〜かたることばが歌になる風になる〜

韓国映画いろいろ

Cla Vo PPのメンバーで、唯一韓国ドラマや映画に興味があって、ラインでも話題にして盛り上がることがあるのはクラリネットのゆかりさん。
先日、借りて観たいから韓国映画でお薦めはないかというので、私の中の見応えのあった数点の作品を紹介した。

印象に残った作品では「マルティニークからの祈り」
チョン・ドヨンという、韓国では屈指の演技派女優が主演した映画。
ちょっとしたこずかい稼ぎだと誘われたアルバイトが、知らずに麻薬の運び屋になってしまったことから、マルティニーク島という、フランスの外れにあるカリブ海に浮かぶ島に収監され、島を出てからも壮絶な体験をして2年以上も韓国に帰ることができなかった、平凡な主婦の実話が元になった物語。
 
 
最近観て印象に残っているのは、朝鮮王朝時代の王室の衣装を担当する部署「尚衣院(サンイウォン)」を舞台にした映画。
この部署でベテランの役職にある男(俳優ハン・ソッキュ)と、貧しい庶民の出で、主に芸妓(キーセン)などの衣装をデザインしていた天才的な才能の若者が主人公。NHKの韓国ドラマ「オクニョ」にも出演していた俳優コ・スが演じている。
宮中に起用されたこの若者は、ベテランの男を席巻し脅かすぐらいの才能を発揮し対決する。
籠の鳥のような暮らしの、寂しげな憂い漂う王妃の衣装を作っている内に芽生えた、同情と淡い恋慕。それに気づいた王は、才能はあるが卑しい身分のその若者を嫉妬から殺してしまう。
 
側室との衣装比べで彼がデザインした、王妃の高貴で煌びやかな衣装は圧巻で、見応えがあった映画「尚衣院」

フィンランドのヘルシンキを舞台に、子供たちの国際学校で保護者同士として、北欧の美しい景色を背景に出会った男女の逢瀬と、韓国に帰ってきてからの現実感と罪悪感とで別れるしかなかった、切なくてロマンティックに静かに描いている「男と女」
主人公は前述のチョン・ドヨンと、男優はコン・ユ。
 
 
ちょっと泣けて癒されたかなり古い映画「おばあちゃんの家」。
今じゃ押しも押されぬ若手俳優ユ・スンホの7歳ぐらいの頃の作品。
ユ・スンホは、昨年NHKBSで放映された「仮面の王」の王の役で出ていたイケメン俳優。

水道も通っていない、自給自足のような山奥のおばあちゃんの家に、都会っ子の主人公がひと月ほど預けられた。
おばあちゃんは話すことも読み書きもできないため、彼はおばあちゃんをバカにし、持ってきたゲーム機でしか遊べないことや、「チキン、チキン」という彼に、鶏を一羽さばいて蒸し鶏を出すおばあちゃんに対して、フライドチキンも知らないのかと彼は不満をぶつける。
 
しかしおばあちゃんは何とか孫の望みを叶えてあげようと一生懸命で、彼は徐々におばあちゃんを理解し、母親が連れにきた頃にはおばあちゃんと別れたくなく、彼の精一杯のおばあちゃんへの気持を込めた子供らしい絵を描いて渡す。そんな寂しい気持ちを隠すかのように、町へ帰るバスを待つ間は男の子特有の素っ気ない仕草。演技じゃないのだと思わせるほど、素のままのユ・スンホの可愛さと、喋れないおばあちゃんの飾り気のない朴訥とした動作の中の優しさに、泣けて癒された心に残る映画だった。このおばあちゃん役の人は素人さんだったそうだ。
 
 
ドラマでは「刑務所のルールブック」。
主人公は、大リーグにも指名されている韓国一のピッチャーだが、男に襲われそうになった妹を救おうとしたことが過剰防衛と判定され刑務所に入る。そこで同房になった受刑者のそれぞれの事情は様々で、麻薬中毒の若者や、無実で再審請求している軍人。殺人罪で25年の刑に服しているヤクザなど、様々な事情の受刑者の人間模様や、別の房の受刑者たちの悪どい悪巧みなどをシリアスに、またコメディータッチに演じる役者さんの演技力に、声を出して笑えたり泣けたりする、放送時間が待ち遠しいドラマ。
作家安部譲二のデビュー作になった、自身の経験から書いたとされる「塀の中の懲りない面々」が思い出される。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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