Ivy Green/Ivy Green | BLACK CHERRY

BLACK CHERRY

JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

 70年代後半、世界各国から続々登場してきたPunk Band。やっぱりPrimitive初期衝動破壊力に満ちたPunkの魅力はこの時期のバンドに目いっぱい詰まっている。オランダからガッツリ熱いPunk魂をぶちかましてくれたIvy Green。これは外せないっしょ。スピード感荒々しさに満ちながら、思わずシンガロングしてしまうCatchyなメロディ歪みまくったギター暴走するリズム隊にのって吐き出すギター&VocalのTim Mullens70年代Punkの魅力に思わず拳を握りしめ興奮してしまう本日ご紹介するIvy Greenの伝説のデビュー・アルバム。全曲、Mullensの手によるオリジナルであるが、これが素晴らしい。その才能はもっと評価されても良いだろう。MullensとギターのEduard Van Bockel、ベースのSimon Francken、ドラムスのArther Van Dijke、この荒くれ4人組による歌と演奏は最初から最後まで一気にぶっちぎる問答無用の正統派Punkで我々を魅了する。South HollandのHazerswoude-Dorpで70年代半ばに結成されたIvy Greenは、このアルバム1枚で欧州Punk史に残る存在になったといっても良い。Pogo Recordsから78年にリリースされた本作を初めて聴いた時はぶっ飛んだものだ。とにかくOne Chord無骨に貫き通すアルバム1発目で魂を撃ち抜かれてしまった。無駄を削ぎ落とし激しくSimpleに叩きつけられるPunkのカッコ良さと言ったらLondon Punkの連中も真っ青である。そしてRamonesバリのPopな魅力も兼ね備えている。楽曲の良さは勿論だが、骨太の演奏と与太者感に満ちたVocalが良い。何よりOne Chord Punkな曲を中心に、繰り返しの美学が発揮された彼らなりの個性が十分に発揮されているところが痺れますわ。

 

 『Ivy Green』はIvy Green78年にリリースしたアルバム。

アルバム1発目“I'm Sure We're Gonna Make It”はひたすらOne Chordで突っ走るところが激カッコイイっす(途中展開してTwo Chordにはなるが)。やる気なし気にPopにキメる野郎Chorusも最高。

破れかぶれの疾走感に満ちたAnother Sub-Culture Going Bad”。

Aggressiveに攻めまくるベースとギターのRiffがカッコ良すぎの“Sex On The Radio”。

飛ばしまくりのイントロから鳥肌モノの“Mister, Mister”。これまたガンガン攻めたてるベースとギターのカッコイイのなんの

繰り返されるギターのRiffとサビがたまらない“Falling In Love (With Myself)”。

Catchyな“Sue”。野郎Chorusもイイ感じ。

70年代Punkのカッコ良さが文句なしにキマッた“I'm Your Television”。これまたお得意のOne Chord Punkで殆ど押し通す。

突っ走るリズム隊にのったギター2本から生み出されるPunkなイントロが最高の“Why Not Tonight”。

容赦なくスピードを上げてぶちかます“I've Got To Get You”。ギター・ソロも最高。

激しくかき鳴らされるギターCatchyなメロディのContrastがイイ感じの“Stupid Village”。

繰り返しの美学が発揮された“Wenda Wild”。

野郎Chorusが面白い“Every Day The Same”。

爆走TuneHunting”もタイトル繰り返しが病みつきになる。

アルバムで一番お気に入り、SolidなRiffが文句なしにカッコイイI'm Lost”。

アルバム最後をシメるのはVocalを追っかける野卑な野郎Chorusが最高にキマっている“Troubles”。

(Hit-C Fiore)