このところ、消費が低迷しているニュースが様々なかたちで報道されています。
予想できたことではありますが、消費者マインドが冷え込んでいるのが大きな要因ではないかと思います。
経済的にはこれから不況期に入るということは、昨年から聞いていましたが、そういう状況にあるときこそ、マインドセットが大切になってきます。
マインドセットは関係があるのか?と思われがちですが、大いに関係してきます。
人間は思考・マインドセットによって、変わってくるものだからです。
これは身体で実験してみると顕著なのですが、悲観的な言葉を口にしたときと、ポジティブな言葉を口にしたときでは、身体の強さが変わります。
私はよくセミナーでこの身体に現れる反応を体験していただくのですが、たったこれだけのことで身体の強さが変わるため、みなさん驚かれます。
ちなみにこれは言葉ではなく、思考でも同じ現象が起きます。
言葉を発さずに、それをイメージしてもらうことで、同じく身体の強さが変わってしまうのです。
こうしたことは実は武術などでも使われます。
私自身、武術の鍛錬の際、よく師からは意念(イメージ)の大切さを言われました。
しかし、多くの方はこのことを知りません。
だからマインドセットと不況の関係が見えなくなるわけです。
思考が暗い方向になった状態、いいかえれば不況で家計が危ない、と思うと、自然に心も身体も守りに入るため、消費は冷え込みます。
この心の働き、思考の働きを無視しては、実体経済もマーケティングも分からなくなってしまいます。
GDPを上げるには、循環を上げて良くしなければならないわけですが、消費者マインドの冷え込みは、この循環を阻害し、断ち切ってしまいます。
何年前のことか忘れましたが、乗数効果という言葉が国会で言及されニュースで話題になりましたが、このケインズ経済学の考え方で言えば、消費性向の部分が関係してきます。
消費性向が下がり、貯蓄性向が上がることになるわけですが、これは心理的要素が大きく関係しています。
すると、当然循環が悪くなるので、経済的には不況に陥ってしまう。
そうした意味では、消費者マインドを冷え込ませない政策を打たなくてはいけないわけですが、時すでに遅しかもしれません。
ただ、不況期になってもプラス成長させる人や企業もあるのは、マインドセットの違いからでしょう。
不況期こそ、どのようなマインドセットを持っているかが重要になってきますね。