70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

受験シーズンに思う

2019-02-08 12:23:05 | 愛すべき子どもたち

受験シーズンに入った。今年のさんあいは、高校受験の中学3年生が2名いる。実は、1人の子は希望する高校へのチャレンジに敗れ、次に希望する高校へ出願した。でも職員はあまり心配していない。成績よりもその子の持っている社会性や協調性、コミュニケーション能力を考えると、きっと将来大きく道から外れるような人生を歩むことは無いのでは、と推察するからである。

このことは逆もしかりで、学力が高くても社会性や協調性、コミュニケーション能力がないと、いつまでも心配である。子どもたちが通う小中学校の成績表には、一枚開いて左側全面に各教科の成績が細かく記されている。そして右側の上段に生活の様子いわゆる社会性に関する項目が大雑把に記載されいて、下段に出席状況の数字が機械的に書かれてある。保護者は左側の成績に一喜一憂する。しかし人生長い目でよーく考えみると、周りと平和にうまくやれて、そして健康で登校できること、これほど大切なことはない。

日本に生まれたからには、受験も無視はできない。これを一つの節目で勉強に励むのは悪いことではない。でも人が社会で生きてゆくためには、社会性や健康が一番大切なことで、学校の成績表がそこを示してくれて、子どもたちが毎年成長してくれたら願う。

 

元さんあい職員が働く南アフリカの障害児施設。能力の開発と健康と社会性が一番大切な学習に柱だ。

 

 

 


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