70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

馬鹿苗症

2019-11-30 18:11:21 | 愛すべき子どもたち

毎年、全国児童養護施設に入所している児童を対象に行われる絵画展で、さんあいの高2女児のSちゃんが見事金賞に輝いた。埼玉県内では唯一で、全国でも29点の中に選ばれたのだ。

Sちゃんは、小さい時から読書と漫画を描くのが大好きで、今回出展した絵もファンタジー漫画のタッチで描かれている。作品名は「馬鹿苗病」??  " 馬鹿苗病とは、イネの病気で、発芽後まもなく発病する。病気にかかった苗は葉が細く、色は淡黄色になり、草丈が健全なものの2倍近く伸びる。このため馬鹿苗病といわれる。"

この絵と題名を結びつきを理解するには素人には難しいが、審査員はその芸術性を見逃さなかった。なんとなくピカソの「ゲルニカ」のような風合いを持っている絵だ。

児童養護施設で暮らす子どもたちは絵画の才能が豊かだ。言葉のコミュニケーションが苦手な分、それを補いように絵で自分の気持ちを表現しているのではと感じる。兎に角、Sちゃんおめでとう!! これからもその豊かな才能を伸ばしてね!!

 

徳島市で展示された入選作品の数々。素晴らしい絵ばかりです。

 

そして、これがSちゃんの金賞に選ばれた作品、「馬鹿苗病」です。


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