新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

Uー18の野球観戦記

2019-09-07 07:58:09 | コラム
我が代表は韓国に負けた:

この時期に韓国で開催され、しかも昨6日には我が国の代表は負ければ決勝戦に残れないという瀬戸際に立たされている韓国代表と戦うことになった。色々な意味で如何なる試合展開になるかとの興味も関心もあったので、最初から終わりまで見ていた。だが、試合開始前の先発の佐々木朗希の表情を見た途端に「これは負けてしまう」という不吉な閃きがあったのだ。勿論、当たって欲しくないと願いつつ観戦した。

試合の経過や結果をここに私が触れる必要はないと思う。そこで、何故あのような負け方になったかを考えて見ようと思う。当然ながら韓国の釜山の近郊で開催された以上、所謂「アウエー状態」それも極端なアウエー状態での試合だっただろうとは承知していた。だが、私の閃きにはそういう要素は一切入っておらず、画面から出てきた雰囲気が「芳しくないな」と思わせてくれたのだった。

第一に感じたことは、監督とコーチ陣の作戦があれで良かったのかという問題だった。即ち、「ずっと本格的な試合から遠ざかっている佐々木君をこの試合に使うべきだったのか」との疑問だ。私は比較的楽だったはずの前日のカナダ戦に奥川君を使うのではなく、韓国戦に振り向けるべきではなかったと考えていた。いや、極論を言えば「甲子園にも出ていなかった大試合の経験不足の佐々木君は、連れてこない方が良かったのではなかったか」と言いたい。素材として優れていても経験不足の彼には韓国を相手にするのは、過剰負担だという意味。今更言っても仕方がないことだが。

この試合の解説者には花咲徳栄の岩井監督が出ておられたが、その内容な非常に適確で「これなら良いな」と評価して聞いていた。特に、7回に我が方が韓国の素晴らしい好投をしていたプロ入りが決まっている投手から、0対0の均衡を破って2点を取った時に「ここまでは良かったが、問題はどのようにして3点目を取るかが重要だ」と繰り返して指摘しておられたのが印象的だった。現に3点目が取れそうな満塁の好機に所謂キャッチャーゴロで追加点を逃したのが結果的には悪い方に出てしまった。

私は高校生たちは良くやったとは評価して挙げたいと思っている。だが、結果論だが、ここぞという時に打つ方では貢献していた石川が一塁に悪送球をしたし、一塁手も捕球する方に懸命で結果的には後ろに逸らしてしまったので、打者走者に2塁まで行かれてしまった。これは一塁が本来の守備位置ではなかった為だと思う。それに延長戦のタイブレークに入って出てきた林投手がバントを捕り損なっただけではなく一塁に悪送球をしてしまった。アウエー状態であったことを勘案しても、野村克也氏が言う「負けに不思議なし」かと、高校生たちが気の毒だったと痛感していった。

見方によっては緊迫した手に汗握る好試合だったと言えるかも知れない。だが、流石の冷静なる評論家も余りにも残念すぎる結末で些か感情を抑えきれず,後味が悪い敗戦だったと思っていた。それかあらぬか、直後の夢の中で試合が再現されて悔しがっていたのには,我ながら「こういうこともあるものか」と驚いていた次第だ。この成り行きでは決勝戦に残るのは難しいだろうが、本日のオーストラリア戦には勝って最後を飾って貰いたいと願っている。君たちは良くやった。でも勝てばもっと良かった。



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