老人の戯言

当年85歳になります。戦前戦後の経験語り部も居なくなります。貴重な経験を構成に残して今後の日本の発展を期待したい。

十一月の俳句

2019-11-27 15:38:48 | 日記
十一月の俳句を記載致します。今年は秋が短くもう冬の気候ですが、俳句では十一月から冬の季節に入ります。
 山眠る  日輪をふはりとのせて山眠る
      惜しみなく錦脱ぎ捨て山眠る
 冬日和  参道を歩き通せり冬日和
      冬日和すっぽり抱かる里一つ
 落葉   落葉焚妻楽しみし日暮時
      湿り気の森ふくいくと深落葉
 台風   台風に樹々すっきりと梳かれけり
      ずたずたに日本列島秋出水
 初時雨  初時雨塒に急ぐ二羽の鳥
      地に触れず光と消ゆる初時雨
 凩    凩や隠るものなきかくれんぼ
      木枯のベンチに杖の忘れ物
 冬めく  冬めきぬ大地安らぎ時を待つ
      休耕の野となりはてて冬めけり
 雑詠   石蕗咲いて狭庭の黙のほどけけり
      ボール立て一瞬鎮もるラグビー場
      洩れ来るやピアノソナタの冬館
      煮込みをくおでん温めて寿(いのちなが)

気温の温度差が大きいです。ご自愛ください。JUNTARO

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