光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

「モネ それからの100年」夜間特別鑑賞会にて #1

2018年08月01日 | アート 現代美術

  7月14日(土)17:30から、「モネ それからの100年」夜間特別鑑賞会に参加しました。

モネには、今まで斜に構えていた私ですが、今回、その良さがわかり、加えて関連する現代美術も

堪能できた嬉しい夜になりました。

鑑賞会のフライヤーです。

 

鑑賞会に先立ち、横浜美術館の坂本恭子学芸員からミニレクチャーがあり、上記の見どころを分かりやすく説明していただきました。

では早速、展示会場へ。  ※夜間特別鑑賞会のため、特別に撮影許可がおりました。

 

展示会場の後半にあるモネの睡蓮作品のコーナを先に紹介。 

 

 

 

 

 

 

 左側が、今回のメインビジュアルの《睡蓮》1906年 ですが、照明の反射と撮影条件(作品の一点撮りは禁止)のため

鮮明さに欠けるのをご容赦願います。

 

 

 フライヤもよくできているので、それに沿って紹介します。


第1章

 

 

 

 

 

フライヤにあるモネ《ヴィレの風景》       右側は《ヴァランジュヴィルの風景》1882年                        

 

 

 

こちらは、フライヤにある丸山直文《puddle in the woods 5》2010年

モネとの関連は、有りそうで無さそうな。 

 

 

 

左がモネ《モンソー公園》1876年    右側は《サン=タドレスの断崖》1867年

実は、《モンソー公園》かなり前に、美術評論の本のなかで素晴らしさが述べられていましたが、図版を見てもピンとこなかったのです。

今回、実物を見て、マロニエの樹のみずみずしさにブルっときました。 この写真では伝えられませんが。

 

 

 

 上の右側の作品を斜め横から、2点撮りし、1点のみにトリミングしたものです。 キャプションも通常のものに

・・・・に注目!というカードで、技法上の特徴などを解説し、夏休みの子供達にも楽しんでもらえる工夫がされ

ています。

という

 

 

 

 

 

左側の作品は、モネ《わらぶき屋根の家》1879年、右側の《海辺の船》は、

ミニレクチャで坂本学芸員が、砂浜部分の拡大図を示して、抽象画と見まがうような

描きぶりを示していました。 

 

 

 

 

 

 フライヤにある中西夏之の《G/Z夏至・橋の上 To May VⅡ》1992年            同 《G/Z夏至・橋の上 3ZⅡ》1992年

 

 

 右側の作品のキャプションです。 中西は、絵筆に2mの棒をつけて、遠くから描いた!

 

 

 

 

 

 

ウィレム・デ・クーニングの作品  左 《風景の中の女》1966年  右《水》1970年

キャプション抜粋

”色彩と筆触の要素が前面に押し出されることによって、対象が形を失っていく傾向もまたモネの創造と共通している”

 

 

 

 

 

ルイ・カーヌの作品 左 《彩られた空気》 2008年   右《WORK8》2013年

左の作品は、感覚的に睡蓮の池がイメージできます。 でもこれ、細い網目の金網に描かれ、バックのスクリーンの上に浮かせているんですよ!

 

 

網目がわかるところまで拡大。  部分だけでも美しい。

 

 

 


堂本尚郎の作品(左)と岡崎乾二郎の作品(右)

 

 

 

 

 

 第2章

 

 

  

 

 

 

左  モネ《セーヌ河の日没、冬》1880年    右 《ヴェトゥイユ、水びたしの草原》1881年

 

 

 

 

フライヤにあるモーリス・ルイスの作品《ワイン》1958年 学芸員のミニレクチャでは、作品の上端部の色の重なりに注目とのことでした。

 

 

 

 

 

 左  モネ《ジヴェルニーの草原》1890年    右 《チャリング・クロス橋》1899年

 

 

 

 

 

これもチャリング・クロス橋を描いたもの。

 

 

 

 

マーク・ロスコの作品 左 《赤の中の黒》1958年   右 《ボトル・グリーンと深い赤》1958年

ロスコの作品は、好きではなかったのですが、右の作品はいいなーと初めて思いました。

 

 

 

 

 

フライヤにある《霧の中の太陽》1904年 

 

 

 

 

 対比するのは現代美術の巨匠ゲルハルト・リヒター

左 《アブストラクト・ペインティング(CR845-5)》   右 《アブストラクト・ペインティング(CR845-8)》 雰囲気いいなー。

 

 

 

 

 左 松本陽子《振動する風景的画面Ⅲ》1993年        右 根岸芳郎《91-3-8》1991年

 

 

 

 

水野勝規の《reflection》2012年  ビデオ画像で9分の作品 フライヤにあるとおり、刻々と水面の木立の陰影が変化します。

 

 

 

 

 しばらく鑑賞できるようソファーもあります。

 

 

 

 

 

 展示室間をつなぐ小空間。 暖簾も睡蓮。 

 

 長くなりましたので、ここから先は次回に。 


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