70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

バレンタインデーとMちゃん

2019-02-15 15:58:42 | 愛すべき子どもたち

小1女児のMちゃんは、自分の気持ちをストレートに表現できないタイプの子だ。できないのか、遠慮しているのかわからない。たまーにお母さんと面会しても何となく遠慮しているところが見受けられる。普段さんあいで生活していると「お母さんに会いたいな~」、「いつ頃お母さんはきてくれるかなー?」とか頻繁にお母さんへの想いを口にするが、いざお母さんに会うとその気持ちをストレートに表現しない。

そんなMちゃんのお気に入りの服は、ピンクのトレーナーとグリーンのパンツだ。どちらも春秋に着るものだが、真冬にもかかわらずいつも着ていて中庭あたりで遊んでいるのが常だ。「Mちゃん、その服好きなんだ。いつも着てるもんね。」と尋ねたら、「だって、ママに買ってもらったんだもん。」と静かに答えていた。お母さんの前では大好きな想いを言葉や行動で表現できないMちゃんだが、買ってもらった服をいつも着ることでその想いを表現しているようだった。

昨日は、バレンタインデーだった。さんあいの女の子たちも職員や男児にお菓子やチョコを配っていた。いわゆる義理チョコか、はたまた3月14日の倍返しを期待してのことか? もしMちゃんがお母さんと暮らしていたら真っ先にお母さんにチョコをあげたであろう。

 

東京は雪がちらついたそうですが、今日の深谷地方は寒かったけど良く晴れていました。

 

 


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