ヒマローグ

毎日の新聞記事からわが国の教育にまつわる思いを綴る。

新しい形

2020-07-01 08:25:41 | 我が国の教育行政と学校の抱える問題

「新しい形」6月26日
 『大人もオンライン学習』という見出しの記事が掲載されました。コロナ禍の状況下、『企業の働き方の見直しにより、自宅で過ごす時間が延び、これまで学習時間を確保できなかった社会人がキャリアアップのための「学びの一歩」を』オンライン学習で踏み出している事例が増えていることを報じる記事です。
 オンライン学習の受講者の声が紹介されていましたが、『勤務先が開催する一律に決められた研修よりも、自身が苦手と感じているスキルを補える』ということで、好評なようです。
 また、『通勤や飲み会に充てていた時間が空き、決まった時間帯に習慣的に学ぶ(オンライン学習)利用者が増えた』という分析や『(従来は一律の社内研修が多かった)国内企業もオンライン学習を活用して「開かれた人材教育」を進めるきっかけにすべき』という専門家の意見も紹介されていました。
 コロナ禍の学校については、オンライン授業ばかりが話題になっていますが、教員研修をオンラインで、という発想も検討される必要があると考えます。学校や教委が設定する研修会の多くが、2時間程度のまとまった時間で、参加者全員が同じ課題について学ぶという形がほとんどでした。一つの学校には、教職や授業についてほとんど経験のない新規採用教員もいれば、管理職目前であったり、特定分野での実績を重ね他校の研修会の講師として呼ばれるレベルの教員もいるというのが一般的です。
 当然のこととして、一人一人の教員にとって切実に必要な学びは異なります。だからこそ、教委が1コマ15~20分程度のオンライン研修を数多く提供して選択させて学ばせ、最終的には論文を提出させるというような形の研修が導入されれば、その効果は小さくないと思うのです。
 小さな教委では、そんな人手がないというのであれば、近隣教委が連携して準備することも可能でしょうし、先ほど指摘したとおり、学校現場にもある特定に分野においては講師級の知識と経験をもつ教員がいるのですから、そうした教員に研修ビデをの制作を委託し、教委は監修だけを行うというやり方もあり得ると思います。
 もちろん、教員の本務である授業力については、OJT、実際にやってみて試行錯誤を繰り返すのが一番なのですが、それ以外の基礎的な事柄、例えば校務処理や保護者向け文書の作成、週案簿の記載の仕方、いじめや体罰に関する法的知識など、オンライン研修に向く内容はかなりの分野にわたります。
 もう取り組みは始まっているのでしょうか。

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