昨日は幼稚園の代休日だったので、仲良しのお友達親子と美術鑑賞に行ってきました。

 

お互い下の子は保育園&実家で身軽グッ

 

森美術館、久しぶりでした~

 



 

気になっていたこちらの展覧会。会期は来年3月29日までです。

 

右差し未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命~人は明日どう生きるのか

 

AIやロボティクス、バイオ技術など最先端テクノロジーにインスパイアされたアート作品ということもあり、映像やインスタレーション作品が多く、小さな子どもでも飽きずに鑑賞できると思います。

 

長女とお友達は何なら一日ここに居られるんじゃないか?というくらい楽しんでいました。

 

またテーマの異なる5つのセクションごとにスペースが区切られているので、次の空間を覗く期待感と、期待を裏切ってくる斬新なアイデアに母たちも終始、胸踊らされていました。

 

 

 

 

最初に子ども達が惹きつけられたのがこちら。

 



 

すべて白のレゴパーツで構成されていて、手前から徐々に崩していく過程が美しい。

 



 

長女はこちらの列の作品が好きで、人の顔に見えるところが面白いんだそう。

 

一緒にどこがどの体のパーツなのか考えてみました。

 





 

宇宙を彷彿とさせる作品や、実際に火星や地球をモデルとする作品の多かったこちらのセクション。

 

一見オシャレで快適そうな空間でも、重力に対する抵抗など宇宙ではそのデザインである必要性の根拠がより問われそうですね。

 

こんな話をママ友としながら鑑賞できてとても幸せでした!

 

1人や長女との鑑賞も好きだけど、美術鑑賞が好きな人と話しながら回るのも、多様な視点に触れたり意見交換をする面白さがあるのだと気付かれた日でもありましたウシシ

 

 

 

 

子ども達の興味を惹くユニークな作品が次々と現れます。

 



 

こちらも没入型のインタレーションで、4人で「これ何だろう?」の答えがそれぞれ「血管」「ラッパ」「イソギンチャク」「そうめん」と違っていて面白かった笑い泣き

 

でもよくよくその理由を聞いてみれば、見てるポイントには共通点も多かったり。

 

ちなみにこれはAIが創り出した作品だそうです。

 




 

おなじみlovotとaiboに触れられるコーナーもあり(こちらも作品の一つ)、子ども達しばし動かず、、

 

名前を呼ぶと反応したり、撫でると懐くのが可愛くて仕方ない様子。

 

6ヵ月の妹がいるお友達は、lovotを撫でながら「○○(妹)みたい~」と終始ニコニコしていましたデレデレ

 

長女はaiboがとても気に入ったようで、「わんちゃん飼いたいな、本物のわんちゃん」としきりに言ってきました。

 

そこはaiboじゃないんかいw

 

 

 


 

後半は、バイオ・テクノロジーと絡んで人体に関連する作品が続きますが、どれも「人間とは何か」という問いに直面せざるを得ない不気味さを纏ったものばかり。

 

不気味と感じること自体からそもそも考えていかなきゃいけないような、、、

 

倫理観を揺さぶられ続ける時間でした。

 




 

アートがテクノロジーと融合することで、作品そのものだけでなく作者のバックグラウンドも理解して鑑賞すると、より奥深く観ることができるのかもしれません。

 

ゴッホの親族のDNAを培養して作られた「ゴッホの耳」の作者であるディムート・シュトレーベ氏は現在MITに所属しているというのを知り、アート素人の私は「アーティストなのにMIT?!」と驚いたのですが、これぞまさにSTEAM教育の行き着く姿?本来の姿?なのかもしれないと思いました。

 



 

看取りロボットの是非とかね。考えさせられる。

 




こちらは長谷川愛氏の「シェアード・ベイビー」という作品で、ミトコンドリア置換治療などにより3人以上の親の遺伝子を持つ子どもを生み出すことへの問いを投げかけています。

 

近い将来、そうした子どもを「シェア」して育てるという視点が定着するのではないか?

 

一方で治療としてではなく、意図的に遺伝子操作をする「デザイナー・ベイビー」は倫理的にどうなのか、、

 

しばしママ友と意見交換を楽しみました。

 

AIについて考えていくと、必ずどこかで倫理観を根底から揺さぶられますよね。人間は果たしてどんな答えを出していくのだろう。

 

 

 


 

親も子も楽しめるし、考えさせられもするし、よい五感の運動になった!と感じた展覧会。

 

鑑賞を深められたのはやはり、お友達親子の存在があったから。

 

相手の意見から異なる視点を得たり、自分の意見との相違点を感じるのも美術鑑賞の醍醐味なんですね~

 

主人とはなかなかこうはならない(笑)

 

長女もまだ私が彼女の鑑賞を深めるサポートをしている段階なので(実際に深められているかはさておき!)、近い将来、面白い鑑賞体験ができるようになると良いなぁと楽しみにしているところです照れラブラブ


ハシゴした展覧会記事に続きます。