やっとの思いで遂にGECのKT-88を手に入れました。
この球を購入するために、手持ちのオーディオ機器をかなり断捨離して資金を捻出しました。
しかし、間違い無くそれだけの価値はありました。
GECの外箱付きです。
開封~、ドキドキ、、、。
内装のナミ段ボールも付いています。
この堂々とした姿。今まで使ってきたロシア製復刻版よりひと回り大きいです。
プレート形状は全く違います。
初期型の茶ベースです。後期型は黒ベースだそうです。
印字もしっかりと残っています。印字ロットからすると78~79年生産のものでしょうか。
ゲッターもまだまだ残っています。
なかなか状態が良いです。こんな状態の良いものはなかなか手に入らないと思います。
購入価格はご想像にお任せしますが、Western Electricの300Bなんかに比べれば全然お安いです(笑)。
ピンを綺麗にした後、マッキントッシュ MC275に挿して通電してみました。
見た目もカッコ良いです。この堂々とした姿、決まっていますね。
周りを少し暗くして全体を記念撮影。これも良い感じですね。
さてさて、音を聴いてみました。
おお~、これかぁ~、GECの音は。 今までは出音が全く違います。
何段階もレベルアップした音です。と言うか、次元が違います!
鳴らし込めば鳴らし込むほど、今まで聴いたことのない凄い音の世界になって行きます。
なんだぁ!この臨場感と生々しさ!
これが本来のオリジナルMC275の音なんだぁ~。半世紀以上も前にこんな音が出来ていたのですね。
こりゃぁ、凄い。やっぱりヴィンテージだぁ。
道理で皆が憧れて欲しくなるわけだ。納得!。感動して目がウルウル~。
ジャズ・ボーカルを聴くと、ボーカルは自分のほうに飛んできて、バックの演奏はしっかりと奥に配置され左右に広がっている。それ以上、音質がどうかというのは、言葉では言い表せません。
KT88類の中ではまさに””King””ですね。これ以上のものは無いでしょう!
有るとすれば、オリジナルGold Lionでしょうかね。聴いたことないですが。
(これもGECの子会社 Marconi-Osram Valveで作ったもので、管壁のライオン・マークが大きいものと小さいものが有るそうな。大きいものが良いそうです。現行の復刻Gold Lionはロシア製)
いままで他のアンプでの改造の苦労はいったい何だったんだ~。色々と弄っても、この球で一蹴されました。
この球の音に馴れてしまうと、他の球やアンプは聴けなくなるので、このアンプをリファレンスとして他のアンプの改造に取り組みたいと思います。
いかにコストを抑えて自分好みの音に仕上げるかの探求、試行錯誤するのがが私の愉しみ(趣味)なので。。。
多分、ネタは尽きることが無いでしょう。
では、本日もクリスマス・アルバムを紹介しましょう。
ちょっと変わったところで、「キャロル・キング」のアルバム『クリスマス・キャロル』です。
久々にCDを引っ張り出して聴いたのですが、なかなか良い感じでキャロルの魅力的な歌声も健在、癒されます。
その年代の方は懐かしくも思えるでしょう。
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音質も良好です。1曲目は耳について何回も聴いてしまいます。
コメント有難うございます。
ゴールドライオンの音色について参考になりました。
私はコクのある音が好みなので、GECで良かったです。
確か、GECはグレーシールが初期でしたよね。
思い付いたことを1つ。いやいや、最高峰は、決してゴールドライオン(オリジナル)ではありません、主さんが購入された、その4本のGEC箱のものが、ヴィンテージ珠として完全に上位です(キッパリ)。1970年代初期に一時的に販売されたゴールドモナーク赤箱のKT88、ご存じでしょうか。これは、主さんの珠よりも稀少ですから高価ですが、モノは同じです。GEC箱かGECO箱ですからバッチリ、良かったですね!
ちなみに、オリジナルのゴールドライオンKT88は、マイケルソン&オースチンなんかに採用されていましたね。とにかく珠の品質が下降気味になった時代70年代中期以降の産物で、当時は、すぐ駄目になる、という評判の製品でした。それをマイケルソンみたいなアンプメーカーが規格一杯に使うものだから、なお短命で、評判がよくなかったんです。ガラスもペナベナです。珠が軽いです。
どうか、次はぜひ、ゴールドモナークの赤箱を探してみてください。ちょっと高いですが。
お褒めのコメント有難うございます。自信を持ちました。
ちょうど今週はこの球を乗せたMC275で音楽を聴いていました。日を追うごとに音が良くなり大満足しております。
今まで聴いていた音楽は一体何だったんだろうと思わせる生々しい音です。片っ端から聴き直しています。時間を取り戻したい気持ちです。
ゴールドモナークの赤箱は、今オクに出品がありますが、高額で私には高嶺の花の様です。。。
ところで、別アンプでWesternの球も使ってみましたが、こちらも良いですね~。
さすが、米のWestern、欧のGECと言った感じでしょうか。銘球と言われる球には、やはりそれだけの価値がありますね。
はい、5998アンプ改造の話題ですね、勿論これも楽しく読ませて頂いております。
といいますのは、実は私も大学生時代に、421A(1948年)の単管PPステレオアンプを友人に依頼されて作ったことが有ります。部品は、それなりに選びました。友人が421Aを購入し、私が5998と5998A(GT管)を2本ずつ持っていました(球だけ持っていた)から、友人宅で聞き比べしました。彼のSPシステムはJBLのL200Bでしたので、パワー不足はありませんでした。面白いことに、L200BはJBLモニター系なのに、音像型ではなく音場型の音で鳴ったのには驚きました。
WEの球は、300Bでなくても、何故か上手くいくと本当に音が芳醇で、音情報が豊かなのにウルサくなく艶がありますよね。これも、私と友人の共通の認識でした。
主さんのようにWEとGECを両方を聞き選ぶことが出来る環境というのは最高ですね♪。主さんのブログを読みながら、アンプを弄って良い音楽の再生を求める趣味というのは、理屈抜きに上等なものだと改めて感じている次第です。
続いてのコメント有難うございます。読んで頂いてましたか。
このWE レギュレータ管421Aは、低音が締りが有りながら豊かに鳴ってくれます。良く響き私好みです。低音の量感はKT88とほぼ同等。
全体的には「芳醇で音場豊か」という表現がぴったりです。聴き惚れてしまします。疲れないのでいつまでも聴いていたくなります。高級なワインやシングルモルト・ウイスキーって感じでしょうかね。魅せられます。
ところで、「PX男」さんってことは、欧銘球PX4やPX25がお好きと見受けました。私にはこの球を使い熟せる様な技術がありませんが、どの様な音がするのでしょうか?音質を言葉で言い表すのは難しいと思いますが、興味があります。
最初に作ったのが、東芝6L6GCのPPのアンプ。次に作ったのが「やるんなら変なの沢山買わないでさ、高くてもイイ球を2本だけ買って勉強しなよ。」と太平洋の店主に言われてCOLOMOR赤箱のPX4(M-O Valve製)を親に大借金して2本衝動買い。シングルアンプを作ってシビれて今も稼働中。その後も何台か作り、つられてPX25にも手を出しました。なので、未だに多種多様な6L6系の球とPX4やPX25は、私の原点なんです。
KT88も欲しくて、当時GEC青黄箱を4本購入しました。この頃の本の広告に載っていたのが、選別球のジェネレックス(青箱です)とゴールドモナークのKT88で、当時でも高かったですね。
PX4(シングル)の音ですが、感じ方は各人各様ですし回路やOPT、スピーカーでも違ってくるでしょうから、善し悪しは何とも言えませんが、『自分の中では300Bシングルよりも断然好きだ』という点は間違いありません(笑)。私は理系ですが工学部ではないので多くを言えませんが、回路は基本に忠実でシンプルなものが良いと思います。
長くなるので、語らせないで下さい(笑)。どうも失礼致しました。