新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月6日 その2 9月5日のPrime News

2019-09-06 14:44:35 | コラム
興味深い内容だった:

5日の夜は関心があるスポーツの中継も多く、Prime Newsが始まってからはCMの間に裏番組で試合の成り行きを見守っていた次第。それらは奥川君が出てきたU―18の野球、サッカー日本代表の対パラグアイ戦、読売の野球、バスケットボールの対アメリカ戦という具合だった。スポーツの方は別途論じるとしてPrime Newsの感想を。

昨夜は私に言わせて貰えば出演者の粒が揃っていた。換言すれば、所謂テレビ局が言う専門家ではない方々だったということ。即ち、韓国問題、就中「離韓、離米」を語られたのが、佐藤外務副大臣、真田愛知淑徳大学教授、鈴置元日経新聞編集委員と予てから私としては信頼感を持って発言を聞いていた評論家ではない現職者か実務経験者だった。スポーツの方にも関心が行っていたので、綺麗には纏められないので、順序不同で「これは」と思った項目を挙げていこう。

離米:
佐藤副大臣を除いては、文大統領に対する評価というか(査定というのか)見方は当然ながら極めて厳しいのだった。極端な表現で纏めれば「政権は瓦解に向かっており、大統領自身は何をやっているのか解ってしないだろう」とでもなるか。兎に角、「光復節の演説で披瀝したDPRKとの統合で我が国を越える経済の規模を有する国になること以外は脳裏にないだだろうということで、アメリカから離れてしまうことは、そもそも文大統領の基本方針であり、その方向に進まざるを得ないのは日本が悪いのだという責任転嫁のロジックである」とのことだった。

ここまでは別に大変な驚きではないと思ったが、鈴置氏は既に米韓同盟は文大統領が破棄するまでもなく実質的に破綻していると指摘されたのには,司会の反町が慌てていた。私にとっては「ふーん」という以外の反応は出来なかった。

経済:
この点は元は旧東京銀行(旧横浜正金銀行で、現在の三菱UFJ)出身の真田教授の解説が迫力があった。最早、景気が良い悪いという次元ではなく、手持ちの外貨も実質的に減少しており、97年のIMFによる救済と同様なところまで来るだろうということだ。我が国が既に「スワップ」を拒否したことであり、「事と次第によっては・・・」ということだそうだ。個人的に裕福な層では危機を見越して元を売ってドルに替えて海外に逃亡を図っている傾向が出ているという。

サムソンは半導体の売れ行きが好調であると言うが、実態は過剰な在庫の処分が進んでいるのであって、韓国最大の企業としては経営の危機を脱する為には「アメリカの会社になってしまおうという計画すらある」という見方があるそうで。先日サムソンの代表が来日した背景には、勿論原材料の確保の目的もあったが、資金繰りもあったのだという観測もあったそうだ。

GSOMIA:
文大統領がこの期に及んで外遊して東南アジアの3ヶ国を歴訪していたが、タイ国では何とGSOMIAを締結していたのだそうだ。我が国とのそれを破棄してアメリカをあれほど怒らせておきながらタイと手を結んだとは。知らなかった私は十分に驚かされた。昨夜のお三方の観測では既に文在寅大統領は何が何でもDPRK最優先なので、元から好みではなかったアメリカと切れても構わないとの姿勢を示したのだということだそうで。ではアメリカが本気で離韓に踏み切るかはトランプ大統領の決断次第なので、とても読み切れないという意見だった。理解出来る。

在韓米軍の費用負担
トランプ大統領に5倍と吹っ掛けられているが、果たして今年末までにどのように決着するかが問題だ。文在寅大統領は出ていって貰うことが基本方針であるから如何なる判断をするかには,私でも十分に関心がある。文大統領は在韓米軍が出ていった後に如何なる事態が起きるかを何処までお考えかと思うと、この件は我が国の安全保障問題にとっても非常に重大なことだと痛感させられながら聞いていた。お三方の解説は「トランプ大統領は損か得かでお考えになる方だから」となっていた。

以上の他にも「アレッ」と引き込まれる話題が多かったが、私個人に印象ではこの辺りに大いなる興味があったということだった。簡単に言えることは「文在寅大統領は既に帰らざる川を渡り始めた」ように思えた。



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