~人生で大切なことを楽しく学べたら~

そんなコンセプトのもと生まれた、

読むだけで人生が楽しく思えてくるかもしれないお話。

 

『婚期の神様』

◆過去のショートストーリーを読む◆

→『ハッピー・バロメーター』はココ

→『世界で一番不幸な私』はココ

→『持たざる者たち』はココ

→『ある二人の物語』はココ

 

→『あ、俺、死ぬかも』はココ

 

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(このシリーズを初めから読む⇒ココ

 

⇒昨日の続き

 

日曜日、健が場所を指定してきたのは、二人でよく行ったテーマパークだった。

 

なぜ、そこを指定してきたのかは分からないが、

 

きっと、私にあの頃の良い思い出を思い出させたかったのかもしれない。

 

神様は“ワシに任せとけ”とだけ残して、しばらく姿を消した。

 

その間、私は、これまでの3つの指南を、

 

普段の生活で実践、実践、実践に次ぐ実践を重ねた。

 

 

「ええか、もう1回おさらいや。

 

1つ目の指南は、【大事なものを捨てる勇気を持つこと】やったな?

 

大事なものはぬいぐるみだけやないで。

 

自分の身の回りにいる人たちの中で、

 

否定してきたり、夢を笑うような奴、

 

足を引っ張る奴、愚痴や悪口ばっかり言う奴、嘘ばっかりの噂話ばかりする奴、

 

人を見て態度を変える奴、口ばっかりの奴、自分の都合しか考えてへん奴、

 

そういう人たちはネーチャンの幸せに一ミリも寄与<きよ>せぇへんわけや。

 

ネーチャンの人の良さに漬け込んできてるだけや。

 

言い返さないとか、味方になってくれるとか、自分より下に見ているわけや。

 

人間関係はすべて大事にせなあかんとかも決めつけやで。

 

そういう人らとは距離を置く勇気、それは冷たいとは言わへん。

 

自分の信念を大切にするんや。

 

大事にするもんと大事にせぇへんもんを一緒にしたらあかん。

 

一緒にしたら“混ぜるなキケン”や。

 

混ぜたら、大事にせぇへんもんは粗雑に扱う…そういう差別意識が生まれるからな。

 

 

大事にしてくれる人、大事にしたいと思う人を残していくんや。

 

 

ほんで、過去に生きたらあかんで。

 

今をしっかり見るんや。可能性は過去にはないんやからな。

 

前を向いてる人に男も女も惹かれるからな。

 

 

2つ目の指南は【4秒で印象付ける後悔トーク】やったな。

 

後悔したくない気持ちを伝えるのも大事やけど、

 

相手にも『私と会えなくなったら後悔する』ように仕向けないとあかんわけや。

 

相手の無意識に訴えかけるんや。この子のこと、気になるな…って。

 

そのために、“思わず声をかけた”とか、“後悔したくなかったから連絡した”とか言うわけや。

 

あかんかったらそれでええ。縁がないだけやからな。

 

ワシら神様が“その人は運命の人ちゃうで”って教えてあげてるだけやから、

 

どんどん失敗して、どんどん声かけていったらええねん。

 

何を今さら怖がってんねん。失うもん何もないやろ?って話や。

 

ええか、あとは会って4秒っちゅう時間も意識するんやで。外見も大事や。

 

そこからネーチャンのパーソナリティっちゅう個性が見えるわけやからな。

 

美人とか美人じゃないとか関係ない。

 

とにかく、印象に残らなあかんわけや。なんか気になると思わせなあかんで。

 

男に好かれる格好をせぇって言うてるんやないで、

 

人は着る服や髪型、化粧、アクセサリー、そういったものによって気持ちが変わるもんや。

 

ほんで、他人もその服装やメイクを見た印象で大抵はその人のイメージを決めるんや。

 

さらに、その見られたイメージを自分も維持しようと思うから、

 

どんどん自分はそういう人間になっていくわけやな。

 

せやから、自分が無理せんことも必要やけど、

 

何か【今】を変えようと思ったら、これまでのことを勇気持って壊して、

 

少し背伸びすることも必要やで。

 

背伸びしてたらほんまに背が伸びてくるからな。

 

自分から見て、自信ある、価値ある女を研究して格好や化粧とかも真似たらええねん。

 

ファム・ファタール…悪女の話もしたけど、

 

悪女でイメージが湧かんかったら、小悪魔女子を想像したらええで。

 

あの子らは自分をプレゼンする才能があるわな。

 

気のある素振りをしながら、言い寄ってきたらそっけなくする。

 

相手の無意識に訴えかけとる。時にワガママも言うて、男を試してるわけやな。

 

何を試してるか。

 

 

【私がこの人を幸せにしたいか】や。

 

【この男性が私を幸せにしてくれるか?】じゃないで。

 

私のためにワガママを聞いてくれるような私を大事に思ってくれる人を、

 

私もやっぱり大事にしたい、大切にしたいと思える人かを図<はか>ってるねんで。

 

それに小悪魔女子の子らは、

 

自分が選ばれる価値があると心底思ってると思うわ。

 

そのためには、3つ目の指南で言うたように、

 

『価値』の話を思い出してや。

 

【選ばれるために、自分も相手を選ぶ】ことを忘れたらあかんで。

 

選ばれるために、自分が相手より卑屈になったらあかん。

 

このブランドを応援したい、この価値を後世にも伝えたいし、残したい…

 

そう思ってくれる人をブランド側も選ぶように、

 

ネーチャンも相手を選ぶんやで。

 

そう思ってくれる人の見極め方は、惰性で生きてるような人やなくて、

 

何かに一生懸命、情熱かけてる人や。

 

ネーチャンもその人を応援したいなと思える人や。

 

焦って結婚したら、その後、数十年、後悔するで。

 

惰性で生きてる人は、惰性で生きることを相手にも強<し>いるからな。

 

ネーチャンがそれでええんやったらそれでええけどな。

 

何を大切にするか…それを今のうちに決めときや。

 

しっかりと決まったら、その時に初めて婚期(結婚にふさわしい心ができた時)を迎えるわけや。

 

ーーー

 

ああ、よう喋ったわ。喋りすぎて疲れたわ。

 

それもこれもネーチャンのため。

 

ネーチャンが婚期迎えてくれたら、ワシも嫁はんのところに戻れるんや。

 

今のネーチャンならきっとワシの言うこと、理解できるはずや。

 

頑張るんやで。日曜日にまた来るからしっかりそれまで実践するんやで」

 

 

真剣な眼差しで語ってくれた神様の言葉を無駄にしないためにも、

 

そして、私自身の未来のためにも頑張る決意を新たにした。

 

洋服もメイクもヘアスタイルも、『気品』『自信』『価値』を感じさせてくれる、

 

会社の先輩の亜希子さんをお手本にしたり、

 

愚痴や噂話、ゴシップ好きな人たちから離れる努力をしたり、

 

話を聞いてる素振りだけしたり、大事にしたい人、友達、家族との時間を増やした。

 

ソワソワしながら高級ホテルにも奮発して泊まってみたり、

 

アフターヌーンティーを楽しんでみたり、

 

これまで足を運ばなかったブランドにも『価値を共有できる空間』の勉強に行ったりして、

 

笑顔になれる時間をとことんこの一週間で増やしてみた。

 

仕事でもプライベートでも、

 

感じがいいなとか、接客が素敵だと思った人にはどんどん声を掛けるようにもした。

 

「言っておけばよかった…って思うことあるから、

 

後悔しないようについ言っちゃいました」と、照れ交じりに。

 

この一週間で何か大きな変化があったわけでもないけど、

 

ほんの少しだけこれまでの自分よりイキイキしている感じがした。

 

 

そして、遂に日曜日を迎えた。

 

別に健に会う筋合いはないし、

 

相手がいるって嘘をついちゃったんだから会う必要はない。

 

でも、心のどこかで私は決着をつけたかったのだと思う。

 

だからこそ、健に会おうと思ったのだ。

 

任せろと言ったきり顔を見せない神様だけが唯一、私にとっての不安材料だったけど。

 

日曜日の14時、私はまだ姿を見せない神様を少し心配に思いながら、

 

待ち合わせ場所のテーマパークに向かった。

 

時間より少し遅れて、健がやってきた。

 

目玉のジェットコースター『タイフーン』からは、

 

乗客たちの歓声と悲鳴が聞こえてきて、

 

私の気持ちにも同調したのか、ドキドキと言い知れぬ高ぶりを覚えた。

 

 

「来てくれたんだな。ありがと。それで、相手っていうのは?」

 

「あ、いや、その…」

 

 

ヤバイ、嘘がばれる!神様、こんな時に何してんのよ。

 

いつもは余計なところで出てくるのに、こんな時に限って。

 

どうしよう、どうしよう、何て言い訳をしよう…。

 

 

「どうした?来ないのか?もしかして、俺に嘘ついたのか?」

 

「え?そ、そんなわけないじゃない。今、トイレに行ってるの」

 

 

何とかごまかそうと必死に取り繕ったが、もうこれ以上引き伸ばせないし、

 

どうしたらいいの・・・

 

もう終わったと思った瞬間、健の後ろから男性の人影が見えた。

 

 

「え?どうして?」

 

 

私はその人を見て、思わず声が漏れた。

 

(つづく…)
 

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