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それとも、仏教の経典を読んでいるからなのだろうか。科学を愛する人たちには、わたしの行動はきっと奇異に映るだろう。なにしろ、丸呑みだから。経典に読む観世音菩薩も阿弥陀仏も、四天大王も梵天王、不動明王も毘盧遮那如来も、すっと受け入れているのだから。「わたしを守る」とみなそれぞれに約束をされるから、わたしはそれを有り難く有り難がる。「わたし」はないのか、とわたしに文句を言いたくなるほどだ。わたしは無抵抗になっている。
これも夢だが、こういう世界に案内される。昨晩もたくさん見た。原画のようなそういう世界に引導された。それをここでうまく言葉で表現が出来ないが、キャッチした強い電磁波だけはまだわたしを離れていない。
それをわたしはいいふうに理解する。「わたしを励まそうとされた」「慰めようとされた」と受け取る。無邪気だ。