意識の進化、次元上昇をアシストする“イエス-道(Jesus,the Way)”

“イエス-道”という視点から、人生を生きる秘訣・コツを考える“斬新的な聖書リサーチ”

映画「君の膵臓をたべたい」の深読み⑰ “赤いリュック(2)”

2019年01月11日 19時00分08秒 | 映画ブログ

赤いリュック(2)

 

  シロアム

 

Osann :   「イエスはなぜ神から遣わされたのか❔····そのことが

     明確に示されたのが、生まれつきの盲人が“シロアムの

     池”で癒され、目が見えるようになったという奇跡

     (ヨハネによる福音書9章を参照)だった····と私は思って

     いるんだ。


     そして、シロアムとは、つかわされた者”という意味

     だったんだ(同9章7節を参照)。

     で、このつかわされた者”というのは、この世にいる

     人類を罪から救うために天の父なる神から 送られた

     イエス自身指しているわけなんだ。


     これからわかることは、神からつかわされたイエスに

     託された最も重要な使命というのは、罪の結果 ずーっと

     霊的に盲目状態になっていた この世の人々の心の目を

     開くこと、それによって 隠された真実(=ずーっ

                    見失われていた真理)を認めることができるようにする

       ことだったんだ。


     だから、イエスは『わたしがこの世にきたのは、·····

     見えない人たちが見えるようになるため····である

     (同9章39節)と言ったわけなんだ。·····」

 

ハジメ: 「なるほどね。それで❔······」


Osann : 「罪のゆえに 霊的に盲目状態だった人が見えるように

     なることが、神の救いの計画の最重要事項であった····

     実にここにこそ、イエスの十字架における死の意義

     があるのでは·····と思っているんだ。」


ハジメ: 「もう少し詳しく説明してくれない❔」


Osann:  「いいよ。じゃ、映画キミスイからヒントを探して

     聖書の真理にアプローチしてみようね。

     九州の博多のホテルを出た後に二人が会話をしながら

     歩いてたよね。

     桜良:『また旅行しようよ。次は夏かな。

     春樹は:『夏か、いいかも。

     桜良:『あれ? やけに素直じゃん。

        さては楽しかったな?

     春樹:『うん、楽しかったよ。

     その言葉を聞いた桜良は真面目な顔になって、

     立ち止まり、それからニコッとしてフフフ····』と

     笑いながら走り寄っていって、春樹のわき腹を

     指で突っついたんだよね。

     そしたら、春樹:『何❔  僕の膵臓を奪おうとでも❔

     これに対し、桜良:『君が珍しく素直だから。▪▪▪

     うん、私も楽しかったよ。


     実は、何気ないこのようなシーンの中にも、イエスの

     十字架の奥義を解くカギというか···、ヒントというか···、

     そういう大事なことが隠されているんだよ。

     そして、それは2つあるんだ。


ハジメ: 「えっ❔ 全くわからないんだけど。」


Osann : 「一つ目は、桜良が春樹のわき腹を指で突っついたこと。

       二つ目は、素直ということ。」


ハジメ: 「まだ、よくわからないんだけど。」


 わき腹を突っつく


Osann : 「じゃ、このことを聖書に照らしてみるね。

     すると、きっと わかると思うよ。


     ヨハネの第一の手紙5章5節~8節には、あかしをする

                    ものは3つあって、それは御霊水と血······そして、

     この3つは一致すると書かれてあるんだ。

     兵卒が十字架かかっていたイエスのわきを槍で突っつ

     いた時に流れ出たのが、この“水と血”だったんだ(ヨハネ

     による福音書19章34節を参照)。

     血だけではなくて、が分離した状態のものが

     流れ出たというわけなんだ。

     (これを医学的に観ると、イエスの心臓が破裂して

     すでに死んでいたことを示していたと考えられる

     そうなんだ。)


     つまり、真理の御霊というのは、イエスが十字架上で

     死なれたこと世の人々の注目を引くことによって、

     そこに啓示された神の奥義あかしをしようとして

     いるわけなんだ。

     

     で、映画キミスイでは、桜良が春樹のわき腹を

     突っつくとか、森下さんも栗山君のわき腹を突っつく

     といった行為というのは、桜良が刃物のようなもので

     刺されて血を流して亡くなることを暗示しており、

     さらに、これが聖書的にはイエスの十字架上での死

     オーバーラップしてくる·····というわけなんだ。」

 

  素直ということ


ハジメ: 「で、素直というのは、聖書的にはどういうこと❔」

     

Osann : 「マタイによる福音書の11章28節~29節は、よく

     知られている聖句なんだけど·······

                『すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとに

       きなさい。あなたがたを休ませてあげよう。

                   わたしは柔和で心のへりくだった者であるから、

                   わたしのくびきを負うて、わたしに学びなさい。

                   そうすれば、あなたがたの魂に休みが与えられるで

                   あろう。


                   あなたがたの魂に休みが与えられるために、柔和で心の

       へりくだった者であるイエスに学びなさい····と言われた

                   んだけど、このイエスの“柔和”と桜良が春樹に対して

       言っている“素直”も、実は、同じ意味なんだ。

       調べてみると、“柔和な”という英語も、“素直な”という

       英語も、同じ“meek、gentle ”なんだ。


ハジメ: 「なるほど。わき腹を突っつくとか、素直ということが

     イエスのことにリンクしていることはわかったけど、

     それがどんな重要なことを示唆しているのかについて

     説明してくれない❔」


Osann :   「じゃあ、そのことについて、これから説明するね。

     実は、それ、とても大事なことなんだ。


     桜良が死んだ時のことを思い出しながら、師春樹は

     自分が後悔していたことについて、栗山君にこんなふう

     に言ってたよね。


    『甘えていたんだ。残りわずかな余命を彼女が全う

     できるものだと思い込んでたんだ。バカだった。

     明日どうなるかなんて、誰にもわからない。

     だから、今、この1日を、この瞬間を大切にしなきゃ

     いけないって、そう彼女に教わったのに····


     さらに、桜良から夜に電話がきて、いつもと違う桜良の

     様子に気づいた春樹が病院に走って行ったんだけど、

     その時に、“真実か挑戦”をやってくれない?っ

     言われて、結局、桜良がゲームに負けてしまったため

     に、どうしても桜良が春樹に聞きたかった内容がわか

     らないまま、桜良が亡くなってしまったことについても

     春樹は悶々としていたよね。

     春樹の心の中にポッカリと穴があいてしまい、そこを

     埋めるものはないまま、12年間という時が経過して

     いたんだ。春樹にとっては、桜良との時間が12年間の

     間、ずーっと止まっていたようなものだったんだ。


  共病文庫


     で、桜良が『私が死んだら、読んでいいよ。君だけ

     には読む権利を与えます。』と約束した“共病文庫”を、

     桜良死んでから1ヶ月たってから ようやく春樹の

     心の準備ができて、桜良のお母さんから手に入れて

     読むことになったわけなんだけど····。


     ところで、この“共病文庫”を春樹が初めて手にした

     のは、病院で拾った時だったよね。

     で、その共病文庫”の書き出しに こう書いてあったの

     を覚えてるよね。 

    『2003年11月29日、今日から共病文庫と名付けたこれに

     日々の想いを書いていこうと思う。·····


     また、病室で桜良が春樹にこんなことも言ってたよね。

    『···なに、その自己完結。····たとえば、私が君をどう

     思ってるかは、気にならない❔·····私は君をどう思ってる

     と思う❔ 

     この時、春樹は『さあ···“仲良し”じゃないの❔』と

     答えたんだけど。

     でも、桜良はブー』と言ったんだ。

     そして、春樹が『じゃあ、どう思ってんの❔』と聞き

     返したら、桜良は『教えない·······答えは共病文庫

     でも書いておこうかな

    

     これからわかるように、“共病文庫”というのは、桜良の

     想いが綴られているわけなんだ。

     そして、春樹と出会ってからは、そこには春樹に対する

     桜良の想いが綴られることになるんだ。


     つまり、春樹が自分に対する桜良の真実の想いを知る

     ことになるのは、桜良が死んだ後だったということ。

     自分が死んだら読んでいいよ···と言われたこの“共病

     文庫を読むことによって、桜良が春樹をどう想って

     いたのかをようやく知ることになるはずだったんだ。」


ハジメ: 「なるほど。それって、イエスの弟子たちを含め、

     多くの人たちがイエスにある神の思いを知ることに

     なるのは、イエスが死んだ後になってから······という

     ことを暗示しているわけだね。」


Osann :   「実は、そういうことなんだ。


     ところで、桜良が春樹に『私は君をどう思ってると

 

     思う❔』と聞いたよね。実は、二人は2カ月前後と

     思われる短い期間だけ 一緒にいたと考えられるんだ

     けど、春樹は自分に対する桜良の思いに気づいて

     いなかったんだ。というのは、春樹がただの“仲良し”

     の関係としか捉えていなかったことから、そのことが

     わかるんだ。

     

     で、桜良が『私が死んだら、読んでいいよ。君だけ

 

     には読む権利を与えます』と約束した共病文庫”に

     春樹に対する桜良の思いが綴られて、何度か春樹は

     共病文庫”を読み返したにもかかわらず、春樹にとって

     それは決定打とはならなかったみたいだね


     やはり、春樹自身が“宝物を探すように”して、発見する

     必要があった······ということなんだ。」


ハジメ: 「春樹が探す必要があった“宝物”というのは、つまり、

     書庫に陳列してあった“星の王子さま”の原書にそっと

     隠してあった“桜良が死ぬ直前に図書館で書いた遺書の

     手紙”のことだね?」


Osann : 「実は、そうなんだ。

     映画キミスイにおけるとても重要なキーワードの

     一つは、この“宝探し”ということなんだ。

     また、“素直”というのも、やはり、とても重要な

     キーワードと言えるかも知れないね。

     ついでに言うと、まあ “選択”もとても重要なキーワード

                 の一つと言えるんだけどね。


     言うなれば、桜良の口からは、数々のとても重要な

     言葉が語られていることがわかるんだ。······」


ハジメ: 「それで、それで····❔」


*二人の興味深い会話は、⑱『宝を発見する春樹』へと続く(お楽しみに)**

 (2018年12月23日~2019年1月11日)

 

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