タロットを怖いという人がいます。カードに描かれている絵が死神であったり塔や悪魔であったら見ていて怖いというイメージを抱いてしまうのかもしれません。

 

確かにその気持ちはわからないではありませんが、私が思うに本当の理由はもう少し違う所にあるのではという気がします。

 

それは占いという独特の雰囲気によるものではと思うのです。

 

ただ見て怖い絵など他にいくらでもあります。死神や塔、悪魔であっても正直言ってそれほど怖がるような絵でもありません。そうではなく、占ってもらって死神や塔や悪魔などが出たら怖いという気持ちが、タロットを怖がる理由ではないかと思うのです。

 

 

占いは運命を観るものです。塔の絵自体が怖いのではなく、自分の運命が塔の絵のような状態になるのが怖いというのが本当のところ。

 

そして、これが占いの怖さでもあります。誰もが将来どうなるか分からない人生の下で生きています。でもその人生の先を少し観ることができる人たちがいる。それが占い師。

 

相談者にとって占い師は人生の先を垣間見せてくれる存在。その占い師がタロットを使い嫌な状態を連想させるカードを出してきたらどうか。怖い、見たくない、知りたくない!という気持ちが出ても当然だと思います。

 

皆良い人生を生きたいと願っている。その中で未来を不安にさせるような鑑定結果は相談者の気持ちを暗くさせるだけ。

 

塔のカードが出ると、心の持ち方次第でいくらでも塔の結果を回避できるところをそのカードに縛られて本当にその通りになってしまうかもしれない。

 

占い師の予測が相談者の人生を創るという側面は多少なりともある。これは占い師が運命という人生を左右するものを専門に扱う関係上、どうしてもそうなってくる。

 

ここが怖い所で、一歩間違うと自分は凄いと思い込んで、横柄な心で相談者の人生に余計な介入をして自分の価値観で相談者の人生を曲げてしまうような占い師も出てくると思う。

 

占い師は相談者の人生に必要以上に踏み込まないというのを心に置いて鑑定しないと、だんだん横暴になってきかねない。

 

運命を観る占い師は、どうしても相談者の運命に介入せざるを得ない。それが仕事だから。でもどこまで介入するかの線引きをきちんと持っておかないと他人の人生を壊しかねない。

 

未来を予測するのが占い師の仕事ですが、変な言い方だが、あまり未来の出来事に焦点を当てすぎると他人の人生を抑圧してその人が小さくしか生きられなくなってしまうかもしれない。

 

占い師は未来予測の匙加減をうまくやらないと、逆に相談者の人生を迷わせてしまう結果になりかねないので注意する必要がある。

 

これから占い師になりたいという人も、その点をよく心に留めて運命を読む道に入った方がよいと思います。

 

 

 

 

 

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