今日から何回かに分けて、フィラー(主にヒアルロン酸製剤とボツリヌス毒素製剤)注入で、顔貌(顔つき)が若返るしくみについて説明したいと思います。

 

第一回目は顔面上部(額、コメカミ、眉間、鼻根、眼窩周辺、目尻周辺)のフィラー注入による若返りについて、です。

 

上部の顔面に生じる代表的な老化サインを挙げると、表情じわとして、

 

額に水平方向に入るしわ、眉間に垂直方向に出来るしわ、鼻根の横しわ、目尻の放射状のしわ、等があります。

 

しわの発現初期の頃は目立たなかったしわも、放置することで徐々に深く刻まれるようになります。

 

皮膚老化に伴う、ヒアルロン酸、コラーゲンの減少、脂肪の減少、表情筋の拘縮などがあります。

 

これらの皺を改善させるためには、ボツリヌス毒素製剤や、しわの性状に適したヒアルロン酸の注入はとても有効な手段です。

 

なぜなら、適切にヒアルロン酸を注入することで、しわを滑らかにするのみならず、

 

ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促すことが出来ますし、

 

適切なボツリヌス毒素製剤注入により、拘縮した表情筋を緩めたり、不必要な(老化を促進させる)表情の癖を矯正することが出来るからです。

 

次に、上部の顔面の老化に伴う形態変化について説明します。

 

最近の研究によれば、額中央部、眉間、上眼窩縁、こめかみの顔面骨は、

 

老化に伴い骨吸収が促進することが、わかってきました。

 

そのため、少しずつ凹状に変化します。

 

ですから、これらの部位に適切なヒアルロン酸製剤を補充注入することは、理にかなった治療であることが、お分かり頂けると思います。

 

以上、適切な診断のもと、適切な部位に、適切なフィラー注入を施すことが、上部顔面の若返りに役立つことがわかって頂ければ幸いです。

 

次回はより重要な、中部顔面のフィラー注入による若返りの仕組みについて説明します。

 

 

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