文化・芸術に関する企画をグループで行う活動(大学院の1科目)に参加しなければなりません。

ちなみに昨年は、CHUというディジョンの病院の患者さんたちが、コメディアンの方の助けを得て好きな本の文章を朗読し、それを録音したものにミュージシャンの人が音楽を入れて、さながら劇のようなものに仕上げる、という企画を行いました。

この企画は患者さんや病院のスタッフの方に好評で、大学院での成績も良かったので、結果万々歳だったのですが、いかんせん半年間メンバーとのミーティングやMessengerでのやり取り、資金集めの活動で時間を取られ過ぎたのがとてもストレスでした。

 

Brigadeは2年生では必須ではないので、何とかしてインターンを見つけたいという気持ちでした。

このままAlternanceでのインターンを探していては埒が明かないと思い、日本にまつわる連続した期間のインターンを探すことにしました。

もし返事があったら、そこでAlternanceでの受け入れを提案するという流れです。

 

7月下旬に、日本人アーティストもしくは日本文化に影響を受けた海外アーティストを扱ったパリのギャラリーで募集があったので、応募しました。

日本語を話せることが条件なので、競争相手は少ないはずです。

以前どこかの記事で書きましたが、フランス語が完全でないことに不安を持つより、日本語を武器にしようと考えた方が良い気がします。

 

ギャラリーからは良い返事をもらえたものの、Alternanceでの受け入れは厳しいと言われました。

大学院2年次には、来年3月中旬からも連続した4か月間のインターンを行わなければならないので、最終的にその期間で受け入れてもらうことにしました。

ギャラリーの方はフランス人なので、前回とは違ってフランス語を使って働けるのが良い点です。

今の段階で来年3月からのインターンが見つかっているクラスメートは全くおらず、最近はちょっとドヤ顔出来るようなネタになっています笑

 

改めてAlternanceでの受け入れを探さなければなりません。

8月には、日本での展覧会を実施したいパリ在住の海外アーティストの方がインターンの募集を行っていたので応募すると、経営を大学で学んでいて芸術の知識もあるので自分を採用したい、という返事を受けました。

Alternanceの事を話すと「パリに都度来るのが難しかったら(ディジョンとパリの両方で家を借りる必要がありお金が掛かる、という背景があります)あなたの家でパソコンを使いながら働いてもいい」と言われました。

アーティストの方は、ベネチア・ビエンナーレに国代表として参加したこともあり、世界各国で展示を行っています。

そのためパリにずっといることはなく、その人にとっても在宅ワークは問題ありませんでした。

 

という事で、めでたく9月からのAlternanceでのインターンを見つける事ができました。

授業が無いインターンの期間は、自分の思うように時間を使えるのでとても快適です。

この間にちゃっかり他の勉強も行っています。

アーティストの方とは普段メールでやり取りし、パリで何度か話し合いもしてきました。

仕事内容について現時点では細かく言えないのですが、また来年インターンが終わった時にお伝えしたいです。