7月14日(土)17:30から、「モネ それからの100年」夜間特別鑑賞会に参加しました。
モネには、今まで斜に構えていた私ですが、今回、その良さがわかり、加えて関連する現代美術も
堪能できた嬉しい夜になりました。
鑑賞会のフライヤーです。
鑑賞会に先立ち、横浜美術館の坂本恭子学芸員からミニレクチャーがあり、上記の見どころを分かりやすく説明していただきました。
では早速、展示会場へ。 ※夜間特別鑑賞会のため、特別に撮影許可がおりました。
展示会場の後半にあるモネの睡蓮作品のコーナを先に紹介。
左側が、今回のメインビジュアルの《睡蓮》1906年 ですが、照明の反射と撮影条件(作品の一点撮りは禁止)のため
鮮明さに欠けるのをご容赦願います。
フライヤもよくできているので、それに沿って紹介します。
第1章
フライヤにあるモネ《ヴィレの風景》 右側は《ヴァランジュヴィルの風景》1882年
こちらは、フライヤにある丸山直文《puddle in the woods 5》2010年
モネとの関連は、有りそうで無さそうな。
左がモネ《モンソー公園》1876年 右側は《サン=タドレスの断崖》1867年
実は、《モンソー公園》かなり前に、美術評論の本のなかで素晴らしさが述べられていましたが、図版を見てもピンとこなかったのです。
今回、実物を見て、マロニエの樹のみずみずしさにブルっときました。 この写真では伝えられませんが。
上の右側の作品を斜め横から、2点撮りし、1点のみにトリミングしたものです。 キャプションも通常のものに
・・・・に注目!というカードで、技法上の特徴などを解説し、夏休みの子供達にも楽しんでもらえる工夫がされ
ています。
という
左側の作品は、モネ《わらぶき屋根の家》1879年、右側の《海辺の船》は、
ミニレクチャで坂本学芸員が、砂浜部分の拡大図を示して、抽象画と見まがうような
描きぶりを示していました。
フライヤにある中西夏之の《G/Z夏至・橋の上 To May VⅡ》1992年 同 《G/Z夏至・橋の上 3ZⅡ》1992年
右側の作品のキャプションです。 中西は、絵筆に2mの棒をつけて、遠くから描いた!
ウィレム・デ・クーニングの作品 左 《風景の中の女》1966年 右《水》1970年
キャプション抜粋
”色彩と筆触の要素が前面に押し出されることによって、対象が形を失っていく傾向もまたモネの創造と共通している”
ルイ・カーヌの作品 左 《彩られた空気》 2008年 右《WORK8》2013年
左の作品は、感覚的に睡蓮の池がイメージできます。 でもこれ、細い網目の金網に描かれ、バックのスクリーンの上に浮かせているんですよ!
網目がわかるところまで拡大。 部分だけでも美しい。
堂本尚郎の作品(左)と岡崎乾二郎の作品(右)
第2章
左 モネ《セーヌ河の日没、冬》1880年 右 《ヴェトゥイユ、水びたしの草原》1881年
フライヤにあるモーリス・ルイスの作品《ワイン》1958年 学芸員のミニレクチャでは、作品の上端部の色の重なりに注目とのことでした。
左 モネ《ジヴェルニーの草原》1890年 右 《チャリング・クロス橋》1899年
これもチャリング・クロス橋を描いたもの。
マーク・ロスコの作品 左 《赤の中の黒》1958年 右 《ボトル・グリーンと深い赤》1958年
ロスコの作品は、好きではなかったのですが、右の作品はいいなーと初めて思いました。
フライヤにある《霧の中の太陽》1904年
対比するのは現代美術の巨匠ゲルハルト・リヒター
左 《アブストラクト・ペインティング(CR845-5)》 右 《アブストラクト・ペインティング(CR845-8)》 雰囲気いいなー。
左 松本陽子《振動する風景的画面Ⅲ》1993年 右 根岸芳郎《91-3-8》1991年
水野勝規の《reflection》2012年 ビデオ画像で9分の作品 フライヤにあるとおり、刻々と水面の木立の陰影が変化します。
しばらく鑑賞できるようソファーもあります。
展示室間をつなぐ小空間。 暖簾も睡蓮。
長くなりましたので、ここから先は次回に。