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バーズテイル

2018-09-17 21:12:40 | ゲーム
 

 日本国内ではあまりメジャーではありませんが、世界3大RPGに数えられることもたまにあるのが『バーズテイル』です。PC用のRPGで、製作者がウィザードリィやウルティマとも関わりがあるようで、「ホークウインド」や「スカラ・ブレイ」などの固有名詞が両作品と共通になっています。ファミコン版はシステムやマップが簡略化された移植のようです。

 バード(bard)とは吟遊詩人のことで、RPGにおいては歌によって味方を鼓舞する役割であるのはご存知の通り。魔力を使わずに魔法同等の効果が得られる歌のほか、魔法は別に使えたり、未熟ながらも盗賊技能を持っていたりすることもあり、多彩なスキルでゲーム序盤で重宝する職業というイメージがあります。

 そんなバードをタイトルに掲げた本作ですが、実はそれほど重要な役回りではなく、いなくてもクリアできるようです。けれども、本作ではダンジョンから瞬時に街に戻ったり敵の魔法を封じたりするのは吟遊詩人の歌でしかできないので、やはりメンバーに入れたほうがいいでしょう。奏でられた音楽は効果が続く限りそのままBGMになるというのもちょっと面白い特徴です。

 パーティーは6人編成。ファミコン版では、ウォーリア(ほとんどの武具を装備可能)、ローグ(宝箱の罠を外す)、ナイト(防御力より攻撃力を重視、WIZでいうサムライ)、バード(ビールを飲んで歌う力を回復)、ソーサラー(幻影を操る魔導士、クセが強い)、ワーロック(物質を操る魔導士、治療はこちら)の職業が選べます。まあそれぞれ一人ずつで編成すると良いと思います。早速キャラ作成をしてみると……。

     

 各職業で顔は固定されているのですが、全員ヒゲのおっさんです! だがそれがいいのです。本場のRPGのイメージはこのようなものでしょう。ローグの飄々とした格好とワーロックの胡散臭さが特にいいですね。



 基本的はシステムはウィザードリィのような3Dダンジョン形式で、街の中も3D表示で移動します。舞台も一つの街の中のみで、なんとなく『ザ・ブラックオニキス』を思い起こしました。冒険者ギルドの近く以外では街と言えどモンスターが出現するので注意です。ゲームの目的は街を氷で閉ざした魔導士マンガーを倒すこと。奴は街の中の塔にいるようです。



 本作では経験を積んだ後にレベルアップするには評議会で審査してもらうことになります。でもそんな冒険者達を上から目線で審査するくらいの実力者ならば、「お前らがマンガー倒せよ」と言いたくならなくもないです。新たな魔法の習得もここで可能。



 冒険者達がマンガーの塔に行く前に、幾つかのダンジョンや城をクリアしなければなりません。最初のダンジョンは酒場の地下のワイン倉庫。グラフィックは各ダンジョンの雰囲気に合わせたものになっています。



 戦闘シーンもウィザードリィと同様のタイプ。ただ少し違うのは、パーティーのうち前衛を3人から6人まで自由に設定できること。魔法使いなどを後衛に回すと敵からの直接攻撃を受けることは少なくなりますが、こちらからの直接攻撃もできなくなります。魔法使いでも攻撃力は戦士系職業と大きな差がなかったので、私の場合は6人全員前衛にして攻撃力を稼ぎました。それに前衛でも後半のポジションは比較的攻撃を受けにくいようでしたので。



 本作の珍しい特徴として、味方を攻撃するコマンドがあることです。これを実行すると「仲間割れを始めた」と表示されますが、本当は仲間に取り憑いたドッペルゲンガーを倒すためのコマンドです。放置するとドッペルゲンガーはパーティーにダメージを与え続けるので、速やかに倒しましょう。倒すには殺すつもりで攻撃する必要がありますけど(その後、体力1で復帰)。



 モンスターのグラフィックはかっこいいものも多く、このビホルダーもなかなかの描写です。ところでビホルダーといえば権利関係が厳しいという噂を聞いたことがありますが、そのへんは大丈夫なんでしょうか。鈴木土下座ェ門ではないですが……。



 そうこうしているうちにマンガーの塔最上階に到達。マンガーとの決戦です。レベルは最高の36(半端だな)。ここで敵の魔法を封じる吟遊詩人が大活躍! ワーロックは毎ターン治療の呪文を唱え、他のメンバーは(ソーサラーも含め)物理攻撃。数ターンで勝利することができました。



 というわけでクリア。アイテムも全種類店の在庫にし、全員最強装備にしましたので、完全クリアとしましょう。実はクリアまでに数十年ぶりに手書きでマッピングをしました。16×16マスのマップを16枚作成。もちろん攻略サイトなんかにはマップも掲載されているのですが、せっかくだから久しぶりに自分で作ってみようと考えました。全てのマスを確認するために結構時間をかけましたが、それだけにクリアして不要になっても捨てられないものになってしまいました。また我が家にゴミが増えたよ……。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (そらん)
2020-01-18 06:48:43
いつも楽しく拝見させていただいてます。
この度レトロフリーク を購入したので
バーズテイルを買ってみようかと思ってるのですが、
手書きマッピングした事がなくて…

手書きマッピングって難しいですか?
Unknown (okamoro_sai)
2020-01-18 18:27:14
そらんさま、コメントありがとうございます。
手書きマッピングは難しくないですよ。
ただ、慣れるまで(慣れても)よく書き間違えたりするので、綺麗に消せる筆記具を使うといいかもしれません。鉛筆やシャーペンなら2Bあたり、消せるボールペンもいいでしょう。
書き始めのスタート位置も大事。方眼紙をつぎ足すことになりますので。本作は確か自分の座標を知ることができたはずなので、うまく利用してください。
本作はミニマップも表示されているのでさらにやりやすいですが、重要なのは自分が通過したマスに小さな印を付けることです。見落としがなくなります。
ぜひマッピングを楽しんで下さい!
Unknown (そらん)
2020-01-19 00:02:17
ご丁寧な回答ありがとうございます。
マッピングチャレンジしてみたいと思います。

バーズテイルってファミコンの古いゲームですが、
戦闘システム、クリアするのは結構難易度高いでしょうか?
今少々高値が付いてるゲームですので、ちょっと思案中です。
ですが、世界観(おっさんだらけの所とか)笑 個人的には好きです。
ファミコンのゲームですが、味のあるグラフィックも気に入ってます。

質問ばかりですみません(^^;
Unknown (okamoro_sai)
2020-01-19 01:21:28
システムはわりとオーソドックスなもので、難易度も普通に遊んでいたらクリアできるでしょう。
ただ、時々強い敵が配置されているので、ゆっくりと成長させるのが良いかと思います。
魔法は特徴的なものがありますので、いろいろと試してみるのも面白いです。
それと記事にもあるとおり、ある程度強くなったら全員で前衛になるのが良いかもしれません。
パロディ要素とかはない渋い作風ですので、雰囲気が好みであれば楽しめるでしょう。
こんな記事から興味を持っていただいてありがとうございます。

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